じじぃの「ハッブル宇宙望遠鏡・銀河が先かブラックホールが先か?地球ドラマチック」

Dust & Gas Cloud Approaches Central Black Hole [720p] 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=nktdNmpNVGg
ブラックホール

ブラックホールと銀河形成の関係を突き止める  JAXA
Q.ブラックホールと銀河はどちらが先にできたのでしょうか?
それは「ニワトリが先か卵が先か?」と同じような議論ですね。ブラックホールと銀河はどちらが先にできたかまだ分かっていません。
最近の観測で初期の小さな銀河に、超大質量のブラックホールが発見されました。これは先ほどお話したブラックホールと銀河の質量の相関関係から見ると、銀河の大きさに比べてブラックホールが大きすぎるんですね。また、その銀河の内部で星が活発に形成されていることも分かっています。ですから、ブラックホールの方が先だと考える人がいるかもしれませんが、1つの銀河を調べただけでは結論を出せません。ブラックホールがない、あるいは検出されていない銀河もありますからね。
http://www.jaxa.jp/article/special/astro_h/matsushita01_j.html
地球ドラマチック 「ハッブル宇宙望遠鏡〜宇宙の謎に迫る 25年の軌跡〜」
 2015年10月17日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹 (2015年アメリカ)
ハッブル宇宙望遠鏡打ち上げから25年。今でこそ宇宙科学に革命をもたらしたと言われるが、そこに至るまでの道のりは失敗と苦難の連続だった。
「宇宙への窓」ハッブル宇宙望遠鏡は、星の誕生の過程やブラックホールの活動の証拠を鮮やかな画像でとらえてきた。また、宇宙の始まりが137億年前であることや宇宙の膨張が加速していることなど数々の新事実を裏付けてもきた。だが、打ち上げ当初は鮮明な画像が得られず、世紀の大失敗とやゆされた。命がけのミッションによる補修など25年にわたる歩みとそれを支えてきた人々の取り組みを紹介する。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/183/2340412/index.html
『ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム』 大須賀健/著 ブルーバックス 2011年発行
超巨大ブラックホールの発見 (一部抜粋しています)
重い恒星が最後の到達するブラックホールは、典型的には太陽質量の10倍程度の質量になります。このようなブラックホールは恒星質量ブラックホールと呼ばれます。はくちょう座X-1をはじめ、銀河系内に多数の恒星質量ブラックホールが見つかっています。
それに対し、太陽の100万倍から10億倍もの質量をもつブラックホールがあります。これらは「超巨大ブラックホール」と呼ばれています。私たちの住む銀河系の中心にも、400万倍の太陽質量を持つブラックホールが存在します。近年、このような超巨大ブラックホールは、およそすべての銀河の中心に潜んでいることがわかってきました。
実は、超巨大ブラックホールのほうが恒星質量ブラックホールよりも先に観測されていました。クェーサーと呼ばれる天体を、その正体が超巨大ブラックホールであることを知らずに観測していたのです。
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クェーサーは大きな赤方偏移を示す天体でした。大きな赤方偏移の理由は、超高速で遠ざかっていることです。超高速で遠ざかることは、クェーサーが宇宙のはるか遠方で存在することを意味します。見た目の明るさと距離の関係から、クェーサーは膨大な明るさで輝く天体であることが判明しました。また、クェーサーがコンパクトな天体であることは、明るさの変動時間が短いことからわかります。膨大な明るさとコンパクトさから、クェーサーの正体が超巨大ブラックホールと、それを取り巻くガス円盤であるという結論に至ったのです。
その後の観測で、クェーサーの超巨大ブラックホールは銀河の中心に存在していることがわかってきました。人間の目もそうですが、明るい光源の知覚にある比較的暗い物体を観測するのは困難です。クェーサーでも超巨大ブラックホール+ガス円盤というシステムが明るすぎて、その周りの星々を観測するのは困難でしたが、観測装置の発達により銀河が見つかるようになったのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
10/17、NHK Eテレ地球ドラマチック』で「ハッブル宇宙望遠鏡〜宇宙の謎に迫る 25年の軌跡〜」を観た。
番組の最後にこんなことを言っていた。
巨大なブラックホールは宇宙にいくつも存在するのでしょうか。
さまざまな銀河の中心部を覗いた結果、驚くべき事実が発見されました。
私たちは20以上の銀河を調べ、それらすべての中心部にブラックホールのような天体がある証拠を見つけました。
ほとんどの中心部には巨大なブラックホールが存在します。
おそらく、ブラックホールと周囲の銀河の間には共に存在し合う何らかのメカニズムがあるのでしょう。どちらが先なのかという問題は残ります。
まず銀河ができてその中にブラックホールができたのか、それともブラックホールが銀河を形成する種のようなものなのか、その答えは今のところ分かっていません。
誕生の解明はこれからの宇宙望遠鏡の使命になるでしょう。
ニワトリが先か、卵が先か。
そりゃ、ニワトリ(ブラックホール)が先でしょう。ニワトリが卵(銀河)を産むんです?