じじぃの「神話伝説_145_タルムード(ユダヤ教の口伝律法)」

Ugly Truths About the Talmud 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tVSZV0BtmPo
タルムード

タルムード ウィキペディアWikipedia)より
タルムード(Talmud、「研究」の意)は、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書群である。
6部構成、63編から成り、ラビの教えを中心とした現代のユダヤ教の主要教派の多くが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっている。ただし、聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみであり、他の言語に翻訳されたものについては意味を正確に伝えていない可能性があるとして聖典とはみなされない。
【成立の過程】
ユダヤ教の伝承によれば、神はモーセに対し、書かれたトーラーとは異なる、口伝で語り継ぐべき律法をも与えたとされる。これが口伝律法(口伝のトーラー)である。

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『なぜ私達ユダヤ人は優秀なのか』 桜の花出版/編 桜の花出版 2004年発行
世界はユダヤの律法に影響されている (一部抜粋しています)
まず、基本的なことを言いますと「ラビ」という称号は聖書(ヘブライ聖書、『旧約聖書』)には見られません。一方、この「ラビ」という言葉の由来となる「ラブ」というヘブライ語は聖書の中に見られ、「偉大な」とか「重要な」という意味で使われています。しかし、これは宗教的指導者という意味では使われていません。
『タルムード』が編集された時代――おおよそ紀元前200年から紀元500年頃――は奴隷達が自分の主人をラブと呼んでいました。そこで、「ラブ」から派生した「ラビ」にも「主人」という意味がありますが、これは人や物の所有者としての主人ではなく、知識における主人ということです。
つまり、古代のラビはユダヤ教の学問や慣例などを修めた者であり、聖書や口伝律法を解釈し、彼のところにやって来た人々の相談を受け、ユダヤの教えについてや生活の中でどのように律法を守っていけばよいかなどについて指導しました。
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さて、時が経つにつれてユダヤ人は『タルムード』の研究に重きを置く教育をするようになりました。
そして、中世の頃には『タルムード』は教育の大きな柱となり、現在に至っています。
つまり子供達の教育は、まず聖書の入門から始まり、「ミシュナ」、『タルムード』へと進み、その後は専ら『タルムード』についての議論に集中するのです。
『タルムード』が教育の手段として優れている点は、それが質問と回答を繰り返すという、ある種の弁証的な形式で書かれているところです。
そのために、ユダヤ教では2人以上が組になって、勉強していくという方式が発達していきました。彼らは、互いに向かい合って座り、『タルムード』の本文を読みます。そして、それをどう解釈したかを、一方が質問をし、他方がそれに答えるという形で、お互いに話し合っていきました。
そして、これらの解釈は『タルムード』の本文の周りに書き加えられていき、その解釈の欄はどんどん増えていきました。この勉強方式は、今日でも多くの学院において続けられています。
もう1つ、『タルムード』が教育に理想的な教材であるのは、ある議論についての多数意見と共に少数意見が合わせて載せられているということです。
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イスラエルでは政府が学校を運営しています。そして興味深いことに、それには2種類の学校があります。どちらもイスラエルの母国語であるヘブライ語を習うのは同じですが、1つは、標準的な学校で、そこでは生徒がユダヤ教の歴史や文化、そして聖書を文化として学ぶことが出来ます。つまり、その学校では宗教的な義務はありません。もう1つは宗教的な学校で、そこではユダヤ教の伝統や『タルムード』、『トーラー』をユダヤ教徒の義務として学びます。そして、両親はどちらの学校に子供を通わせるかを選びます。
また、イスラエルでは保守派運動による学校が増えて来ています。但し、保守派運動というのは米国内での名称で、米国以外ではマソティ運動と呼ばれています。この運動は伝統的なユダヤ教の実践と現代社会の生活を両立させようとするものです。この学校の教育はまだイスラエルの標準的なものではありませんが、今後イスラエル人の生活に大きな影響を及ばしていってほしいと思います。