じじぃの「未解決ファイル_280_成人T細胞白血病」

201503きょうの健康慢性骨髄性白血病 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Kpm9F-nLGVM
慢性白血病 木村晋也 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PHpmfGx6yqk
白血病とは (japa.org/seikatsusyuukannbyou HPより)

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か (追加) 2016年8月4日 NHK NEWS WEB
東京大学医科学研究所の附属病院は、アメリカの大手IT企業IBMなどと協同で、人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」に2000万件に上るがん研究の論文を学習させ、診断が極めて難しく治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めています。
このうち60代の女性患者は当初、医師から「急性骨髄性白血病」と診断されこの白血病に効果がある2種類の抗がん剤の治療を数ヵ月間、受けましたが、意識障害を起こすなど容体が悪化し、その原因も分かりませんでした。このため、女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、人工知能は10分ほどで女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、抗がん剤の種類を変えるよう提案したということです。女性は、治療が遅れれば、免疫不全による敗血症などで死亡していたおそれもありましたが、人工知能が病気を見抜いた結果命を救われ、無事退院しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160804/k10010621901000.html
ウイルス感染症 京都大学大学院医学研究科・医学部
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)とヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、共にCD4陽性Tリンパ球を標的とするヒトレトロウイルスであるが、HTLV-1がCD4陽性Tリンパ球を増殖させ成人T細胞白血病・炎症性疾患を惹起するのに対して、HIVはCD4陽性Tリンパ球を破壊し免疫抑制からエイズを引き起こす。
我々の研究室では、これらヒトレトロウイルスの研究を通じて“がん”“免疫不全”“ウイルス”の解明を行うと共に、その克服を目指した研究を推進している。
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/organization-staff/research/doctoral_course/r-102/
チョイス@病気になったとき 「白血病をくい止める」 2015年10月17日 NHK
【司会】星田英利、浜島直子、徳田章 【専門家】福田隆浩(国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科 科長)、木崎昌弘(埼玉医科大学総合医療センター 血液内科 教授)
白血病は「血液のがん」とも呼ばれています。
骨には、血液細胞(=白血球、赤血球、血小板)を作る骨髄があります。骨髄には血液の元になる細胞(=造血幹細胞)があり、この細胞が分裂・成長を繰り返し白血球や赤血球などが造られます。ところが血液細胞を作る元の細胞ががん細胞になると、異常な白血球(白血病細胞)ばかりを作るようになります。これが白血病です。
慢性骨髄性白血病とは
慢性骨髄性白血病は、遺伝子のどこが変異したために造血幹細胞ががん化するのかが特定されたため、それを標的にしてがん細胞を狙い打ちにし、がん細胞以外の細胞への影響が少ない薬が開発されました。それが「分子標的治療薬」です。
分子標的治療薬の登場によって、慢性骨髄性白血病は発症後8年間以上の無病生存率が8〜9割も達成されるようになりました。
http://www.nhk.or.jp/kenko/choice/archives/2015/10/1017.html
『免疫が挑むがんと難病 現代免疫物語beyond』 岸本忠三/中嶋彰/著 ブルーバックス 2016年発行
成人T細胞白血病との戦いの物語 (一部抜粋しています)
成人T細胞白血病を引き起こす犯人は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)という病原体だ。このウイルスの感染者は約110万人、日本の人口の約1%に相当するというから、決して少なくない。
いったん発病してしまったら、本人と家族には厳しい覚悟が求められる。病状は重篤だ。骨髄移植などの造血幹細胞移植ができなければ、発症してからの余命は半年から1年が、しばらく前までの通例だった。この病気は白血病の中でも難治性で、致死性が高いがんである。
救いがあるとすれば、この病原体が長期間、”おとなしく”していることで、キャリアと呼ばれる感染者となっても、9割以上の人は発病せずに天寿を全うできる。40歳を超えるまではほぼ発病することはない。だから「成人」T細胞白血病と呼ばれるのだ。
不思議なのは、この病気が日本とラテンアメリカカリブ海地域にしか見られない感染症であることだ。病気を起こすウイルスは、とても偏りのある広まり方をしたらしい。日本国内でも、発病には著しい偏りがみられる。患者の大半が九州や四国、沖縄に集中しているのだ。
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成人T細胞白血病と制御性T細胞の関わりを示す、もう1つの研究結果をお知らせしよう。
それは坂口志文(大阪大学)が京都大学ウイルス研究所教授の松岡雅雄とともに唱えた有力な新説。成人T細胞白血病の犯人は、従来注目されてきたHTLV-1ウイルスの「裏遺伝子」ではないか、とするものだ。
裏遺伝子というと難しそうに聞こえるが、さほどのものではない。
遺伝子のDNAは二重らせんの姿をしている。らせんの片方は、遺伝暗号を刻んだ”記憶テープ”の役割をしていて、他方は遺伝暗号を持たない無意味なテープだ。
一方、成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1はレトロ・ウイルスで、人体に侵入するとRNAの遺伝暗号をいったんDNAに写し換え、DNAの姿で細胞の角の中にある宿主の遺伝子に潜り込んでしまう。
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2人の主張を要約するとこうなる。HBZ遺伝子は、T細胞の核内にいるFoxp3遺伝子を強く刺激する。これにより活動を開始したFoxp3遺伝子は、配下の遺伝子群を操り、体内のT細胞を制御性T細胞に変身させるのだろう――と。
まだ最終的な決着はついていない。HBZ遺伝子犯人説は今後も従来説と競いあいながら、成人T細胞白血病の謎と真相に迫っていくだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日病院で、糖尿病の血液検査を行った時、白血球数が多い、と言われた。
この5〜6年、白血球数が正常値を超えているので、精密な血液検査を受けてみた。
白血球の内容
LYMPH 53.5 (20〜50)
リンパ球(lymph)値が高い。
リンパ球・・・骨髄の中で生成され、胸腺と骨髄の中でそれぞれTリンパ球とBリンパ球に形を変えます。Tリンパ球は、直に異物を攻撃し、Bリンパ球は抗体を作り出す働きに関わっています
成人T細胞白血病」というのがあるのだそうだ。
「救いがあるとすれば、この病原体が長期間、”おとなしく”していることで、キャリアと呼ばれる感染者となっても、9割以上の人は発病せずに天寿を全うできる。40歳を超えるまではほぼ発病することはない。だから『成人』T細胞白血病と呼ばれるのだ」
いろんな病気におびえながら、1日を過ごすじじぃなのでした。