じじぃの「神話伝説_133_アモス(預言者)」

AMOS (Holy Bible) : Th LORD is His NAME! 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gz2QBNinSdg
アモス ウィキペディアWikipedia)より
アモス書』は、旧約聖書文書のひとつ。全9章で構成される。ユダヤ教では後の預言者に分類され、キリスト教では預言書(十二小預言書)に分類される。伝統的配列では、十二小預言書のなかで3番目に位置し、『ヨエル書』の次、『オバデヤ書』の前に配置される。

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ユダヤ教の本―旧約聖書が告げるメシア登場の日』 学習研究社 1995年発行
アモス (一部抜粋しています)
紀元前8世紀の中ごろに活動した人物で、最初の記述預言者の一人である。エルサレムの南に位置するテコアの出身で、職業は自ら、牧者であり、いちじく桑の栽培者であったと述べている。実際には、地方の知識人か部族の長老であったという見解もある。いずれにせよ社会的な身分としての預言者ではなかった。
活動の期間もわずかで後のホセアが30年間にわたっているのに対し、かなり短い。時期は紀元前760年ごろと思われるが、最も短くは祭の夜明けの20〜30分間に語ったという極端ば説さえある。一般には、北イスラエル王国の首都サマリアと聖所ベテルで、数週間から2〜3ヵ月の間に人々に神の言葉を語ったという説が支持されている。
全体は、3部に分かれている。1〜2章は周辺諸国への審判の預言。アモスは、これらの国が犯している重い罪を指摘して恐ろしい罰が下るだろうと述べた。
「わたしはモアブに火を放つ。火はケリヨトの城郭をなめ尽くす。鬨(とき)の声があがり、角笛が鳴り響く中で、混乱のうちにモアブは死ぬ。わたしは治める者をそこから絶ち、その高官たちも皆殺しにすると主は言われる」(2・2〜3)
3〜6章はイスラエルに対する3つの警告。敵が各方面から全地域を侵略して国を滅ぼすことと、その原因が国の内側の不正と不義にあることを厳しく告げる。また、本来の姿とはほど遠い祭祀中心の信仰へも批判を強めている。
「お前たちの咎(とが)がどれほど多いか。その罪がどれほど重いか、わたしは知っている。お前たちは正しい者に敵対し、賄賂を取り、町の門で貧しい者たちの訴えを退けている」(5・12)、「わたしはお前たちの祭りを憎み、退ける。祭りの献げ物の香りも喜ばない」(5・21)
7〜9章は、アモスが見た5つの幻が紹介される。まず、国の実りを食い尽くすイナゴと、国を焼き尽くす火。そしてそれらが避けがたい運命であるというイメージが広がる。罪は見過ごすことのできないほど大きく、神殿が破壊される有様が展開される。末尾では、国の復活と豊かな生活が戻ることを示しているが、この部分は、バビロニア捕囚後に加筆されたものではないかと見る専門家もいる。