じじぃの「なぜ、前向きな性格と後ろ向きな性格があるのか?脳科学」

Elaine Fox: Rainy Brain, Sunny Brain 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=q5DQy9TaDUQ
楽観的な人、悲観的な人がいるのはナゼ 脳科学が解き明かす人格形成の秘密 2014年8月12日  ダイヤモンド・オンライン
「当初の結果では、彼のセロトニン運搬遺伝子は、わたしが“楽観型”と考えていたものでした。そして、楽観性を確かめる心理テストも、彼がポジティブな出来事に目を向ける人だという結果でした」
「健康的で敏感な楽観脳と、同じく健康的で敏感な悲観脳のバランスが大事です。ネガティブな気持ちを押さえこむのではなく、ネガティブなことがあれば、そのぶんポジティブな気持ちをバランスよくもつように心がけることです。そうすれば脳の回路自体を変化させることも可能なのです」
http://diamond.jp/articles/-/57499?page=3
脳科学は人格を変えられるか?』 エレーヌ・フォックス著、森内薫/訳 文藝春秋 2014年発行
なぜ前向きな性格と後ろ向きな性格があるのだろう
人間の心のこうしたふたつの側面について調査と研究を重ねるうち、わたしは次の結論に至った。
サニーブレインの中心は神経構造の中でとくに、報酬や気持ちの良いことに反応する快楽の領域にあり、レイニーブレインの中心は脳の古い構造部の中、とくに危険や脅威を警戒する恐怖の領域に存在している。これらふたつの領域の反応には、微妙な個人差がある。そして、その反応を脳の制御中枢がどれだけコントロールできるかも、人により異なる。こうした差が人それぞれの脳の中に長い時間をかけて独自の神経のネットワークをつくり、それぞれのサニーブレインとレイニーブレインを形成していくのだ。
どんな人の脳にもだいたい似たような場所に、サニーブレインの回路とレイニーブレインの回路がある。だが、それらのポテンシャルには大きな個人差がある。快楽や楽しみにすぐ反応する人もいれば、同じことに反応するのに長いウォームアップが必要な人もいる。逆に、危険い過敏で、すこしの脅威にもはらはらしたりやきもきしたりする人がいるいっぽうで、不安に耐える力が非常に強い人もいる。こうした差こそが、人それぞれの個性の土台になるというのが、私の考えだ。
修道院の奇妙な実験
ポジティブな気分にはこうした即時的な効果とは別に、困難に持続的に取り込むためのさまざまな<資産>をつくるはたらきもある。その資産とは、たとえば、良き友人や趣味、気持ちの良い物理的環境などだ。これらはどれも、困った事態が現実に起きたとき、打開のために重要な役割を果す。
年単位で行われた複数の調査からも、楽観が心の強さや健康に影響することがわかっている。ヘルシンキ大学のミカ・キヴィマキたちの調査はそのひとつだ。キヴィマキらは、5000人の被験者の楽観と悲観の度合いを測定し、その後約3年にわたって彼らの動向を追いかけた。一部の人々はこの間に、家族が重い病にかかったり亡くなったりするなどの大きなトラウマを経験していた。だが調査結果をまとめると、こうした深刻な出来事に遭遇したあとでも。もともと楽観の度合いが高い人はそうでない人に比べ、健康度も幸福度も高かった。
人びとは楽観的であればあるほど、健康だったのだ。
この考え方を支持する逸話的な証拠もある。たとえば、トーマス・エジソンにまつわる次のエピソードだ。エジソンはある朝早く電話で起こされ、自分の工場で火事がおきたことを知らされた。1億2000万ドルを費やした設備や建物にもすでに火の手が回っていた。悪いことは重なるもので、保険会社は損失額のほんの一部しか保険ではカバーできないことをにべなく通告してきた。
ところがエジソンは取り乱すどころか、友人や家族を呼び、彼の愛した工場や実験室が炎につつまれるのを一緒に見物させた。燃え広がる炎を前に、エジソンが落ち着いたようすでいるのを友人らはけげんに思ったという。怪我人がひとりもおらず、生命の危険もないと確認できると、彼はこの光景を楽しんでいるようですらあった。エジソンの目には燃え盛る炎が、もっと良い工場の再建に乗り出す絶好のチャンスとして映っていたのだ。
火事のあとエジソンはすぐにチームを集め、新しい工場と実験室の再設計にさっそくのりだした。火事から数週間後にはもう再建工事が始まり、1年もしないうちに新しい工場は完成し、利益を生むようになった。エジソンは後述するチャーチルの格言そのままに、被害よりもむしろチャンスに目を向けた。災いに出会っても折れない心と前に進み続ける力は、楽観主義のいわばトレードマークだ。それを直接生みだしているのがサニーブレイン型の思考スタイルだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、『脳科学は人格を変えられるか?』という本を読んだ。
脳には、サニーブレイン(楽観脳)とレイニーブレイン(悲観脳)という2つの回路があるのだそうだ。
「人びとは楽観的であればあるほど、健康だったのだ」
エジソンもサニーブレインの持ち主だったとか、書かれていた。