じじぃの「地球の誕生・この世は神がつくりたもうた?世界トンデモ常識」

イエス・キリスト

祈りの手

塩狩峠』 三浦綾子/著 新潮社 1973年発行 より
吉川は考え深そうな目で、信夫の顔をのぞきこむようにみた。信夫は深くうなずいた。うなずきながら、自分がきょう感じたバラの美しさを思い出していた。この地上のありとあらゆるものに、存在の意味があるように思えてならなかった。
「いいことを聞いたよ。君はいつもそんなふうに深く物事を考えているのか」
「いや、別に自分では深く考えているとは思わないがね」
「ぼくはかなり自信家だったが、このごろ自分がこの世に何の取柄もない存在だと思うようになっていたんだ。しかし今、吉川君の話を聞いていると、この自分もまた何らかの使命をおびている存在ではないかと、あらためて考えさせられたよ。花には花の存在価値というものがあるんだな。花を見て美しいと思い、ふしぎと思う心が与えられているかどうかは、やはりぼくたちにとって大きな問題なんだろうね」
「うん。そうだろうな。この世の中に、何らの意味も見出せないとする考え方もあるかもしれん。人間も犬も猫も、単なる動物に過ぎない。そして、死んでしまえばいっさいが無になる、という考えかたもあるだろう。だが見るもの聞くものすべてに、自分の人柄と深いかかわりを感じとって生きていく生き方も、あるわけだからね」

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『世界トンデモ常識』 トンデモ常識研究班/編 彩図社 2007年発行
この世は神がつくりたもうた(アメリカ) より
「地球が誕生したのはいつ?」
この質問に、たいていの日本人ならこう答えることだろう。
「たしか何十億年前とかだよね」
一方、アメリカ人の一部の答えはこうなる。
「およそ1万年前だ」
実はこのどちらも、ある意味では正しい。
日本人の答えは「科学的に」正しいし、アメリカ人の答えは「宗教的に」正しいのである。
2004年、アメリカのギャラップという企業が、進化論についてのアンケート調査をおこなった。結果は以下のようになった。
「人類は約1万年前に神によって創造された」  45%
「ダーウイン進化論には科学的根拠がある」  35%
「ダーウイン進化論は科学的根拠に欠ける」  35%
「よく知らないので回答できない」  29%
キリスト教では、地球は約1万年前から数千年前頃に、1週間で創られたとされている。つまりこの調査は、宗教的主張がダーウイン進化論よりも人々に受け入れ慣れていることを示している。
同調査では「聖書に書かれた言葉は一言一句そのまま解釈すべき」との回答が全体の3分の1を占めたことも明らかになった。アメリカ人にとってこの世界は、文字通り、「神がつくりたもうた」ものなのである。
彼らがどのような世界観を持っているかは、2007年にケンタッキー州にできた「創世記博物館」を訪れてみればわかるだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
宗教とは何か。宗教の解説書には「死」後のための準備をすることと書かれていた。
日本人で、死後の世界があると信じている人はどれくらいいるのだろうか。
ある新興宗教の女の人に、ずいぶんやさしくしていただいた。
彼女はこの世は神がつくった。そして、神を喜ばし、永遠の愛を求めましょう、と言う。
どうでもいいような人生を送ってきたが、まだ、死後の世界が信じられないでいる。