じじぃの「ロシアのドーピング問題・使われていた薬剤は?事件からみた毒」

ロシア陸連の組織的ドーピング疑惑 広がる波紋 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gOEQwV6jYOs
ドーピング疑惑

ロシアのドーピングは止まらない!? 巧妙に進化する手法と犯罪組織の介在 2015年11月16日 HEALTH PRESS
ドーピングの対象として全面禁止となっている薬物には、無承認物質、蛋白同化薬、ペプチドホルモン、成長因子および関連物質、ベータ2作用薬、ホルモン調節薬および代謝調節薬、利尿薬および他の隠蔽薬、興奮剤、麻薬、カンナビノイド、糖質コルチコイド。アルコールも特定の競技会では禁止となっている。
禁止薬物を並べても、それがどんな薬なのかピンこない。
大まかに分類すると、薬を摂取した結果として筋肉を増強するもの、神経伝達物質アドレナリンに作用して運動能力を向上させるもの、高い持久力を得るために赤血球を増やしたりするものなどがある。
1988年のソウルオリンピックでは、それまで検出が難しいとされていた蛋白同化薬(筋肉を増強する効果がある)のスタノゾロールがベン・ジョンソンから検出され、メダルを剥奪された。
http://healthpress.jp/2015/11/post-2110.html
アナボリックステロイド ウィキペディアWikipedia) より
アナボリックステロイド(anabolic steroid)は、生体の化学反応によって外界より摂取した物質から蛋白質を作り出す作用、すなわち蛋白同化作用を有するステロイドホルモンの総称。多くは男性ホルモン作用も持っている。
『アナボリック』の語源は『構築する』を意味するギリシャ語の『anabolein』で、一般的には単に『ステロイド』と呼ばれるが、糖質コルチコイド成分の『ステロイド』(副腎皮質ホルモンなど)とは異なる。
アナボリックステロイド筋肉増強剤として使用されることが主で、ドーピング薬物として知られる。短期間での劇的な筋肉増強を実現するとともに、常態で得ることのできる水準を遥かに超えた筋肉成長を促す作用から、運動選手らの間で長年にわたり使用されてきた。

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『事件からみた毒 トリカブトからサリンまで』 A.T.ツウ/編、植木眞琴/著 化学同人 2001年発行
スポーツ界をゆるがすドーピング事件 記録へのあきなく戦い (一部抜粋しています)
スポーツにおけるドーピングの歴史に関する資料は、ローザンヌのオリンピック図書館に収蔵されており、ディリィックスらによって整理・解説されている。
ドーピングの義源は、アフリカ東南部の原住民カフィール族が拝礼で用いた植物エキスや天然のエーテル類からなるお酒、DOPであるといわれている。1889年発刊しの英語辞典にdopingという単語が初めて登場し、「アヘン麻薬の競走馬への投与のこと」と解説されている。
古代ローマ時代の命をかけたオリンピアの戦いでは、恐怖心を和らげるためにアヘン類などの麻薬性中枢抑制物質が用いられたようである。一方、1800年代後半には闘争心を奮い立たせ、瞬発力を増強するために、天然のカフェインやコカインなどの興奮剤が盛んに用いられた。競馬では、ときとして敵を陥れるために、競争相手の餌に毒物を混入するパラドーピング(paradoping)も行われた。
オリンピック競技のなかで最も長い歴史を誇っている自転車競技は、近代オリンピックの時代に入ってからも覚せい剤が使われ続けた。さまざまな証言から明らかになったそのドーピング物質には、ニトログリセリン、ヘロイン、ストリキニーネなどがある。1900年代の始めに至るまで科学的証拠に基づいて検証されなかったので、当時スポーツ競技で用いられた薬物の実態は十分把握できていない。しかし、そのあとも薬物使用によると思われる競技中の死亡事故が発生し、麻薬や覚せい剤の常用によって依存症になる選手も跡をたたなかった。このように、スポーツ関連事故の多くは競技時の薬毒物の不正使用によるものであったと推測されている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ロシアのドーピング問題で、来年のブラジル・リオデジャネイロオリンピック陸上競技にロシア選手が出場できるか危ぶまれている。
ドーピングの薬物にどんなのがあるか、調べてみた。
ドーピング検査は血液や尿のサンプルを集めて行なう。
最近では、筋肉増強剤を使った男性ホルモンが主成分のものが多いとか。
筋肉増強剤を使った副作用には、血圧上昇とコレステロール値上昇がある。
食物中の動物性コレステロールと医薬品ステロイドとの間には、炭素の安定同位体比に差がある。
炭素同位体比を調べることによって、観察された異常が生理的なものであるかドーピングによるものであるかを区別することができるようになった。
今までの、陸上競技でロシア女性が獲得したメダルなんかはあまり信用できないのかもしれない。