じじぃの「黒人音楽・聖者の行進には黒人奴隷としての悲しい歴史がある!日本人の勘違い」

Louis Armstrong - When The Saints Go Marching In 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wyLjbMBpGDA
JAZZ COMPILATION 2013 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0gcu3GI3nA4

歌うコンシェルジュ 「旅のチカラ 鳥越俊太郎 アメリカへ」 2011年9月13日 NHK
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんをゲストに迎え、「旅のチカラ」。「マイ・ラスト・ミュージックを探して」人生の最期に自分に送る音楽を探しに、鳥越さんが旅に出る。がんと闘いながら生きる鳥越さんが、ニューオーリンズで出会った音楽とは?
https://www.facebook.com/notes/mineko-aoki/%E6%97%85%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%AB%E3%83%A9-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%97%E3%81%A6%E9%B3%A5%E8%B6%8A%E4%BF%8A%E5%A4%AA%E9%83%8E/149830048423010?ref=nf
『賛美歌・聖歌ものがたり―疲れしこころをなぐさむる愛よ』 大塚野百合/著 創元社 1995年発行
世界の呪いを恵みに 「さかえの主イエスの」 より
アイザック・ウォッツ(1674〜1748)は、英国における賛美歌の歴史に画期的な変化をもたらし、英語賛美歌の父と言われていますが、彼の賛美歌は、世界中のキリスト教界における至宝です。その彼の代表的な賛美歌である賛美歌142番「さかえの主イエスの」(聖歌158番、159番、教会賛美歌71番、古今聖歌集277番)は、多くの人々の特愛の歌であり、19世紀の英国の評論家マシュー・アーノルドは、英語賛美歌の中で、最も優れたものと激賞しています。
     ・
このような韻律音楽は、ウォッツの賛美歌を黒人化した歌ったもので、バプテスト派の黒人たちによって始められました。ウォッツのほかに、ウエスレー兄弟や、サンキーの歌が用いられることもありました。そして、面白いことに、韻律音楽の99%は、普通韻律であったことです。そして、著者は、この韻律は、今でも大衆的教会で用いられ、「それは黒人中産階級の教会ではほとんど歌われないし、さらに上層階級の教会ではめったに聞くことはできない」と書かれています。それでは、このように黒人たちの心を燃やしたウォッツの賛美歌が何を訴えているかを見てみましよう。
「さかえの主イエスの」
英語賛美歌の中で最も優れていると言われるこの賛美歌を直訳して見ます。
 1.あのすばらしい十字架を凝視するとき、そこで栄光の君が死にたもうた十字架を見詰めるとき、自分の最も豊かな利益を、私は損失と見なし、誇りにしているのもすべてを蔑みます。
 2.禁じてください。主よ、得意顔をすることを。わが神キリストの死以外のことを。私を最も曳つけるすべての空しいものを、主の血潮に犠牲として捧げます。
 3.見よ!主のみ頭、み手、み足より、悲しみと愛がしたたるのを! 愛と悲しみのこのような出会い、このように貴い荊の冠がかつてあったでしょうか。

                        • -

『日本人の勘違い: 「バカボンのパパ」の鼻の下に生えているのは、鼻毛ではない!!』 びっくりデータ情報部/編 KAWADE夢文庫 2014年発行
『聖者の行進』は、ただの陽気な音楽ではない より
デキシーランド・ジャズの名曲『聖者の行進』。テンポがよく陽気な曲調で、現在は、スポーツの応援歌としても使われているが、もともとはアメリカ・ニューオリンズの黒人たちの”葬式ソング”だった。
曲の原題は「When The Saints Go Marching In」で、「The Saints」は「聖者」という意味のほかに「死者」という意味もある。ニューオリンズでは黒人が亡くなると、葬儀場から墓場までは、静かで悲しい曲調の葬送歌や賛美歌を演奏するが、埋葬が終わると、一転して、活気のある曲を演奏しながら帰路につく。このときの代表的な曲が『聖者の行進』である。
埋葬のあとに明るい曲を演奏するのは、魂が解放されて天国にいくことを祝う意味がこめられているというが、背景に、黒人奴隷としての悲しい歴史があることはいうまでもない。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『日本人の勘違い: 「バカボンのパパ」の鼻の下に生えているのは、鼻毛ではない!!』という本を見ていたら、「『聖者の行進』は、ただの陽気な音楽ではない」があった。
アメリカ・ニューオリンズで、『聖者の行進』は葬式の後に演奏される曲なのだそうだ。
ところで、あなたの「ラスト・ミュージック」はなんですか。