じじぃの「なぜ人は難産なのか・人とサルはどこが違うのか!人類支配者の正体」

ブローカ野 (言語中枢)

NHKスペシャル 「生命大躍進第3集 ついに“知性”が生まれた」 2015年7月5日
【番組ナビゲーター】新垣結衣
最終回の第3回は、私たちの“知性”の誕生の謎に迫る。悠久の生命史の中にあって、文明を持ちうるほど高い“知性”を持った生き物は、私たち人間・ホモサピエンスだけだ。どのような進化の物語の末に、私たちはこの“知性”を獲得できたのだろうか?
石器の道具を比較すると、技術格差が交代劇の原因であったことがわかる。この技術格差をもたらしたさらなる原因は、種として持っている学習能力の違いであったと考えられる。
言語能力に関しては、言語能力に必要なFOXP2という遺伝子の配列がヒトとネアンデルタールでまったく同一であることから、ネアンデルタールは言語能力を持っていたと考えられている。したがって、生存か絶滅かを決定づけたのは学習能力の違いであった。
マウスにヒト型FOXP2遺伝子を導入したら、大脳基底核シナプス可塑性と樹状突起のコネクションが増えたという驚くべき論文が発表された。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150705
『日本人が知らない「人類支配者」の正体』 船井幸雄太田龍/著 ビジネス社 2007年発行
未来は決まっていない。良い未来はつくりうる (一部抜粋しています)
我々が正しく努力しますと、地球が優良星になって、地球人も優良星人になれます。そこは生まれると、楽しくてしょうがない星です。こんな星に地球がそのうちに、生成発展して変わるのでしょう。あるいは、また1万2、3年前と同じように、地球が破滅し、人類は1から原始人として不良星としての地球で苦労するのかどうかもわかりません。いまはちょうど分岐点のように思うのです。私は、人間はサムシング・グレートによって特別な意図で創られた特別な存在だと考えています。そこで人類というのは、どのような特徴を持つ生物なのか述べましょう。
『にんげん』(ビジネス社刊)という本にも書きましたが、人類と霊長類は形は似ていますが、非常に多くの違いがあります。人と霊長類の決定的な違いについて、エハン・デラヴィさんは『太陽の暗号』(三五館刊)という本で詳しく述べています。少し長くなりますが紹介します。
【人と霊長類の決定的な違い】
…人骨は霊長類の骨に比べるとはるかに軽い。近代人の骨はネアンデルタールに至るあらゆる先行人類の骨と比べても、はるかに軽い。我々の祖先とされている先行人の骨は、霊長類の骨により似ているが、近代人の骨はまったく違う。
筋肉…人間の筋肉は霊長類と比較すると著しく弱い。人間はどんな霊長類に比べても筋力が5〜10倍弱い。ペットの猿と比べてもその違いは明らかにわかる。
皮膚…人の皮膚は、地球を照らす太陽光線に対して適していない。太陽光線に適応するために皮膚表面でメラニン色素を増大させられるのは人では黒人だけである。それ以外のすべての人種は、衣服で覆うか日陰に頻繁に入るしかない。
体毛…霊長類が太陽光線に直接当たっても大丈夫なのは、頭から足先まで毛で覆われているからである。一方、人間は、全体を毛で覆われていない。
脂肪…人間は霊長類と比べて、皮下脂肪が10倍近く多い。また、人間の皮下脂肪は、かつてあったと思われている体毛を補うものではない。水中の生物なら皮下脂肪が水を遮断するので意味があるが、大気中に住んでいる我々にとって皮下脂肪は不必要である。
髪の毛…すべての霊長類の頭の毛は、ある長さまで伸びると伸びが止まってしまう。ところが人間の髪の毛は伸びつづけるので、これは原始時代から生きるためには不必要なものだった。そのためやむを得ず、石の鋭い薄片などの道具を使って髪の毛を切る習慣が生まれた。
手足の爪…髪の毛と同様に、人間の爪は常に切らなければならない。ところがすべての霊長類の手足の爪は、ある長さまで伸びると止まるので切る必要はない。これも人が道具を原始時代から必要としたひとつの原因となっている。
頭蓋骨…人間の頭蓋骨は、霊長類の頭蓋骨とまったく違う形をしている。人間の頭蓋骨の形や組み合わさり方は、他の動物と比較できないほど根本的に異なりすぎている。
…ここで人間の脳を比較すると、霊長類とは基盤的に大幅に異なっている。どちらが高度で進化しているかといった質問は不公平だけでなく、ナンセンスです。霊長類は彼らなりに生きていくには十分な脳を持っており、それ以上の脳は必要としていない。発声…霊長類の喉と比べて、人間の咽頭は完全にデザインし直されてる。人間の喉は霊長類と比べて下のほうの位置にあるので、霊長類の典型的な発声音をさらに細かく、いくつもの段階に変えられるように調節できる。
…霊長類の雌には発情期があり、その時期だけ性的に受容性がある。人間の女性には霊長類のような発情期はまったくなく、性に対して常に受容的になれる。
染色体…染色体にはもっとも不可解な違いがある。霊長類には48個の染色体があり、人間には48の染色体がある。人間は霊長類よりもっと広い領域において優れていると考えられているが、それではなぜ、人間のほうが霊長類の染色体より数が少ないのか? 霊長類から進化したのであれば、なぜ、その途上で人間は2つの(一対の)染色体を失くしたのかという疑問が生じる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、『日本人が知らない「人類支配者」の正体』という本に「人と霊長類の決定的な違い」が載っていた。
「骨」、「筋肉」、「皮膚」、「体毛」などを人とチンパンジーと比べると、人がいかに体力的に劣っているかがわかる。
しかし最近の研究で、人には言語遺伝子(FOXP2)という遺伝子があることが分かった。
上記の比較には入っていないが、人が直立二足歩行をすることで、女性の難産が人を人たらしめたという説がある。
「愛」が、人特有のものだとは思わないが、「おもいやり」のようなものが人の進化に大きく関係しているらしい。