じじぃの「人の死にざま_1563_ヘンリー・デール(脳科学者)」

NHK サイエンスZERO 「心と体を支配する!神経の物質ホルモン オキシトシン 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tdAbpTI2BMM
アルツハイマーかどうかのテスト

オキシトシン~体内で働く“愛情物質”の正体 子育てメディア
オキシトシン”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
このオキシトシンは、人間にとって(他の動物にとっても)非常に重要な役割を果たしている神経伝達物質であり、ホルモンです。
1906年イギリスの研究者で脳科学者のヘンリー・デール(Henry Dale)が、脳の下垂体から、出産の経過を早める物質を発見しました。その時、デールは「速い」と「陣痛」という意味のギリシャ語にちなんで、この物質を“オキシトシン”と名付けたのです。
http://kosodatemedia.com/archives/546
ヘンリー・ハレット・デール ウィキペディアWikipedia)より
サー・ヘンリー・ハレット・デール(Sir Henry Hallett Dale、1875年6月9日 - 1968年7月23日)はイギリス人の脳科学者。メリット勲章勲爵士(OM)、大英帝国勲章ナイト・グランド・クロス勲爵士(GBE)、王立協会フェロー(FRS)。アセチルコリンが神経インパルスの伝達物質になっていることを発見して、オットー・レーヴィとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。

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脳には妙なクセがある 池谷裕二/著 扶桑社新書 2013年発行
脳科学の発見は哲学を超えるか? (一部抜粋しています)
かつて科学専門誌に「脳研究が哲学に及ぼす影響」というエッセイが載ったことがあります。
古来、哲学は、とくに「心」を対象にした哲学は、自由、意志、知恵などを主題として扱ってきました。ヒトの本質を真正面から問う以上、多かれ少なかれモラルが題材となります。
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最近では、このような従来は哲学で扱われていた課題に、脳科学が乗り入れるようになっています。
こうした流れの中で、脳研究者である私自身がとくにショックをうけたのは、オキシトシンに関する実験です。
オキシトシンは当初、子宮収縮や乳汁分泌など女性に特有な機能に必要な必須なホルモンとして発見されました。しかし、男性にも存在しています。一般にオキシトシンは良好な対人関係を築いているときに分泌されます。動物実験では、オキシトシンは闘争欲や遁走(とんそう)欲をほぐし、恐怖への感受性を減らすことが知られています。
そこで行われた実験が衝撃的です。オキシトシンをヒトに投与してみたのです。鼻から吸引します。すると、金銭取引などで、相手への信頼度が増すことがわかりました。その効果が劇的で、相手の言葉をほとんど盲信してしまうのです。だまされて多額の損害を被っても、再びオキシトシンが投与されれば、依然痛い目にあった経験はどこへやら、ふたたび相手を信用し、不利な取引契約を結んでしまうのです。