じじぃの「アフリカ大陸からゴリラがいなくなる日・滅亡へのカウントダウン」

ザ・ドキュメンタリー 2016年3月27日 160327 「ゴリラがいなくなる日」 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=o-HHBSsGcbs


絶滅寸前。数十年後いなくなるかもしれない絶滅危惧種の動物(一覧・個体数も) 2015年9月12日 ailovei
今回ご紹介するのは、絶滅の恐れがある野生生物の一覧を記した「レッドリスト」の中でも、近いうちに絶滅するかもしれない種、あるいは人間の飼育下でしか生き残りが存在しない種についてです。
http://ailovei.com/?p=32265
『滅亡へのカウントダウン(上)ー人口大爆発とわれわれの未来』 アラン ワイズマン/著、鬼澤忍/訳  早川書房 2013年発行
人間に包囲されたゴリラ――ウガンダ (一部抜粋しています)
彼女(ウガンダ政府役人)は大統領が好きだ。大統領と第一夫人に会ったことがある。彼女は次のような計算について説明を試みた。仮にウガンダが突然石油を掘り当て、年間GDPが10パーセント上昇しても、女性1人あたり7人という出生率のままでは中流国にはなれない。「出生率を2.1人に低下させてはじめて、中流国という目標を達成できるのです」
しかし、大統領は依然としてウガンダを「アジアの虎」のアフリカ版にしたいと望んでおり、中国やインドが超大国への道を歩み出そうとしているのは、その膨大な労働力のおかげだと主張している。こうした考え方は、ナイガをとりわけがっかりさせる。というのも、ムセヴェニ大統領は、全国的な啓蒙キャンペーンを展開することによってエイズの流行に鮮やかに対処したからだ。そのキャンペーンもスローガンは「放牧をやめよう」――つねに畜舎の近くで餌を見つけるヤギのように、男もふらふらと出歩くべきではないという意味――というものだった。これは賢明は戦略だった。道徳を解くのではなく、夫人が何人いるにせよ、性生活は自宅で営むようにと男たちに言っているにすぎない。結果は良好だった。10年足らずのうちに、ウガンダHIV感染率は15パーセントから5パーセントに低下したのである。
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リーキー(考古学者)がチンパンジー研究のために現在のタンザニアにジェーン・グドール(考古学者)を送り出してから、50年がたった。ジェーンがウガンダに来たのは、自分が生涯を賭けた仕事を始めたとき、アフリカの21ヵ国にまたがって150万頭のチンパンジーがいたことを、アフリカ連合のサミットで講演するためだった。現在、その数は30万頭を割っている。ウガンダのわずかなチンパンジーはアルバーティーン地溝帯に生息している。その一部はブウィンディ原生林にいるが、ほとんどはクイーン・エリザベス国立公園の北部にすんでいる。
そして、そこはまさに、最近になってウガンダの運命を変えてしまった場所だ。ウガンダはなんと石油を掘り当てたのである。
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彼は、そこに建設している石油精製所については触れない。また、せいぜいのところ、油田の予想寿命にあたる20年しかその地にとどまらないことも語らない。ウガンダの石油埋蔵量は3億バレルと推定されているが、これは合衆国の約16日分の消費量にすぎないのだ。
話を終えると、彼はジェーン・グドールを聴衆に紹介し、抱き合う。グドールはほほ笑む。そして、大地溝帯に初めて旅した時のことを語る。当時は、ブルンジ国境の北からはるか南のザンビアまで、チンパンジーの生息地が切れ目なく広がっていたという。
「断崖の上に登って車に目を向けると、見わたすかぎりがチンパンジーの生息地で、緑のうねる森でした、そうした森はしだいに姿を消していきました」。グドールの組織が本部を置くタンザニアのゴンベ国立公園は、20平方マイル(約52平方キロメートル)にまで狭まり、そこで暮らすチンパンジーは100頭にも満たない。まだ森が残っているのは、急峻(きゅうしゅん)な崖に囲まれているおかげで、耕作したくてたまらない農民や、薪が欲しくてたまらない女性が手を出せない土地だけだ。
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リン・ガフィキン(公衆衛生疫学者)は回想録を1冊落札すると「あなたに」とグラディス(ケニア人の獣医)に言う。グラディスは演壇に歩み寄り、グドールにサインしてもらう。世界のチンパンジーを救うことに50年を捧げながら、チンパンジーの5分の4が姿を消すのを見守るしかなかった上品な高齢の女性が、世界で最後に残った数百頭のゴリラのためにベストを尽くそうとしているこの若い獣医に、自分の人生の物語を手渡す。
2人が交わすたがいに認め合うほほ笑みは、本心からのものだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
いつだったか、石原慎太郎氏が「人類は後100年で滅亡する」とか言っていた。
人間は将来に対して危機感を持つ人と、全く持たない人に大きく分かれるような気がする。
絶滅危惧種に指定されているゴリラは現在800頭ほど生存が確認されているが、これをまだ800頭いるとみるか、もう800頭しかいないとみるか。