じじぃの「人の死にざま_1652_サナレルリ(細菌学者)」

レトロウイルス

がんウイルス(がん遺伝子)
がん遺伝子をもたないレトロウイルスを細胞に感染させたとする。細胞の中にはがん遺伝子があり、もしこの遺伝子をウイルスが取っきたとすると、回収されるウイルスはがん遺伝子をもつレトロウイルスとなる。
http://kusuri-jouhou.com/creature2/cancer-virus.html
用語集
Shwartzman reaction: Shwartzman( Sanarelli)反応。細菌内毒素の第2 回目の注射によって惹起されておこる出血壊死を伴う局所の非免疫学的炎症反応。内毒素なら特定のものでなくても反応が出るため特異的でないので非免疫反応といわれる(Shwartzman 1937, Good 1952, Rappaport 1964, Shoemaker 1967)。Shwartzman, Gregory(1896-1965) はロシアの細菌学者。Sanarelli, Giuseppe(1864-1940)はイタリアの細菌学者。
http://homepage2.nifty.com/cryomedicine/wdR_Z.htm
『ウィルスのしくみと不思議―人類最大の敵・病原性ウィルスのすべて』 長野敬/著 日本文芸社 1997年発行
レトロウイルスとは何か (一部抜粋しています)
エイズウイルスは、レトロウイルスがもつ増殖戦略を申し分のないくらい発揮している。
しかし、初めて発見されたレトロウイルスはエイズウイルスではない。レトロウイルスによる発症それ自体についていえば、最初の例は、エイズの出現で世界が色めきたった80年も前に、明確な形で確かめられていた。その報告は、がんの1つの種類である肉腫がウイルスで感染するというものだった。
ウイルスによる発がんは、明確さをやや欠く形ではあったが、さらに古くちょうど1世紀前にも報告されている。
イタリアのサナレルリ(1864-1940)が1898年に、ウサギの粘液腫が、発病したウサギの組織抽出液で次のウサギに伝えられるという論文を書いた。ただし彼は、実際に濾過性の病原体であることを、積極的に証明することはしなかった。
この証明に目的を絞った研究を1911年に発表したのが、ロックフェラー研究所のラウス。論文の表題にも目的ははっきり示されている。その表題は『細胞を含まない濾液による悪性新生物の伝達』である。
研究のきっかけは、ロックフェラー研究所で飼っているニワトリにスピンドル肉腫という病気が多発したことだった。