じじぃの「21世紀の優生学・劣悪な遺伝子を一掃してしまえ?人類滅亡ハンドブック」

IQの高い国ランキングwikimedia より)

日本は3位。IQが高い国ベスト10 2015年05月28日 カラパイア
エレクトロニクスとテクノロジーで知られる日本であるがゆえに、日本人が世界第3位の高IQの持ち主であっても驚くには値しないだろう。東京大学はアジア最高の大学と誉れが高く、世界でもトップ25の実力を持つ。さらに日本は99パーセントの識字率を誇っている。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52192998.html
『人類滅亡ハンドブック』 アローク・ジャー/著、長東竜二/訳 Discover21 2015年発行
劣性学 (一部抜粋しています)
1970年代に、「劣性学」、すなわち劣悪な遺伝子がヒトの間に広がっているという考えを最初に提唱したのは、ノーベル賞に輝いたアメリカの物理学者、ウィリアム・ショックリーだった。
アメリカの兵士を対象とするIQテストのデータを用いた彼の主張は、黒人は遺伝的に白人に劣り、人種が入り交じった人びとの知性は、祖先にどれだけ「白人の血」が入っているかによって変化する、というものだった。
結論としてショックリーは、IQの低い人々は自発的に不妊手術を受け、自分たちの遺伝子を新世代の子どもたちには伝えないようにするべきだ、と訴えた。
この考えは、今日の基準からすると、どう見てもうさんくさいものだろう。けれども、望ましくない遺伝子が蔓延すると、人類の進歩が妨げられると考えていたのは、ショックリーだけではなかった。
自然淘汰の理論を、チャールズ・ダーウインと共同で編み出した生物学者のアルフレッド・ラッセル・ウォーレスによると、偉大なるダーウインですらヒトの運命を悲観していたという。
「ダーウインと交わした最後の会話の1つで、彼は、自然淘汰がわれわれの近代文明に手を出せず、適者だけが生存するわけではないことを理由に、人類の運命について、非常に暗い見通しを立てていた」とウォーレスは書いている。
「よく知られているように、われわれの人口は世代ごとに、中流、上流の階級よりも、下流の階級によって大きく刷新されている。これは決してありがたい話ではない」
20世紀の初頭は、フランシス・ギャルトンが創設した「優生学」という運動を科学者たちや各国の政府が、なんとか正当化しようとした時代として記憶されるだろう。これは、知性や気性、道徳など、あらゆるものにおける有害な遺伝形質を除外することで、人類を「改善」しようとする運動だった。
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1910年ごろ、アメリカの優生学者にとっては、「知的障がい」が非常に重要な概念となった。それは、異常行動、乱交、犯罪性、および社会への依存と結びつけられた。優生学のロビー活動の影響力は、監獄の医師、ハリー・クレイ・シャープのアドバイスによって、1907年にインディアナ州で成立した最初の優生保護法に見て取ることができる。
「米国医師会の集会でスピーチをしたシャープは、仲間の医師たちに、性犯罪者、常習的犯罪者、てんかん患者、知的障がいなど『遺伝性の欠陥品』の非自発的な不妊化を許可する法律の施行を自分たちの地方議会に訴えた」とミクロス=カールソンは書いている。
「その狙いは、劣悪とされる人々がお互いと交配したり、正常な人々と生殖して『遺伝子ストック』を汚染したりするのを防ぐことだった」
優生学のイメージ回復を目指す、フューチャー・ジェネレーションズという組織を運営するマリアン・ヴァン・コートは、知性面における劣性の問題を、次のように説明する。「IQは、数多くの望ましい特質(たとえば利他主義、反権威的態度、勤勉さ、倹約、そして犠牲を重んじる中産階級的な価値観)との正の相関があります。ですから、IQが低下すると、そうした特質も損なわれてしまうのです」と彼女はいう。
IQの低い人たちは、犯罪者になる可能性がはるかに高くなっています。ですから、知性に対する私たちの遺伝的潜在能力が低下していることは、犯罪に対する遺伝的潜在能力が高まっていることを意味するのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『人類滅亡ハンドブック』という本を読んでいたら、「劣性学」というのがあった。
劣性学や優生学という言葉からは、第二次世界大戦ナチス・ドイツが行ったユダヤ人絶滅計画を思い浮かべる。
「IQは、数多くの望ましい特質(たとえば利他主義、反権威的態度、勤勉さ、倹約、そして犠牲を重んじる中産階級的な価値観)との正の相関があります」
どうもIQと、人間の望ましい特質は比例関係にあるらしい。
ネットで「優生学 IQ」をキーにして検索してみた。
アインシュタインモーツァルトがIQ偏差値の高い人物として出てきた。
IQだけを見れば、IQの高い有名人はたくさんいるのだろうが、人は、知能の中に人格という要素を求めているみたいだ。
現代において、優生学の概念はiPS細胞を使った再生医療などの進歩で変わろうとしている。