じじぃの「水をめぐる紛争・仮想水(バーチャル・ウォーター)貿易とは?水の未来」

 仮想水 (contest.japias.jp HPより)

日本と水と食糧と
日本と海外の水不足の関係は一見してローカルな問題のように感じます。
その関係を浮き彫りにするのが、仮想水です。
http://contest.japias.jp/tqj2010/120118/contents/1/nms.html
『水の未来――グローバルリスクと日本』 沖大幹/著 岩波新書 2016年発行
世界の水に頼る日本の暮らし<――仮想水貿易とは (一部抜粋しています)
第二次世界大戦後の1948年にイスラエルが独立を宣言して以降、中東では大規模な戦争を含むいくつもの紛争が続いている。中東は乾燥地から半乾燥地に広く覆われ、慢性的に水が不足しがちな地域である。1967年の第三次中東戦争は、ヨルダン川の水源地であるゴラン高原の占有をめぐる争いであったという見方もある。
しかしながら、水をめぐる紛争は、深刻な水不足から想定されるほどには勃発していない。それはなぜだろうか。キングス・カレッジ・ロンドンのトニー・アラン教授は、それは食料輸入によってその生産に必要な分の水資源を使わずに済んでいるからである、と看破した。自然条件として最大限利用可能な水量(水資源賦残量)が、人間の暮らしを支えるのに必要だとされる水量を大幅に下回っていても、必要な水の大半は食料生産用であり、それは自分の地域の水資源を用いずとも、水が利用可能な地域で生産された食料を輸入することによってまかなえる。すなわち、水需給が逼迫している地域にとって食料の輸入とは、あたかも水を輸入しているようなものである。このような意味で、アラン教授はこれをバーチャル・ウォーター・トレード(仮想水貿易)と呼んだ。仮想水貿易は、食料など水を大量に必要とする物質の交易による、輸入額の水資源需給の緩和を言い表している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館の中で新刊書コーナーを覗いてみたら、沖大幹著 『水の未来――グローバルリスクと日本』という本があった。
「水をめぐる紛争は、深刻な水不足から想定されるほどには勃発していない。それはなぜだろうか」
100gの牛肉を食べるためには、約2m3の水が必要なのだが、食べるときには水を意識して食べていない。
水に換算して、2m3もの仮想水を消費しているというのだそうです。
そういうことで、砂漠の民もお金さえあれば水不足を心配する必要がないということでしょうか。
日本はもともと水資源に恵まれているし、何でも手に入る。日本人は恵まれた生活をしているようです。