じじぃの「深海1万メートルの世界・なぜ深海魚は押しつぶされないのか?素朴な疑問」

超深海!マリアナ海溝に棲む奇妙な生物10選
動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VR1WtHHQZTo

深海魚

江戸っ子1号プロジェクト公式ウェブサイト edokko1.jp
・江戸っ子1号8,000mへの挑戦-報告
http://edokko1.jp/
『科学・考えもしなかった41の素朴な疑問 突飛なようで奥が深い!』 松森靖夫/著 ブルーバックス 2008年発行
なぜ深海魚は水圧に押しつぶされないの? より
発泡スチロールでできたカップめんの容器を水に沈めていくと、だんだん小さくなります。
カップめんの容器が小さくなるのは、容器の素材に含まれる気体の体積が水圧によって小さくなるためです。水面での圧力を1気圧とすると、約10m潜るごとに周囲の圧力は1気圧ずつ増えますので、深さ約10mの場所の圧力は2気圧となります。気体には温度が一定ならば、「体積と圧力の積は一定という性質があるので、圧力が2倍になれば気体の体積は半分になります。
しかし、スキューバダイビングで10mほど潜ったら体の大きさが半分になってしまった、などという話は聞いたことがありません。これはいったいどういうことでしょうか。
人間をはじめとする生物の体は水で満たされています。空気と比べて水は、加えた力に対して伸びたり縮んだりする度合いがずっと小さいのです。「理科年表」に記された水の圧縮率をもとに計算してみますと、深さ1000mの海底で、100気圧くらいの圧力がかかったときでも、水の体積はわずか0.4%程度減少するだけです。
素材に空気を含むカップめんの容器は深海で小さく押しつぶされますが、水で満たされた生物たちの体が深海で押しつぶされることはありません。
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しかし、ここまでのような高等学校の物理の時間に学習する議論で深海の生物を考えることができるのは、せいぜい1000〜2000m程度の深さまでのことです。これ以上深い所になると、水の圧力は、細胞や細胞をつくる分子に直接影響を及ぼすようになります。
ヒトやネズミの細胞を培養して300気圧(海ではおよそ3000mの深さの圧力)にさらすと、細胞の形が変形して球状になります。さらに圧力を加え続けると細胞は死んでしまいます。細胞の形を維持する細胞骨格はアクチンというタンパク質でできていますが、アクチンの並び方を観察すると、200気圧で乱れ始め、600気圧で構造そのものが壊れてしまうそうです。圧力が体をつくる細胞や分子に直接影響を及ぼす例です。つまり、私たちと同じような性質を持つ細胞でできた生物は、3000mを超えるような深海では生きていけないということです。
最深部が約1万1000mに達する世界でいちばん深い海、マリアナ海溝にも生物はいますし、8000mを超える深海にも魚類は生息しています。そのような生物の細胞はどのような性質をもっているのかは、まだよくわかっていません。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『科学・考えもしなかった41の素朴な疑問 突飛なようで奥が深い!』という本を読んでいたら、「なぜ深海魚は水圧に押しつぶされないの?」があった。
「深さ1000mの海底で、100気圧くらいの圧力がかかったときでも、水の体積はわずか0.4%程度減少するだけです」
しかし、深さ3000m、300気圧以上になると細胞が壊されるのだそうだ。
それでも、深海には生物がうようよいる。
そういえば、深海探査艇「江戸っ子1号」というので深海を調査している人たちがいた。