じじぃの「スヴェンガリ効果・人は催眠状態でどこまでコントロールされるのか?超常現象の科学」

Svengali 1931 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vnVFZIByQHY

悪魔スヴェンガリ  lovemeorle@veme
監督はアーチー・メイヨという「化石の森」やマルクス兄弟の映画も監督している人だった。主演はドリュー・バリモアのおじいちゃんのジョン・バリモアジョン・バリモアは「狂える悪魔(ジキル&ハイド)」もかっこよかった。ジャケ買いしてそこらへんを調べずに買ったものだったので、おお、すきなものと繋がっているものだなあ、と関心しつつ。中身が、お話が。もうそれ以上に・・・。
舞台は19世紀パリ。長身に長髪・長い髭、そこに埋もれる鋭い眼光。いかにも怪しい風貌の音楽家・スヴェンガリは、金持ちの夫人の声楽教師を勤め、暮らしをつないでいるらしい。しかし夫人がスヴェンガリを愛し金も持たずに家出してきたことを知るや、あっけなく彼女を自殺に追いやる。彼には、催眠術で相手を操る不思議な力があるのだ。カネヅルを失くしたスヴェンガリは、芸術家の集うアパートへ金の無心に向かい、そこで絵のモデルをしている少女・トリルビーに出会う。彼女の美しさと歌声にたちまち魅了されるスヴェンガリ
http://d.hatena.ne.jp/ruriruratta0219/20070418
『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』 チャード・ワイズマン/著、木村博江/訳 文藝春秋 2012年発行
マインドコントロール (一部抜粋しています)
1894年、ジョージ・デュ・モーリアは、彼の代表作となった小説『トリルビー』を出版した。物語の主人公はスヴェンガリという悪魔のような催眠術師で、ヒロインのトリルビー・オフェラルを深い催眠状態に陥らせ、彼女を自分のほしいままに利用する。この小説は当時ベストセラーの第2位となり(1位はブラム・ヅトーカーの『ドラキュラ』)。中折れのトリルビー・ハットを流行らせたのに加えて、世の中には誰かを意のままに操る力をもった存在がいると人びとに信じさせた。だがそれは事実だろうか。
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1960年代なかばに、ペンシルベニア大学の心理学者マーティン・オーンとフレデリックエヴァンスはもっと厳密にこの問題について調べることにした。
オーンは、きわめて暗示にかかりやすい学生を集め、一人ずつ実験をおこなった。学生は催眠状態にされたあと、前開きの箱の前に坐らされた。実験者がこの箱に無害な緑色の樹上性のヘビを入れ、被験者に「あなたはこの蛇を手でつかみたくてたまらなくなる」と言った。
すると被験者の全員が、その暗示通りヘビを箱からつかみ出した。つぎに実験者は、分厚い長手袋を両手にはめ、本当に危険な腹の赤い黒蛇を運んできた。そして、これは世界でも最高に毒の強い蛇であり、ひと噛みで人間が死ぬと説明した。蛇が箱に入れられたあと、被験者は「あなたはこれを手でつかみたくてたまらなくなる」と言われた。驚いたことに、今回も全員が言われた通りに実行しようとした。そして実際に両手を箱に入れてしまったあと、実験者が蛇の前にあらかじめガラス板を下ろしていたことに気づいたのだった。
この結果を見ると、オーンとエヴァンスが催眠状態の学生に意に反した行動を起こさせたのように見える。だが実験緒第2部で、その真偽が確かめられる仕組みになっていた。実験者は非常に暗示にかかりにくい学生を6人集め、催眠状態にさせず、単に催眠状態になったふりをするように頼んだ。驚いたことに、このときも全員が無害の蛇と猛毒をもつ蛇の両方をつかもうとした。というわけで、実験の第1部でえられた結果が、催眠術のせいでないことは明らかだった。
学生たちはなぜ、実験の最中に自分の命を危険にさらそうとしたのだろう。その理由を探るため、実験者は暗示にかかりにくい被験者たちに、毒蛇に手をのぼしたとき、なにを考えていたのか訊ねた。するとほぼ全員が、これは実験だとわかっていたし、実験者が自分を危ない目に遭わせるはずがない、そう確信していたと答えた。この結果からわかるのは、被験者が催眠状態の中で自分の意に反した行動をとるかどうか、研究者は正確に査定できないという事実だ。大学の倫理委員会が、被験者の命を危険にさらすような実験を許可するはずはないし、たとえ許可したとしても、単純に絶対安全だという確信から、被験者が危険な行動をとる可能性がある。

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どうでもいい、じじぃの日記。
人は催眠状態でどこまでコントロールされるのか?
スヴェンガーリは、ジョージ・デュ・モーリアによる1894年の小説『トリルビー』に登場する催眠術師のこと。
テレビのバラエティ番組で、タレントに箱に入った動物を穴の開いた口から手を入れて、当てさせるというのをよくやっている。
チャード・ワイズマン著『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』によれば、被験者は実験者が何を意図しているのか、を推測し、実験者の思う通りに行動することがあるとのこと。
被験者は、催眠状態とは関係なく箱に何が入っていようとそんな危険な動物を入れるはずがない、と確信して行動している。
この「スヴェンガリ効果」には、おまけの話がついていて、
催眠術師が被験者の娘たちに「服を脱げ」と命令した。
被験者のうちの一人がパッと服を脱いだ。彼女はプロのストリッパーだった。