じじぃの「人の生きざま_623_ジョン・コンウェイ(数学者・ライフゲームの考案者)」

Game Of Life - John Conway 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=23MBR2pZoDQ
Inventing Game of Life - Numberphile 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=R9Plq-D1gEk
ジョン・ホートン・コンウェイ ウィキペディアWikipedia)より
ジョン・ホートン・コンウェイ(John Horton Conway, 1937年12月26日 - )はイギリスの数学者。現プリンストン大学教授。
コンウェイ群の発見 (1968)、ライフゲームの考案 (1970)、超現実数(英語版)の発明 (1970)、巨大数のコンウェイ記法の発明などで知られる。エルデシュ数は 1。著名な弟子にはリチャード・ボーチャーズ、ロバート・ウィルソンがいる。

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NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「新 不老不死は実現するのか」  2016年4月8日 NHK Eテレ
【語り】モーガン・フリーマン
俳優、モーガン・フリーマンが未知の世界へいざなう知的エンターテインメント番組。
今回のテーマは「不老不死」。バイオロボットの開発や、人体の冷凍保存、脳のデジタルコピー、はたまた量子コンピュータを使った人工生命体のシミュレーションまで、最先端の科学の研究者たちが実現に向けてさまざまなアプローチで迫り、持論を展開する。もし、不老不死が実現したとして、果たして人類は幸せになれるのだろうか?
http://www4.nhk.or.jp/P3452/5/
4月8日 NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「新 不老不死は実現するのか」 より
脳の仕組みはあまりにも複雑なため、そのまま機械にコピーするのは困難です。
しかし、もっと単純な形で永遠の命を実現する道があるかもしれません。
モーガン、「地球上の生命は40億年かけて進化してきました。人類は進化の最先端に位置する生き物で、勿論、滅亡は望んでいません。しかし、永遠の命を探求すると、悲惨な結果につながるかもしれません。最初に不滅の存在となるのは、人間以外の可能性もあるからです。その存在は人類を滅亡へ追いやるかもしれません」
どんな複雑な生命体も最初はいくつかの単純な法則から生まれました。
人間がその法則を見つけ応用することができるようになれば、不滅の生命を人工的に作り出せるかもしれません。
オックスフォード大学 物理学者ヴラトコ・ヴェドラルは、ごく単純なルールで成り立つシステムからいかにして知性が生まれたかを研究しています。
ヴラトコ、「チェスはいくつかの単純なルールがあるだけですが、とても複雑な展開を見せるゲームです。両者が16のコマを持ちそれぞれのコマは1つか2つのことしかできません。生命体も同じで1つか2つの単純なルールがあるだけなのに、さまざまな行動をとることができます」
この考えに基づき、ジョン・コンウェイという数学者が1970年にコンピュータープログラムを駆使して人工生命体を作り出そうとしました。彼はそれを「ライフゲーム」と名付けました。
罫線とそれによって区切られたマス目を使って生と死を表し、人工生命体の成長をシミュレーションをするものです。
いくつかの基本ルールによってマス目の生と死が決まります。
ヴラトコ、「このように私達の前に大きなマス目があります。特定のマス目に電気が点く。これをオン・オフのオンとします。その左側に隣人が1人だけいます。マス目が多くなると死を意味します。このマス目は隣人が少なすぎると死んでしまうんです。またマス目がオンになり、今度は5人の隣人ができました。しかし、このマス目が過剰・過密すぎても死んでしまいます。次は2人の場合、このケースではマス目は生き続け、さまざまな活動し、増殖までします。つまりマス目が生き続けるのに適した人口ということです」
充分な時間をかけるとこの単純なルールからまるで、生物のように複雑なパターンが出現します。
ヴラトコ、「生命はとても複雑なものに思えます。身近に生命が存在すること自体、奇跡のように感じられるでしょう。しかし、ライフゲームには2つか3つの単純なルールから、実に複雑なパターンが生まれることを示しています。生命も同じことです」