ウイルスが原因となる癌----子宮頸癌の発症と予防 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ICOBGaXaya0
6種類の人癌ウイルス i-madoka.com
人の癌の約15%にウイルスが関係することで発生すると言われています。現時点では6種の人癌ウイルスが同定され、ウイルスの人癌との因果関係が明らかにされつつあります。
一般にウイルスは、感染した細胞に自らの遺伝子を放出し、感染した細胞のリボソ−ムを利用してタンパク質を合成し、合成されたタンパク質が組み合わされて完全なウイルスができることになります。ウイルスは大量に増殖し、細胞を破って外に出て行きます。このとき、侵入された細胞は死に、組織が傷み、発熱や炎症などの症状が表れます。
しかし、腫瘍ウイルスは、細胞に感染すると子孫ウイルスはつくらず感染細胞は増殖するようになります。
http://www.i-madoka.com/cause-cancer-tumors.html
ハラルド・ツア・ハウゼン ウィキペディア(Wikipedia) より
ハラルド・ツア・ハウゼン(Harald zur Hausen, 1936年3月11日 - )は、ドイツのウイルス学者。ゲルゼンキルヒェン出身。
ボン大学、ハンブルク大学、デュッセルドルフ大学で医学を学んだ。1968年にペンシルベニア大学で助教授となった。ユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルクを経て、1972年よりエアランゲン・ニュルンベルク大学、1977年よりフライブルク大学の教授を歴任した。
2008年にフランソワーズ・バレシヌシおよびリュック・モンタニエとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。
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『医療の歴史 穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史』 スティーブ・パーカー/著、千葉喜久枝/訳 創元社 2016年発行
癌に対する闘い (一部抜粋しています)
癌には200を超える種類がある。それらすべての原因となるのが、無制限に増殖し、悪性――つまり、体の他の部位に広がる恐れのある――腫瘍を形成する微細な細胞である。健康な体では、各種の細胞が統制された組織的な方法で、同じ種類の細胞を増やすために堪えず分割する。小腸の内側では細胞の交代が毎日おこなわれ、皮膚ではおよそ1ヵ月、膵臓では1、2年である。細胞が癌にかかると、通常の抑制作用を無視し、増殖を早め、隣り合う細胞を圧迫し、その機能を妨げる。癌にかかった細胞は自身の分化した任務を遂行できなくなり、分化していない幹細胞のように見え始めることがある。良性(癌にかかっていない)腫瘍の細胞と異なり、癌細胞は近接した組織を侵す可能性がある。最初の場所を離れて、通常は血液かリンパ系を通って、他の寄宿場所へ移ることもあり、そこでまた増殖し続け、次の腫瘍を生じさせる。癌に特有なこの過程は転移と呼ばれる。
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癌の専門家(腫瘍専門家)が研究と知識を増やすにつれ、発癌物質のリストは、タバコの煙から工業汚染物質を含め、これまで以上に長くなった。遺伝と同じように、生活様式、食事、肥満、職業がすべて、今や癌化に影響を与える。腫瘍遺伝子――1969年に出来た用語――とは癌化をもたらす、あるいは癌化を促進することにかかわる遺伝子である。別の癌抑制遺伝子は、細胞が癌にかかるのを防ぐ遺伝子を作るため、細胞内の癌抑制遺伝子が働かない場合、その細胞は突然変異して癌を作り出すかもしれない。
最初に発見されたヒトの腫瘍ウイルス(癌を引き起こすウイルス)はエプスタイン=バー・ウイルスで、1960年代にバーキットリンパ腫で発見された。1980年代初めから半ばにかけて、ドイツのウイルス研究者ハラルド・ツア・ハウゼンが、ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸癌で果たす役割を発見し、その功績で2008年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。子宮頸癌の約4分の3は、HPVが原因と考えられるため、現在、2008年から始まった英国での主要なワクチンキャンペーンの対象である。ワクチンは合衆国でも広く入手可能である。