じじぃの「人の生きざま_520_石黒・浩(ロボット工学者)」

NHK Eテレ モーガン・フリーマン 時空を超えて 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9JmOONfqYB4
matsuko roid 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=c3DfPVj5urU
石黒浩とアンドロイド

マツコロイド、カンヌなど海外3つの賞を獲得『マツコとマツコ』も12.6%の自己最高視聴率 2015/06/30 テレビドガッチ
「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(旧称カンヌ広告祭)」は、毎年6月に、フランスのカンヌで1週間にわたって開催され、参加する業界関係者の数は約13,000人、出品される作品は40,000を超えるイベント。
今回、マツコロイドが受賞した、プロモ&アクティベーション部門は、商品やサービス、ブランドに対しての消費者の積極性を促し、なおかつ効果をもたらした最もフレッシュで創造的なアイデアに与えられる賞だ。このほかにも、マツコロイドは2015年3月に「アジア太平洋国際広告祭(アドフェスト)」のメディア部門シルバー賞、5月には「ニューヨークフェスティバル」のブランデッドコンテンツ部門ブロンズ賞も獲得しており、今回で海外での受賞は3回目となる。
http://dogatch.jp/news/ntv/33778
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 2015年7月2日
【語り】モーガン・フリーマン (2012年 アメリカ製作)
今年3月に放送したシリーズの第2弾。「死からのよみがえり」をテーマに第一線の研究者らさまざまな角度から検証する。
クローン技術などを駆使すれば、近い将来、肉体を再生させることは可能になるかもしれない。しかし、故人の経験や記憶はどうなるのか? 心も再生できるのか? 脳をコピーし、心をコンピューターの中で再生できるという研究者もいる。それで“生きている”と言えるのか? 究極の答えとは!?
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988019/index.html
マツコとマツコ 「マツコロイドがナイツと漫才に挑戦」 2015年6月13日 日本テレビ
【出演者】マツコ・デラックス石黒浩、 ナイツ(塙宣之土屋伸之
果たしてアンドロイドは漫才のパートナーになり得るのか?
マツコロイドには人間に近い自然な音声で話せる「AIトーク機能」が搭載されており、以前は、ニュースキャスターとなって原稿を読み上げる実験に挑戦。第2弾では、カーナビ機能を搭載したマツコロイドとスピードワゴン小沢がドライブを堪能。そして第3弾となる今回は、漫才に挑戦。ナイツのボケ担当・塙の代わりにマツコロイドが舞台に立ち、ツッコミの土屋と寄席でネタを披露するという、世界初の大実験を行う。
http://www.ntv.co.jp/matsuko-matsuko/
石黒浩 ウィキペディアWikipedia)より
石黒 浩(いしぐろ ひろし、1963年10月23日 - )は、日本のロボット工学者。大阪大学教授。ATR石黒浩特別研究室室長。専門は知能情報学。工学博士(大阪大学)(1991年)。滋賀県出身。
二足歩行ロボットなどを研究している。彼の参加する産学協同の「チーム大阪(Team OSAKA)」はロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノイドクラスで2004年から2007年の4連覇を達成。

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7月2日 NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 より
どんな人にもいつか必ず「死」は訪れます。
死者は永遠にいなくなるのでしょうか? 近い将来医学や科学の進歩によって死者が新しい形で生き続けることが可能になるかもしれません。
私たちは死者をよみがえらせることができるのでしょうか? 時間空間そして生命。時空を超えて未知の世界を探求します。
死は命ある者が最後に行き着くところです。戻ってきた人はいません。
しかし、死が終わりでないとしたら? 解読が可能になった遺伝子情報を利用して近い将来死者の肉体をよみがえらせることができるかもしれません。
しかし、肉体ではなく知識や経験はどうでしょうか? 死者の肉体と精神を共によみがえらせることはできるのでしょうか? 私たちは皆いつの日か死と向き合わなくてはなりません。
愛する者と別れたくないと願っても死は必ず訪れます。
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コンピューター上で人間の心を再現することも可能です。つまり、コンピューター上でその人物を生き返らせることができるということです。
この計画を実現するには莫大な費用がかかりますが技術の進歩が解決してくれるとヘイワースは考えています。
現在人間の脳を完全に解析しようとしたら数百億ドルもかかります。しかし、技術の進歩によって100年もすれば数千ドルまで下がるでしょう。望む人なら誰でも自分の脳を保存できるようになるんです。
未来の病院には脳を保存する設備が置かれるようになるかもしれません。そこには情報を読み取られ生き返るのを待つ脳がずらりと並ぶことになります。
残念ながら、生身の体に心を復活させることは不可能なようです。しかし、よみがえった心を宿すための体を新たに作れるかもしれません。いつか、心を保存できる日が来るかもしれません。
しかし、体がなくてはよみがえりは完了しません。
その体は丈夫で生きていた頃の姿に似ていて年を取らずバージョンアップが可能でデジタル化された心を収められます。
それはロボットです。
日本ではロボット技術が発達しています。ロボットの大部分は工業用なので人間の形はしていません。
しかし、人間の姿に近く人間とロボットの境界に位置するアンドロイドの開発でも日本は世界をリードしています。
日本のロボット工学者石黒浩は生身の人間にとてもよく似たアンドロイドを開発しています。
石黒、「私は人間そのものに興味があります。最終的なゴールは単にアンドロイドやロボットを作り出すことではありません。『人間とは何か』を理解することです」
石黒の研究室ではアンドロイドと人間の関係性についてさまざまな角度から研究しています。
人間にそっくりなものから抽象的な姿をしたものまでさまざまなアンドロイドが作られています。
人間とアンドロイドの関係性で重要な要素は何かを考えるため人間的な特徴を最小限に抑えたモデルを作りました。
「エルフォイド」と名付けられたアンドロイドは人間的な特徴は最小限ですが親しみを感じることができます。
人間とコミュニケーションをとるための機能も備えています。
石黒が作った他のロボットやアンドロイドと同様エルフォイドも遠隔操作によって動きます。
コンピューターのソフトウエアが人間の表情を読み取りアンドロイドの顔を人間の顔の筋肉に似せて動かします。
一方、「ジェミノイド」と名付けられたモデルは人間に限りなく似せて作られたアンドロイドです。
このような体にデジタル化された心を組み込んだらどうなるのでしょうか? あるいはコンピューター内に収められた心がアンドロイドの体を自由に遠隔操作できるとしたら。
人間の心とアンドロイドをつなぐ研究は既に進められています。
人間の脳をアンドロイドに直接つないで頭で思い描いたとおりの動きをアンドロイドにさせる研究をしています。
もし、その技術が完成したら石黒はまず自分そっくりに作られたジェミノイド型アンドロイドで実験を行うことでしょう。
石黒、「僕が見える?」
アンドロイド、「見えるよ」
石黒はしばしば自分の代理としてジェミノイドを登場させ遠隔操作で講義などを行っています。
アンドロイド、「僕を見た人たちの反応は? そう、最初のうちはやはり落ち着かないようだけど一旦、君が話し始めるとみんな会話に引き込まれるみたいだよ」
石黒はいわば自分の分身を作り出しました。
技術の進歩によってアンドロイドは今後更に人間に近づいていくでしょう。
石黒、「既に状況によってはどちらがアンドロイドか判別できない場合もあります」
ジェミノイドは演劇に出演したこともあります。
しかし、石黒はまだ満足していません。
例えば、もっと人間らしい表情をさせるとかいろいろと改良の余地はありますし実現できると思います。
これが将来実現する死からよみがえった人の姿なのかもしれません。
石黒、「肉体を全て機械と取り替えた時、最後に残るものは何なのかを知りたいんです」
近い将来、誰にもさよなら、を言わなくていい日が来るかもしれません。
しかし、愛する人が死に人工の体でよみがえった時、私たちはどう感じるのでしょうか? かつて愛した人と同じだと思えるかどうかはその時になってみないと分かりません。
いつの日か「お隣さんがみんなアンドロイドとしてよみがえった人ばかり」という社会がやって来るかもしれません。
生と死の境界は曖昧になり、体が一度目の肉体か二度目の人工の体か、という違いが新たな境界となるでしょう。