Die Bergpredigt Gut und Bose 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-XQsXWCL7YU
Daniel in the Den of Lions
ダニエル ウィキペディア(Wikipedia)より
ダニエル(現代ヘブライ語: Daniyyel)は旧約聖書の『ダニエル書』に登場するユダヤ人男性。ユダヤ名がダニエルで、ベルテシャツァルはバビロンの宮廷でつけられた名前である。ダニエルとは、ヘブライ語で「神は私の裁判官である」という意味がある。キリスト教においては預言者だが、ユダヤ教では預言者とはみなされない。
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『ユダヤ教の本―旧約聖書が告げるメシア登場の日』 学習研究社 1995年発行
ダニエル (一部抜粋しています)
「神こそが審判者である」という意味の名を持つダニエルは、紀元前605年に捕囚民としてバビロンに連行された。ただし一般民とは異なり、王であるネブカドネザルに直接使えるためだった。王は、王族と貴族の中から容姿端麗で豊富な知識と理解力を併せもつ若者を選んで近習(きんじゅう)に任命しようとした。ダニエルは、そうして選ばれた4人の中の1人だったのである。
『旧約聖書』の中でも最後に成立(紀元前165年頃の説が有力)した「ダニエル書」は、全体が1章から6章までと7章以降で一般では分けられるが、それ以外の分類もある。
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第1章は、冒頭に述べたエピソード。第2章は、ネブカドネザル王が見た不思議な夢の物語。王は、奇妙な像の夢を何度も見て不安になり不眠症に陥った。全国から占い師や賢者を呼び寄せたが、謎を解いた者はだれもいなかった。それを見事に解き明かし王を満足させたのがほかでもないダニエルだった。これにより彼は高い位につき、バビロンの知者すべての上に長官として立てられた。すでに出発点からして、今までの預言者たちとは大きく異なっているのである。
第3章は、金の偶像を崇拝することを嫌った同僚3人のユダヤ青年の物語。王の怒りを買った3人は、火の炉に投げ込まれたが奇跡によって傷1つ負わずに出てきた。王は、神による業(わざ)を絶賛して3人を高位につけた。
第4章は、尊大になった王に対する罰。神は、王から理性を奪い獣のような生活を強いた。王はやがて悔い改めた。
第5章は、ネブカドネザル王の子ペルシャツァル王が大宴会を開いていたとき、虚空(こくう)から神の指が現れた物語。やはり、ダニエルが謎を明かした。王の治世がまもなく終わることを告げたのである。
第6章は、嫉妬から罠にかけられたダニエルの物語。法令に背いた罪を着せられた彼は、獅子の洞窟に投げ込まれる。だが、ここでも奇蹟が彼を守った。
第7章は、4頭の獣の物語。ダニエルの見た幻の話で、獣はバビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマを示す。これらの国々の脅威を予言したものだが、最終的には救世主(メシア)によって支配されると語る。
「天下の全王国の王権、権威、支配の力はいと高き方の聖なる民に与えられ、その国はとこしえに続き、支配者はすべて、彼らに仕え、彼らに従う」(7・27)
この部分がとりわけ重要なのだという。
「永遠の主権者たる人の到来――はきわめてユニークな思想である。この全体はダニエル書以前の文書では見られない。残念ながら、この記事の正しい解釈は、基本的にはまだ解明されていない。7章はこの意味でも旧約聖書の中で特別な意味を持つ」(『聖書の世界』より/記述・吉田泰)
8〜12章は、ダニエルの3つの幻視体験を通じて語られる預言。ペルシャやギリシャの戦争やイスラエルとエルサレムの再建、ダニエルの時代以降に起こる諸国の興亡と終末における啓示が示されている。「ダニエル書」自体を黙示預言書として受け取る傾向もみられるが、それは、この部分を強調したものである。
このように「ダニエル書」は目的や形式において、他の預言書とは異なっている。預言書というよりはむしろ、ペルシャの王宮を舞台とした賢者の物語と黙示思想が結びついた書であるとみられるからである。これが預言書に入れられたのは、ギリシャ語訳、ラテン語訳の聖書の伝統によるものだろう。