じじぃの「人の生きざま_574_篠田・桃紅(美術家)」

【紹介】一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い (篠田 桃紅) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fKRMTLQURuI
篠田桃紅

おはよう日本 「103歳のメッセージ」 2015年6月30日 NHK
【キャスター】阿部渉和久田麻由子
今、話題の本についてです。こちらの『103歳になってわかったこと』発売2ヵ月で40万部を売り上げています。
著者は、篠田桃紅(しのだ・とうこう)さん。数えで103歳となった今でも抽象画を描き続ける、現役の美術家です。本には、“生きているかぎり人生は未完”など、100歳を超えてなお前向きな篠田さんの生き方が書かれています。
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/06/0630.html
一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い 株式会社 幻冬舎
100歳を超えても、人生は自分のものにできる。
100歳を超えたから見える世界がある。生きている限り、人生は未完成。
今も第一線で活躍している美術家・篠田桃紅が、時には優しく、時には厳しく人生の生き方、楽しみかたを伝授する。
http://www.gentosha.co.jp/book/b8718.html
『一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』 篠田桃紅/著 幻冬舎 2015年発行
何歳からでも始められる (一部抜粋しています)
 夢中になれるものが
 見つかれば、
 人は生きていて救われる。
やっておきたいと思うことは、どんどんやる。
私みたいに長く生きていれば、やっぱり長く生きてよかったとおもいます。と言って、まだ死んでいるわけではないので、死んでしまったほうが幸福だったのかもしれません。
人にとって、生きているのがいいのか、死んだほうがいいのか、誰にも判断はつけられません。私も、命があったからこういうことにも出会えたと、長生きできてよかったと思うこともあるし、なにもこんなめにあうのなら、長生きなんてするものではなかったと思うときもあります。
人生は、なにが一番ほんとうにいい生き方なのか、はっきり言える人はいないと思います。でも最後に、いろいろあったけれども、やっぱり私はこうでよかったと、自分自身が思える人生が一番いいだろうと思います。まだまだいっぱいやりたいことがあったのに死ぬのか……、と思うのは悲しいことです。
歌人与謝野晶子は、自分の人生を楽しむのに、少し自分の力が足りていないと歌いました。
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「私たちは愛に生き、 芸術に生き、 学問に生き、労作に生きる限り、人生をけっして空虚なものとも、倦怠なものとも感じません。人生の楽しみが是等の文化生活の中に無尽蔵にあるのです」
これは、与謝野晶子が、高弟の中原綾子が最初の歌集を出したときに寄せた一文です。人生の楽しみは無尽蔵です。
あそこへ行きたいと思ったら行く。それしかないです。生きているうちに、やりたいことはなるべくしておく。私のような歳になると、やれることとやれないことがでてきます。
ですから、体が丈夫なうちは、自分がやっておきたいと思うことはどんどんやったほうがいいと思います。
そうすれば、死ぬとき、思い残すということが少ないかもしれません。
人生を楽しむためには、人間的な力量が要ります。