じじぃの「人の生きざま_640_呉・勝利(中国軍人)」

中国海軍高官「太平洋分割管理」案 を打診 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=V1SDDUS1EyM
中国の野望 太平洋東西分割案
中国、軍中枢の4人拘束・更迭 習近平氏、強引な権力掌握 党内闘争激化で異常事態 (追加) 2017.9.1 産経ニュース
中国人民解放軍の首脳が「規律違反」の疑いで相次ぎ拘束されたことが1日、分かった。
共産党筋によると、軍の統帥機関である中央軍事委員会では前海軍司令官の呉勝利氏(72)ら3氏が拘束され、他に1氏が更迭された。同委メンバー11人のうち4人が排除されたことになる。極めて異例な事態であり、習近平国家主席共産党総書記)の進める強引な権力掌握をめぐり党内闘争が激化しているとみられる。
http://www.sankei.com/world/news/170901/wor1709010036-n1.html
人民解放軍 人物特集】[呉勝利 少将] 2014/4/21 Yahoo!知恵袋
呉勝利(ご しょうり、1945年8月 - )は中華人民共和国の軍人。中国共産党中央委員会委員、党中央軍事委員会委員、国家中央軍事委員会委員、中国人民解放軍海軍司令員。階級は海軍上将。
●中国海軍、米軍に「太平洋分割管理」提案 露骨な野心
米太平洋軍(司令部ホノルル)のキーティング司令官(海軍大将)は11日、昨年5月に中国を訪問した際、会談した中国海軍幹部から、ハワイを基点として米中が太平洋の東西を「分割管理」する構想を提案されたことを明らかにした。上院軍事委員会の公聴会で証言した。同司令官はこの「戦略構想」について、「中国は影響が及ぶ範囲の拡大を欲している」として警戒感を示した。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n272469
『Voice』 2016年6月号
パックス・チャイナの欺瞞 【執筆者】近藤大介 (一部抜粋しています)
そもそもなぜ、中国は南シナ海で、強引ともいえる埋め立てを始めたのか。
それを語るには、2012年12月8日にまで遡らねばならない。その前月の11月15日に、胡錦濤から共産党トップ(党中央委員会総書記)と人民解放軍トップ(党中央軍事委員会主席)のポストを引き継いだ習近平は、それから3週間余りを経て、初めて地方視察に出かけた。向かった先は、南方の広州軍区だった。この日、南海艦隊の艦艇(海口)に乗船し、軍の幹部たちを前に訓示を垂れた。
中華民族の偉大なる復興という中国の夢は、強国の夢であり、強軍の夢なのだ。中国の夢の実現には、富国強軍、強大な軍隊が必須なのだ。だから軍人は強軍の魂を胸に刻み、党の絶対的な指揮のもと、戦争ができ、かつ戦争に勝てる軍隊となるのだ!」
このとき、習近平の案内役を務めたのは、海軍トップ(主将)の呉勝利海軍司令員だった。それまでは、習近平が呉勝利に対して敬語を使っていたが、この日から逆になった。習近平にとって呉勝利は、長年にわたる「軍師」だったからだ。
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呉勝利には、一つの「持論」があった。それは、「第一列島戦」の中国大陸側を、中国海軍が自らの内海としなければ、「中国の時代」は永遠に到来しないということだった。
「第一列島戦」とは、カムチャッカ半島から千島列島、日本列島、台湾、フィリピン、大スンダ列島をつなぐ南北線である。中国にとっての19世紀の二度の屈辱的戦争――アヘン戦争日清戦争は、いずれもこのラインを突破されたことから起こった。そして第二次世界大戦後、長らくこの「第一列島戦」を支配しているのがアメリカだった。
「中国海軍の父」と呼ばれる劉華清元中央政治極常務委員(1916〜2011年)が「海軍第一世代」の代表格なら、呉勝利は「第二世代」の代表格だった。「海軍第二世代」の特徴は、第一世代がソ連の海軍を手本にしたのに対し、主にアメリカ海軍を手本にしたことだった。なかでも呉勝利たちが「教科書」にしたのは、アメリカの海軍史家アルフレッド・マハン(1840〜1914年)の「海洋戦略理論」だった。
マハンによれば、海洋覇権国になるには、「二つの確保」が必要である。すなわち制海権を確保することと、通商を活発化させるシーレーン海上交通路)を確保することだ。
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呉勝利の名を一躍、世界の軍事関係者のあいだに知らしめたのは、2007年5月に訪中したキーティング米太平洋司令官に対して、次のように提案したときだった。
「中国とアメリカで、ハワイを境に太平洋を二分割しようではないか。アメリカは、太平洋の東側半分と、大西洋を取る。それに対して中国は、太平洋の西側半分と、インド洋を取る。そうすれば、わざわざアメリカの艦隊が、遠く西太平洋の東アジアまで出向いてくる必要はなくなる。もし、東アジアに用があるときには、われわれにいってくれればよい」
キーティング大将はジョークかと思いつつも、唖然としたという。