じじぃの「現代蘇生科学・呼吸酵素・ミトコンドリアを生き返らせよ?超発明」

ミトコンドリア (mnc.toho-u.ac.jp HPより)



電子伝達系と酸化的リン酸化
還元された酸素(O2)は、プロトン(H+)と結合して、水(H2O)が生成される。
ミトコンドリアの内膜には、5つの複合体と、CoQ(補酵素Q、ユビキノン)、シトクロムc(チトクロームc)が存在する。
CoQは、内膜内を自由に動きまわり、電子を伝達したり、プロトンを膜間スペースに汲み出す。
哺乳類では、ATPの80〜90%は、ミトコンドリアでの酸化的リン酸により、生成される。
ミトコンドリアは、ATPを合成して細胞の生を維持するだけでなく、アポトーシスに中心的な役割を果たして、細胞の死をも制御している。
http://hobab.fc2web.com/sub2-respiratory-chain.htm
2015年7月2日 NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 より
【案内人】モーガン・フリーマン (2012年 アメリカ製作)
クローン技術などを駆使すれば、近い将来、肉体を再生させることは可能になるかもしれない。しかし、故人の経験や記憶はどうなるのか? 心も再生できるのか? 脳をコピーし、心をコンピューターの中で再生できるという研究者もいる。それで“生きている”と言えるのか? 究極の答えとは!?
細胞の寿命が来ると調節遺伝子は、シグナルを発し細胞に自らを破壊する酵素を作らせます。
酸素は生命活動に欠かせないものです。ところが、その酸素が細胞を死に至らしめる引き金にもなっていたんです。
酸素を断った細胞に再び酸素を与えると、細胞が次々と死ぬ「死のシグナル」が発せられることが分かりました。
この反応は冷却することで抑えられることも分かりました。
ベッカーは死のシグナルがどこから発せられるのかが分かれば、冷却しなくても伝達を止められるかもしれないと考えました。
死のシグナルがどこから発せられるのかを解明しようとしました。
注目したのは細胞内の代謝経路です。
全ての経路は細胞の中にあるミトコンドリアにつながっています。ミトコンドリアは人体のほとんどの細胞に存在する小さな器官です。栄養や酸素を取り込み化学エネルギーに変えます。
1つのミトコンドリアが制御不能になると死のシグナルが発せられ連鎖反応的に広がります。
ベッカーたちは、ミトコンドリアに硫化物シアン化物一酸化炭素を作用させることで連鎖反応を防げると考えました。
これらの物質の適切な投与量を測定しようとしています。
患者に酸素を戻し始める時点でミトコンドリアに3つの物質を投与するのが理想的です。
これによっていわばミトコンドリアをリセットします。
死を引き起こすのではなく、通常どおりエネルギーを生産させるようにするのが目的です。
まだ実験的な段階ですが、死のシグナルを妨げる方法が見つかれば瀕死の人や死んだ直後の人を蘇生させることが可能になるかもしれません。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988019/index.html
『超発明 創造力への挑戦』 真鍋博/著 筑摩書房 2014年発行
発病薬 より
適度の病は免疫体を作り、抵抗力の増大をも促すのは周知のとおりである。
また、発病薬によって人為的に作り出せる疾病は人為的に治療できるはずであり、それは疾病すべてを征したことにもなる。
つまり、自然発生的疾病を治療することだけでは医学は常に時代から一歩遅れていることになるのだ。
だから安全な薬とは、すなわち発病薬のことである。
ただこれが一般化するためには仮病、あるいは遊戯としての発病に対する薬事法の立法化を急はなくてはなるまい。

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どうでもいい、じじぃの日記。
真鍋博著『超発明 創造力への挑戦』という本を見ていたら、「発病薬」というのがあった。
「適度の病は免疫体を作り、抵抗力の増大をも促すのは周知のとおりである」
人の死は心臓が動いていても、「脳死」は人の死を意味する。
脳死は細胞内の呼吸機能を受け持つミトコンドリアが制御不能になることらしい。
ミトコンドリアは細胞内の呼吸酵素(チトクローム)で光合成をしている。。
それなら、心臓が動いている脳死状態で、脳内に呼吸酵素(発病薬)を供給すると、ミトコンドリアを生き返らせることができるかもしれない。
瀕死のミトコンドリアを生き返らせたら、ノーベル賞ものだ?