じじぃの「未解決ファイル_264_下頭頂葉」

地球ドラマチック 人間はどこまで賢くなれるか? 2015年11月28日 バラエティ動画
http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-81394.html
「ある」ものにしか重ねられないチンパンジー (左)と
「ない」ものを補うことができる3歳児(右)の絵 (京大 HPより)

頭頂葉

人間の描画の起源をチンパンジーとの比較研究から解明 京都大学霊長類研究所
チンパンジーと人間の子どもの描画の比較
人間の発達の過程で、子どもがはじめて描くのは、偶発的な「なぐりがき」です。心身の発達とともに、描線が少しずつコントロールされ、まとまった形がでてきます。
http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/ja/publication/AyaSaito/Saito2014-CD.html
地球ドラマチック 「人間はどこまで賢くなれるか?」 2015年11月28日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹 (2012年アメリカ)
天才の脳は凡人と違うのか?
現存するアインシュタインの脳を解析すると、空間をつかさどる部分が大きく、通常は3つしかない部分が4つある。
全米記憶力選手権の優勝者からは、記憶力を飛躍的に高める方法が披露され、リポーターは40の単語を10分で覚えることに成功。さらに、プレッシャーを軽減するための秘けつも公開!さまざまな角度から脳の不思議を解き明かし、実生活に活用する手立てを探る。
プリンストン・メディカル・センターの病理学長トーマス・ハーベイは大学病院の職を失ったときもアインシュタインの脳を持って立ち去りました。
ハーベイはアインシュタインの脳と共に各地を転々としましたが、ときおり信頼できる研究者に脳の一部を送っています。
カナダのオンタリオ州にあるマクマスター大学のサンドラ・ウィテルソン研究室には世界最大の脳のコレクションがあります。
ハーベイはウィテルソンに脳の断片を送りましたが、それ以上に役だったのが写真でした。
頭頂葉」と呼ばれる部分に、明らかな特徴が見られたのです。
アインシュタインの脳は保管されているどの脳と比べても、頭頂葉が15%ほど大きかったのです。
では、頭頂葉が大きいことにどのような意味があるのでしょうか。
「脳回(しわ)」と呼ばれる部分には数十憶もの神経細胞が詰まっています。谷間の部分は「脳溝」と呼ばれます。
アインシュタインの脳の頭頂葉下部の下頭頂小葉という領野が通常より大きく拡大して、その前方の大脳皮質の溝を埋めるほど発達していました。
基本的にはしわが多いほど神経細胞が多く、知能が高いのです。
アインシュタイン頭頂葉が発達していたことで、相対性理論を発展できたのかもしれません。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/183/2340417/index.html
『芸術脳の科学 脳の可塑性と創造性のダイナミズム』  塚田稔/著 ブルーバックス 2015年発行
脳と構造 (一部抜粋しています)
チンパンジーも人間と同様に絵を描くことができる。チンパンジーと人間の子供の絵を比較してみよう。たとえば、猿の顔の輪郭を描くことは、チンパンジーも人間の子供も同じようにできる。しかし、眼や鼻や口のないサルの人形の顔のデッサンをさせると違いが表れる。チンパンジーは現実にない眼や鼻や口は、決して描かないのに対し、人間の子供はそれらを描くことができる。まさにこれは人間の創造性の能力の芽生えといえる。(画像参照)
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さらに、人間には美しい自然の風景を見ていると音楽が聞こえ、音楽を聴いていると風景が浮かんでくるといった共感覚現象がある。視覚、聴覚、触覚などの一次感覚領野の情報を総合する頭頂葉(IPL:角回、辺縁回を含む、画像参照)はサルの脳には存在しないことから、情報総合機能において人間は特別の能力をもっているといえる。
サルは人間と同様に推論(たとえば、三段論法など)ができるかどうかの実験を試みたことがある。サルも三段論法はできるようであるが、この機能に関し前頭葉に機能的左右差はない。このような動物実験は、すべて報酬(バナナなどの餌)との関連でタスクを組み上げなければ実験ができない。ところが、創造的に活躍した科学者や芸術家の中には、金銭の報酬がなくとも強い創造への意欲と意志によって大きな仕事を成し遂げている人がいる。人間の人間たる所以がここにある。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2、3年前だが、テレビで「チンパンジーが教えてくれる希望の秘密」という番組を観た。
病気で下半身が麻痺状態になったチンパンジーがリハビリをしていても、健康なチンパンジーと同じ動作をする。
チンパンジーは目の前にあることにしか反応しない。人間の場合だったら、過去や周りの環境から、絶望してしまうかもしれない。
絶望したり、希望を持つことができるのは、人間にしかない特徴らしい。
脳の中の「下頭頂葉」は、人間の人間たる部分を司る部分らしい。