じじぃの「スコット南極探検隊・不老不死の男・いちばん寂しい人?ホワット・イフ」

Glory and Death: Amundsen and Scott's Race to the South Pole 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_oQgAAIwmn4

手塚治虫火の鳥」結末からの質問です。主人公山之辺マサトは火の鳥に永遠の命を貰います。 2015/2/11 Yahoo!知恵袋
質問
仲間達が次々と死んでいく中で山之辺マサトは死ねない体のまま苦しみ、悶えながら生き続けます。
途方も無い時間をたった一人で過ごす中で、マサトは地球の生命の再生を求め続け、やがて一つの答えにたどり着く・・・主人公マサトがたどり着いた答えとは何ですか?
回答
最後にマサトは、命は一つ一つが集まった大きな塊であり、始まりでありすべてであり、孤独などなく死もなく、永遠に思考するエネルギー体。それがマサトであり、火の鳥であり、宇宙であり、いわば神とも呼べる存在である。
手塚氏は 私たちもそういう存在の一部である、ということを伝えたかったのだと私は思っています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12141813702
世界最悪の旅 スコット南極探検隊 みんなのレビュー
本書からは、極地という、まさに生きていくのに極限の努力を強いられる地での探検がいかなるものかが痛いほど伝わってくる。這い出した途端に凍りつく寝袋、クレバスなどの危険地帯、欠乏する食料。人為ミスがほとんど無かったとしても、ほんの些細なことが死につながる。
スコット隊の最後の生き残りである3名が遂に燃料と食料の欠乏から息絶えたのは、補給地からわずか20キロ、状況が状況ならば1日で辿り着くこともできた、そんな地点だった。ブリザードが彼らの前進を拒み、そして命を奪うことになったのである。最後に息を引き取ったスコットの日記は胸を打たれる名文で、最後の旅を共に過ごした仲間を褒め称えるものだった。
https://honto.jp/netstore/pd-review.html?prdid=02264832
『ホワット・イフ?――野球のボールを光速で投げたらどうなるか』 ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2015年発行
いちばん寂しい人 (一部抜粋しています)
【質問】
これまでにひとりの人間が、生きているほかのすべての人間からいちばん遠く離れて過ごした、その距離はどれぐらいですか? その人は寂しかったでしょうか?
【答】
正直なところを知るのは難しい。
最も可能性が高いのは、6度のアポロ打ち上げの際に司令船の操縦士を務め、他の乗組員が月面着陸を行なっているあいだ、ひとりで月周回軌道に残っていた人々だ。マイク・コリンズ、ディック・ゴードン、スチュアート・ルーサ、アル・ウォーデン、ケン・マティングリー、そしてロン・エヴァンズである。
この6人は、アポロミッションでほかの2人の宇宙飛行士が月面着陸しているあいだ、ひとり司令船に残った。月周回軌道の最も高い点に司令船があったとき、この6人は仲間の宇宙飛行士たちから約3585キロメートルも離れていた。
逆の視点から見れば、これは残りの人類が、これらちょっと変わった宇宙飛行士たちから最大限の距離を置いた記録とも言える。
この記録に関しては、宇宙飛行士たちが大本命だとみなさんは思われるかもしれないが、じつは話はそれほど単純ではない。宇宙飛行士とかなりいい勝負をしているほかの候補者たちもいるのだ。
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南極探検の時代、幾人かの探検家たちが、宇宙飛行士の記録を上回れそうなところまで到達した。そしてそのうちの一人が実際の記録保持者だという可能性がある。その人物は、ロバート・スコットだ。
ロバート・ファルコン・スコットはイギリスの探検家だったが、悲壮な最期を遂げた。スコットの探検隊は1911年に南極に到達したが、そのときすでにノルウェーのロアルド・アムンゼンという探検家が数ヵ月も前に南極点到達を果たしていたのだった。落胆したスコットとその一行は海岸に向って引き返しはじめたが、ロス棚氷を通過する途中で全員が死亡した。
このとき最後まで生き残った一人が、ごく短いあいだだけだが、地球上で最も孤立した人間だった可能性がある。だが彼は(誰だったかはともかく)、ほかの南極探検基地のスタッフやニュージーランドスチュアート島マオリ語でラキウラ)のマオリ族など、何人もの人間と3585キロメートル以内の距離にあった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ランドール・マンロー著『ホワット・イフ?』という本に、「いちばん寂しい人」というのがあった。
いちばん寂しい人、かあ。
お友だちのいない人?
みんなから、嫌われている人? (自覚していない人)
手塚治虫の『火の鳥 宇宙編』に、不老不死の命を得て、永遠に死ねない男の話が出てくる。
メリック(エレファント・マン)は、ベッドの上で遺体となって発見される。普段のメリックは、肥大した頭の重みで呼吸が止まらないように、背中に大量のクッションを当てていた。しかし、その夜に限っては、なぜか普通にベッドに横たわって寝ようとしたらしい。
アインシュタインが言ったという。「若いころの孤独はさびしく虚しいけれど、年をとってからの孤独には熟成した甘さがある」
1912年1月、イギリス・スコット南極探検隊25名のうち、5名が南極点に到達した。帰還の途中、天候の悪化と食料・燃料の欠乏のため全員死んだ。
一説によると、天候の悪化よりも、食料を食い尽したことに原因があるらしい。
視界が悪い中、一人死に、一人死に、そして一人になった。最後に残った一人の孤独はどんなものだったのだろうか。