じじぃの「未解決ファイル_256_植物状態と死」

モーガン・フリーマン 時空を超えて 7月5日 バラエティ動画
http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-69293.html
15 Dead People Who Came Back To Life 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=maSUXVftmjE
脳死植物状態 (jotnw.or.jp HPより)


蘇生科学があなたの死に方を変える/デイヴィッド・カサレット/今西 康子 hontoネットストア
溺れてから5時間後に息を吹きかえした女性、冬眠状態で3週間飲まず食わずで生きぬいた男性…。奇跡の生還を科学的に再現しようとする試みが近い将来、死をリセットする!?
人を蘇らせる驚異の生物学を解剖する。
http://honto.jp/netstore/pd-book_27703933.html
日本臓器移植ネットワーク 臓器移植解説集
欧米をはじめとする世界のほとんどの国では「脳死は人の死」とされ、大脳、小脳、脳幹のすべての機能が失われた状態を「脳死」としています。イギリスのように、脳幹のみの機能の喪失を「脳死」としている国もあります。
https://www.jotnw.or.jp/studying/4-2.html
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 2015年7月2日 より
【語り】モーガン・フリーマン (2012年 アメリカ製作)
細胞の寿命が来ると調節遺伝子は、シグナルを発し細胞に自らを破壊する酵素を作らせます。
こうして毎日およそ500億の細胞が死んでいます。
例えば、心臓発作など重大な問題が起きると傷ついた細胞は周りの健康な細胞にも死ぬ時が来たことを知らせます。
知らせを受けると全身の細胞が次々と死にはじめ、人は死に至ります。
私たちの死は生物学的なプログラムによって制御されているんです。
プログラムを修正し細胞が自ら死ぬのを止めることができれば死を回避したり死者をよみがえらせることも可能になるかもしれません。
細胞に組み込まれたプログラムに働きかけることが重要だと考えています。
細胞が自ら死ぬ死のプログラムの引き金は何なのかを探るため、健康な細胞を採取し酸素の供給を断ちました。
予測では生き残った細胞に酸素を与えればまた元気になるはずでした。
私たちの予測とは正反対の結果が出ました。酸素を断たれると細胞は全く活動しなくなりましたが死ぬこともありませんでした。ところが、再び酸素を与えた途端細胞が次々と死に始めたんです。
酸素は生命活動に欠かせないものです。ところが、その酸素が細胞を死に至らしめる引き金にもなっていたんです。
酸素を断った細胞に再び酸素を与えると、細胞が次々と死ぬ「死のシグナル」が発せられることが分かりました。
この反応は冷却することで抑えられることも分かりました。
ベッカーは死のシグナルがどこから発せられるのかが分かれば、冷却しなくても伝達を止められるかもしれないと考えました。
死のシグナルがどこから発せられるのかを解明しようとしました。
注目したのは細胞内の代謝経路です。
全ての経路は細胞の中にあるミトコンドリアにつながっています。ミトコンドリアは人体のほとんどの細胞に存在する小さな器官です。栄養や酸素を取り込み化学エネルギーに変えます。
1つのミトコンドリアが制御不能になると死のシグナルが発せられ連鎖反応的に広がります。
ベッカーたちは、ミトコンドリアに硫化物シアン化物一酸化炭素を作用させることで連鎖反応を防げると考えました。
これらの物質の適切な投与量を測定しようとしています。
患者に酸素を戻し始める時点でミトコンドリアに3つの物質を投与するのが理想的です。
これによっていわばミトコンドリアをリセットします。
死を引き起こすのではなく、通常どおりエネルギーを生産させるようにするのが目的です。
まだ実験的な段階ですが、死のシグナルを妨げる方法が見つかれば瀕死の人や死んだ直後の人を蘇生させることが可能になるかもしれません。
厳密に制御された条件の下では、死者をよみがえらせることは既に可能になっています。
では死者の肉体を新たに育てることができるとしたら? もしアインシュタインモーツァルトを生き返らせることができれば人類に大きな恩恵をもたらすでしょう。
亡くなった愛する人をよみがえらせることができれば、多くの人にとって意味があります。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988019/index.html
『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ、マルチェッロ・マッスィミーニ/著、花本知子/訳 亜紀書房 2015年発行
昏睡を脱した患者の意識を観察する (一部抜粋しています)
ここまで、深い睡眠中や麻酔の効力で意識が失われると、大脳の複雑な動きはつねに減少することを確認してきた。また、覚醒時や夢を見ている最中に、意識が確実に存在している場合は、複雑性のレベルが高いことがわかった。さあいよいよ、意識理論と測定を集中治療室に持ち込むときが来た。最初に出会う患者は、元ボクサーだ。30歳にもなっていないこの若者は、1年以上前から植物状態にある。試合中、頭蓋骨にひどい損傷を受けたことにより、大脳の片側、左半球がまるまる破壊され、回復の見込みがない。患者はベッドに横たわり、開いた目の眼球を動かし、声を発するが身ぶりによる判定を何度行っても、意識がある様子はまったく見られなかった。病室に入ってくる人を目で追うこともなければ、意図的な動きをすることもなく、指示に対して反応することが皆無である。毎週、意識レベルを測る尺度を使って、身ぶりの観察が注意深く行われるが、結果はいつも「確実な植物状態」に相当した。この判定は、疑いを挟む余地がないものだった。
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昏睡を徐々に脱しているのか否かはっきりしない段階の患者で、最初の測定の対象となったのは、60代の女性だった。彼女も頭蓋骨にひどい損傷を受けていた。深刻な交通事故に遭い、皮質とその下の部分においてさまざまな傷を負ったという。事故後、この患者は4週間、昏睡状態にあった。その後、目を覚ます。目が開き、筋緊張が高まり、頭部や手足がオートマチックに動く。だが、意識のしるしはひとつも見られなかった。覚醒はしているが、自己の意識やまわりの世界の認識がない。典型的な植物状態である。
この女性に1回目の測定を行った結果、単純で局所的な、あのいつもの反応を記録した。デリケートな複雑性のバランスを失った脳のエコーが記録されたのだ。10日後、この女性は、病室にいる自分の娘を見つめ、その動きを目で追うような様子を一瞬見せた。だが、これは突発的な動きで、繰り返されることはなかった。判定は変わらず、植物状態である。それでもわれわれは、測定を繰り返すことにした。神経ナビゲーション・システムを使い、刺激装置を注意深くセットし、磁気刺激を与え始める。すると。われわれはまたもや、モニタ上に現れた光景に魅了され、同時に困惑を覚えた。モニタに現れている大脳のエコーは、間違いなく、覚醒し、意識がある人のものだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
7/2、『NHKドキュメンタリー 時空を超えて』の番組で「死からよみがえることはできるか?」を観た。
この番組では、今まで死んだ人が生き返ったということは一度もない、と言っていた。
現在では「死」は脳死のことをいう。心臓が停止し、脳に酸素が送られなくなると脳死状態になる。死の直前直後は「植物状態」にあると考えられる。
では、脳に酸素を供給できれば生き返ることも可能なのではないのか。
生物の細胞には、増殖の機能とともに自らを死滅させる細胞死(アポトーシス)と呼ばれる機能が備わっている。
ミトコンドリアは酸素呼吸の場であるとともに、細胞の生と死に深く関わっている。
もしかしたら、ミトコンドリアをうまく制御することで、死んだ人を生き返らせることができるのではないだろうか。