じじぃの「アイ・コンタクト・目は口ほどにものをいう?常識の世界地図」

NHKスペシャル 生命大躍進 第1集「そして“目”が生まれた」 2015年06月07日 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PTb2EOVvK38
“カンブリア大爆発”についてどう思いますか? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KFest4UIwtk
古代エジプトの壁画の目

威嚇する蛾

サイエンスZERO 「DNAの大事件! 生命進化の謎」 (追加) 2015年7月26日 NHK Eテレ
【司会】竹内薫南沢奈央 【ゲスト】牧野能士(東北大学大学院生命科学研究科准教授)
近年、テクノロジーの発達により、人間をはじめ様々な生き物のDNAの解読が進められている。
その結果、驚くべき生命の進化の詳細な過程が明らかになってきた。これまで、地球の生命は40億年以上の長い時間を掛け、少しずつ姿を変えてきたと考えられていた。しかし、「目・手足の誕生」や「脳の巨大化」といった変化は、ある時期に、突如DNAが激変する事件が起きたというのだ。それを可能にした遺伝子重複の秘密に迫る!
大野の法則は、哺乳類のX染色体がDNA量および遺伝子に関して種を超えて保存されている、というもの。日本の生物学者大野乾が1967年に提唱した。
https://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp512.html
NHKスペシャル 「生命大躍進第1集 そして"目"が生まれた」 2015年5月10日
【番組ナビゲーター】新垣結衣
今から約5億年前、それまで目を持たなかった祖先が突如として精巧な目を持つように進化しました。
5億500万年前、カンブリア紀の海は命溢れる世界でした。地球に生命が誕生してから30億年以上もの長い間、生命はずっと目に見えないサイズの微生物にとどまっていました。ところがカンブリア紀に突如大きく複雑な姿をした動物へと進化しました。この動物時代の幕開けに王者として君臨したのがアノマロカリスです。左右に突き出た2つの複眼は一度に360度見渡せます。目は生き残りに欠かせない武器となっていました。
DNAの研究が進んでいます。植物と動物のDNAが合体して植物の光センサが動物にもたらされた。そして、目は第2の進化、くっきり見えるカメラ眼を手に入れました。
DNAが4倍になったことが、進化の大躍進を支えている、DNA研究の成果が紹介されます。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0510/
『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』 アンドリュー・パーカー/著、渡辺政隆、今西康子/訳 草思社 2006年発行
なぜ視覚だけがスィッチになったのか? より
どんなに複雑で感度の高い化学受容器であろうとも、それが徐々に進化してきた道筋をはっきりとたどることができる。毛の束の形をとる受容器は、数本の毛から進化したものであり、さらに元をたどれば、1本の毛から進化したものなのである。その1本の毛は、体表面の突起から進化したものであり、その突起は、それ以前の祖先の平らな体表面を貫いていた1本の神経に起源をもつ。しかしここで重要なのは、この道筋はまあまあスムーズに移行したという点である。つまり、嗅覚や味覚の進化は地質年代を通じて連続的だった。多数の移行段階を徐々に経ることで進行したという点である。進化の道程もスムーズだった。
     ・
地史的に見た場合の化学受容器や機械受容器の進化は、光受容器の進化とはくらべものにならない。その他の感覚受容器にしても、レンズの出現に匹敵する出来事も、それに迫る出来事すらなかった。化学受容器や機械受容器の感度がカンブリア紀の爆発のあいだに高まったことはまちがいないが、動物の行動システムを全面的に変えてしまうほどではなかった。光感受性をもつ斑点が視覚映像を結べる眼に変化したように、効率がいきなり「100倍」になった受容器など、他に例がない。これが、光受容器と他の刺激受容器との根本的な違いである。他の刺激受容器は、複雑さや感度が中途半端でも機能する。したがって、視覚以外の刺激受容器の進化は、理論的に直線的な向上をとりうる。ところが光感知器の場合は、中途半端なレンズではレンズがないのとほとんど変わりない。レンズの進化において想定される中間段階では、光感知の向上は微々たるものでしかないが、完全な集光機能をとなえたレンズが形成されたとたん、性能は途方もなく向上する。その場合の感度の飛躍的向上がすさまじいせいで、ダーウィンにとって眼の進化が悩みのたねだったのだ。しかしひるがえって考えると、あるタイプの受容器の進化がカンブリア紀の爆発を起爆したのだとしたら、その受容器は眼をおいてほかにはない。未熟で不完全な光感知器から眼への進化は、「見えない」状態から「見える」状態への一足跳びの飛躍だった。それは、形態上でほんの小さな一歩だったが、動物の行動にとっては途方もなく大きな一歩だったのだ。

                      • -

『常識の世界地図』 21世紀研究会/編 文藝春秋 2001年発行
目の表情を読む世界 より
欧米の文化伝播力によって、いまや握手は世界共通の挨拶になっている。
しかしこの握手も、握り方などによって、伝わるメッセージも変ってくる。ただ、そのときも、常に心にとめておくべきことは視線である。この点では4、一重まぶたの、ややつり上がって見える目は、第一印象からして損をしているところがあるのかもしれない。地中海世界では、古代から目についての信仰があるが、その地に住む人たちのなかには、「東アジア人の目は、何を考えているのかわからないので苦手」という人もいるからだ。
相手の目を直視するアイ・コンタクトは、日本人が想像している以上に重要な行為なのだ。欧米人は、もちろん、これを常に意識して行なっているし、アラブ人は欧米人よりもさらにその傾向が強い。アイ・コンタクトを重視する欧米人でさえ、アラブ人に対してはアイ・コンタクトが何よりも重要、と説いているほどなのだ。
極端な言い方をすれば、彼らは、相ての目の表情によって、その人が正直か、信頼できるかを判断しているということだ。だから、目をそらしたり、伏せたりすることが謙遜とはならないということをまず知っておくべきだろう。
だが、まなざしも、使い方によって相手に敵意を与えてしまうことがある。日本語でいう「射すくめる」といったような見つめ方である。
たとえばある種の蛾が、身を守るために、擬態として目に似た丸い紋を発達させてきたことを考えれば、目が威嚇のサインでもあることが分かるかもしれない。他人から見つめられることに脅威や敵意を覚えるのは、一種、本能的な感覚なのだ。

                      • -

どうでもいい、じじぃの日記。
「目は口ほどにものをいう」ということわざがある。
言葉(口)でうまくごまかしても目はごまかせない、という意味だ。
「でも、あの人、目だけ笑ってないね」、などという。
人間が、五感(聴覚・嗅覚・味覚・触覚・視覚)の中で最も早く発達したのが聴覚と触覚だ。
先日、NHKスペシャル 「生命大躍進第1集 そして"目"が生まれた」を観た。
眼(目)が発達したのは、約5億年前のカンブリア紀だそうです。
「クモの巣」とか、「アリジゴク」なんかは、ダーウィン自然淘汰で説明できるらしい。
蛾の仲間に目に似た大きな丸い紋をしたのがいます。あれ、うまくできてますよね。