じじぃの「神話伝説_94_ダーナの人々・妖精(アイルランド)」

Celtic Fairy Music - Fairy Forest 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pQPndQOfwiU
妖精

ケルト神話」がわかる ダーナの神々、妖精からアーサー王伝説まで  読書メーター
オイフェ、バロールなどジルオールの元ネタになっている人物やピクシー、プーカ、レプラホーンなどRPGゲームに登場する妖精について手軽に知ることが出来る。009完結篇で、004ハインリヒと対決した邪神クロウ・クルワッハも載っている。
http://bookmeter.com/b/4797354445
アイルランドと妖精 熊本アイルランド協会
アイルランドは「妖精の国」とも呼ばれますが、アイルランドの人々の心には妖精がまだ生きているのでしょうか。本当は、アイルランドの各地に行って「あなたは妖精の存在を信じていますか?」と尋ねるのが最もいい方法だとは思うのですが、それができませんので、いくつか、そのことが垣間見られる資料を見てみます。
http://www.kumamoto-ireland.org/?cat=18
『世界神話伝説大系 40 アイルランドの神話伝説 [Ⅰ]』  八住利雄/編 名著普及会 1929年発行
ダーナの人々の入来 (一部抜粋しています)
私たちは、アイルランドにおける種々なる入寇の神話伝説の中、最も興味も深く重要でもありそしてまた最も神秘な「ダーナの人々」へと近づいてきたのである。
そのアイルランド語における名称Tuatha De Danannというのは、文字通りに「その母がダーナであるところの神の人」という意味をもっている。ダーナは、アイルランドにおける異教時代に非常に尊敬されていた女神である。が、そのいろいろな属性は、6世紀において基督教化され、非常な変革に会っているのだ。
ダーナの名は、ゴール(Gaul)族の勒記(ろくき)の中にもブリギンド(Brigindo)となって見出され、またブリテンにおける数種の勒記の中にもブリガンティア(Bridgantia)となって見出される。ダーナダーナの人々に対する絶対至上であったダグダ(Dagda)の娘であった。ダーナには、3人の息子があった。が、普通それは、エクネ(Ecne)と名づけられる息子1人であったとせらている。そしてエクネというのは、[知識]あるいは[詩]――ドルイドの教えはすべて詩で書かれてあったので、従って詩というものは古代ケルト族にとって、非常に高貴なものであったのだ――ということにほかならないのである。
エクネは、そこで「その母がダーナであるところの神」ということになる。そしてアイルランドの神話伝説において、ダーナの名を付(ふ)せられている種族は、疑いもなくもっとも代表的な「光」と「知識」の力の具現者であるのだ。
そして次のことを記億しておく必要がある。ツアン・マク・カレルの物語の中で、いろいろな神話的な種族の中からことに「ダーナの人々」に対してのみ、「神々」という名が附せられていることである。が、今日私たちに伝わっているアイルランドの伝説の中では、それはいわゆる「神々」ではない。後代の基督教の影響が、彼らを「妖精」の範疇の中に入れ、あるいは彼らを天より堕落した「天使」と同格にしたのである。
ダーナの人々は、ミレンシアンによって征服された。そしてミレンシアンになると、それはもう純然たる「人間」である。そしてミレンシアンは、ずっと後代に至るまで、人間的な「愛」や「戦争」のあらゆる種類をもっていた。が、とにかくそれからずっと後代の伝説の中にも「ダーナの人々」に対しては、いろいろな光輝や誇張が被せられてあるのを見る。そしてそれは、後になって「ダーナの人々」がそこから引き下ろされたところの高い「身上」を思い起こさせるものである。