じじぃの「ノーベル物理賞2020・ブラックホールが先か・銀河が先か?超巨大ブラックホールの発見」

How do we know there's a black hole in every galaxy centre? | History of Supermassive Black Holes

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QCv87K_y97w

Did Chick, Chicken, or Egg Come First?

Did Stars, Galaxies, or Black Holes Come First?

July 1, 2019 Astronomy.com
At the core of the issue is which came first: stars, galaxies, or black holes? With respect to galaxy formation, many astronomers believe in the “bottom-up” model of how matter came together.
In this model, small clumps merged repeatedly to form protogalaxies, and further, that many small protogalaxies clumped together to form the larger, normal galaxies we see in the nearby universe today. But others believe giant sheets of matter formed in galaxy superclusters and then broke apart into smaller units. Either way, no one yet knows whether the gas and dust that came together to make galaxies preceded star formation or whether stars formed simultaneously as the first units of matter fell together to form the earliest protogalaxies.
https://astronomy.com/magazine/greatest-mysteries/2019/07/20-did-stars-galaxies-or-black-holes-come-first

2020年ノーベル賞 【詳報】物理学賞 わからないことはまだまだある!ブラックホールの正体をつかむ理論と観測(片平 圭貴)

2020/10/09 マイナビニュース
ペンローズ博士が明らかにしたのは、一般相対性理論によって導かれるブラックホールがいかに生まれるのかという理論です。博士の理論によって、非常に小さな量子の世界に宇宙規模で太陽の何百倍もの大きな質量が集まるブラックホールが実在することが示されたと言えます。
一方、ゲンツェル博士とゲズ博士はそれぞれの研究グループで、天の川銀河の中心に、非常に小さく、重力の強い“何か”を発見しました。この“何か”は現在の理論では、超巨大ブラックホールの有力な候補であると考えられていますが、実はまだ確証がありません。
https://news.mynavi.jp/article/20201009-1390293/

ブラックホールは実際どのように活動しているのか

2013年8月18日  WSJ
天体物理学者のアンドレア・ゲズ博士は「天文学では進行中の事象を捉えるチャンスはめったにない」と話す。ゲズ氏はカリフォルニア大学ロサンゼルス校でこの現象を観測するチームのリーダーだ。ジレッセン氏のチームのライバルだ。「何が起きるのかわからない」とゲズ氏は話している。
06年、ゲズ氏のチームは銀河系のブラックホールの付近を漂う物体に気が付いた。しかし、その物体は特に興味深いもののようには見えなかった。ゲズ氏は「だから、われわれはそれに飛びつかなかった」という。
https://jp.wsj.com/articles/SB10001424127887324593704579019492357135108

『ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム』

大須賀健/著 ブルーバックス 2011年発行
超巨大ブラックホールの発見 より
重い恒星が最後の到達するブラックホールは、典型的には太陽質量の10倍程度の質量になります。このようなブラックホールは恒星質量ブラックホールと呼ばれます。はくちょう座X-1をはじめ、銀河系内に多数の恒星質量ブラックホールが見つかっています。
それに対し、太陽の100万倍から10億倍もの質量をもつブラックホールがあります。これらは「超巨大ブラックホール」と呼ばれています。私たちの住む銀河系の中心にも、400万倍の太陽質量を持つブラックホールが存在します。近年、このような超巨大ブラックホールは、およそすべての銀河の中心に潜んでいることがわかってきました。
実は、超巨大ブラックホールのほうが恒星質量ブラックホールよりも先に観測されていました。クェーサーと呼ばれる天体を、その正体が超巨大ブラックホールであることを知らずに観測していたのです。
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クェーサーは大きな赤方偏移を示す天体でした。大きな赤方偏移の理由は、超高速で遠ざかっていることです。超高速で遠ざかることは、クェーサーが宇宙のはるか遠方で存在することを意味します。見た目の明るさと距離の関係から、クェーサーは膨大な明るさで輝く天体であることが判明しました。また、クェーサーがコンパクトな天体であることは、明るさの変動時間が短いことからわかります。膨大な明るさとコンパクトさから、クェーサーの正体が超巨大ブラックホールと、それを取り巻くガス円盤であるという結論に至ったのです。
その後の観測で、クェーサーの超巨大ブラックホールは銀河の中心に存在していることがわかってきました。人間の目もそうですが、明るい光源の知覚にある比較的暗い物体を観測するのは困難です。クェーサーでも超巨大ブラックホール+ガス円盤というシステムが明るすぎて、その周りの星々を観測するのは困難でしたが、観測装置の発達により銀河が見つかるようになったのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2020年のノーベル物理学賞はブラック・ホールを理論的に研究したロジャー・ペンローズ氏と、超巨大ブラック・ホールの存在を観測で証明したラインハルト・ゲンツェル氏とアンドレア・ゲズ氏に贈られた。
銀河の中心部には巨大なブラックホールが存在することが分かってきた。
おそらく、ブラックホールと周囲の銀河の間には共に存在し合う何らかのメカニズムがあるのです。どちらが先なのかという問題は残ります。
まず銀河ができてその中にブラックホールができたのか、それともブラックホールが銀河を形成する種のようなものなのか、その答えは今のところ分かっていません。
誕生の解明はこれからの宇宙望遠鏡の使命になるでしょう。
ニワトリが先か、卵が先か。
そりゃ、ニワトリ(ブラックホール)が先でしょう。ニワトリが卵(銀河)を産むんです?