じじぃの「孤独を恐れるな・ひとりで死ぬのはぜんぜんオーライ?おひとりさまの老後」

1ヵ月放置の故障エレベーターに女性遺体、閉じ込められ餓死か 中国 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ABHTbkQzqtw
エレベーター内に1ヵ月放置、中国で女性死亡 2016年03月07日 AFPBB News
中国陝西(Shaanxi)省の西安(Xi'an)で、女性が1ヵ月にわたってエレベーターの中に閉じ込められ、死亡する出来事があった。作業員が内部に人がいることを確認せずに電源を落としていたという。国営紙・北京青年報(Beijing Youth Daily)が6日、地元当局の話として報じた。
同紙によると、作業員のチームは1月30日、10階と11階の間で動かなくなったエレベーターの修理に訪れたが、その際、中に誰かいるのかと大声で尋ねただけで電源を切った。その後、作業員らは1週間の春節旧正月、Lunar New Year)休暇で帰省し、3月1日まで戻ってこなかったという。
http://www.afpbb.com/articles/-/3079454
『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
アインシュタイン (1879 - 1955) 76歳で死亡。 より
1905年、26歳で「特殊相対性理論」を発表し、原子核物理学の窓をひらき、バートランド・ラッセルから「人類はじまって以来最大最深の頭脳」という評を受けたドイツのアルベルト・アインシュタインは、1933年、ヒトラーのナチ政府に追われてアメリカに亡命し、以後プリンストン大学の研究所で、愛嬢と女秘書だけの3人暮らしで静かな研究生活を送っていたが、1955年4月15日、胆嚢炎のためにプリンストン病院に入院し、18日午前1時15分に死去した。
死の数時間前に、彼はドイツ語で何か看護婦にいったが、あいにくこの看護婦がドイツ語を解さなかったので、この20世紀最大の科学者の「最後の言葉」は永遠に失われてしまった。

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『おひとりさまの老後』 上野千鶴子/ 文春文庫 2011年発行
ひとりで死ぬのはぜんぜんオーライ より
小島原さんがたんたんと記載する「孤独死」事例レポートは、「死に方」の事例ではなく、「生き方」の事例だ。ひとは生きてきたように死ぬからだ。
そのうえで、彼が高齢者にすすめるアドバイスは次の5点である。
 1 生を受けた者は死を待っている人。 よって独居者は急変の際早期発見されるよう万策尽くすべし。
 2 皆に看取られる死が最上とは限らない。 死は所詮ひとりで成し遂げるものである。
 3 孤独を恐れるなかれ。 たくさんの経験を重ねてきた老人は大なり小なり個性的である。 自分のために生きると決意したら世の目は気にするな。
 4 巷にあふれる「孤独死」にいわれなき恐怖を感じるなかれ。 実際の死は苦しくないし、孤独も感じない。
 5 健康法などを頼るな。
       (東京都監察医務院 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/ ホームページより)
な〜んだ、このくらいならわたしにもできそうだ。最後の「健康法などを頼るな」も気に入った。玄米菜食をすすめる友人もいるが、どんなことをしていても、ひとは死ぬときは死ぬ。「人の死は常に偶然の手にゆだねなければならない」というこのひとの死生観には全面的に同感だ。
こんな卓抜な「孤独死」論が監察医務院のホームページにあることをわたしに教えてくれたのは、やはり同世代のおひとりさまの新聞記者だが、ホームページに置いておくだけではもつたいないような内容だ。講演録の冒頭にひとこと、「万人に与える講演、何びとにも与えぬ講演」というニーチェのパロデイがドイツ語で掲げられているところなど、「わかるひとにはわかる、わからないひとにはなにを言つてもわからない」というニーチェ流の孤高のニヒリズムを感じて、しびれる。
だが、おおかたの日本人は家族が大好き。ほんとうは「社会的な死」である家族のなかの死が、あたかも「自然な死」であるかのように規範化され、「孤独死」を蛇蝎(だかつ)のごとくいみきらう。たくさんの孤独死の事例を経験してきた小島原さんのアドバイスのトップにくるのは、ひとりで死ぬのはぜんぜんオーライ、ただ、あとのひとの始末を考えて早く発見してもらうような手配だけはしておきなさいね、というきわめて現実的なものだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
独居老人のじじぃ。人と一言も話さないでいることが1週間も続くことがある。
先日、「こんにちは、ヤクルトです」のおばさん(30歳ぐらい)が家を訪ねてきた。
1週間に一度、ヤクルトを宅配してくれるという。
あまり人と話すことがないので、言い方しだいで、へんなおじさん、になるかもしれない。(少しスケベ心がある)
長く付き合うために、ニコニコありがと、と受け取るだけにしておこう。
テレビで、「エレベーター内に1ヵ月放置、中国で女性死亡」をやっていた。
エレベーター内の壁には、たくさんの引っ掻き傷があったそうだ。
独居老人。なりたくてなったわけじゃない。
まあ、かのアインシュタインも死んだときは部屋に彼の他に誰もいなかったらしい。