じじぃの「人の死にざま_1503_ゲイル・ラッセル(女優)」

Angel and the Badman 1947 - John Wayne/Gail Russell 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=4LsGTEdr2q8
John Wayne and Gail Russell (1947)

ハリウッド映画の データ集 [女優] ゲイル・ラッセ
ゲイル・ラッセル(Gail Russell)
1924年9月21日、アメリカ・イリノイ・シカゴ生まれ。
1961年8月26日、アメリカ・カリフォルニア・ロサンゼルスで死去。享年36歳。
高校卒業後、美貌を買われパラマウントと契約。
19歳の時スクリーン・デビュー。
ジョン・ウェインとの不倫がスキャンダルになった。
演技面で伸び悩み、アルコール中毒になって早すぎる死を迎える。
死を発見したのは交際していたアラン・ラッドだった。
http://frozenbaum.blog67.fc2.com/blog-entry-1408.html
『映画を見るたびにぼくは少年に戻って行く―マイ・ティージング・ハート』 武市好古/著 話の特集 1992年発行
美貌だけでなかったゲイル・ラッセ (一部抜粋しています)
大林宜彦さんに教えられたニッケル・オデオンで買った(とうとう手に入れた)ゲイル・ラッセルのビデオ・テープが2本、いまここにある。
「拳銃無宿」と「怒濤の果て」である。2本とも共演者はジョン・ウェイン。モノクロ作品である。ゲイル・ラッセル作品のビデオ・テープはいまのところこの2本しかない。いろんなところで調べたり訊ねたりしたが、「密輸空路」や「夜は千の眼を持つ」「南支那海」は見つからなかった。日本で未公開の「ムーンライズ」は、きくところによると彼女のベスト作品らしい。なんとかしてこれを見たいと思ったが、時間がなくて調べることができなかった。残念である。今年中にもう一度カリフォルニアに出掛けて、ゲイルの作品のすべての所有会社をつきとめたい。というのも、いまここにある2本を何十年ぶりかに見て、彼女の美しさをもういちど確認し、下手だと思っていた演技もそんなに悪くない、いやかなりのものだとわかって、こうなればいままでの作品を今度見たいという気になってしまったのだ。
いまにして思えば、あのころのぼく(中学生だった)は、ゲイル・ラッセルの顔しか見ていなかった。もっといえば目でしか見ていなかった。大きくて美しい目の輝きしかぼくの目に入らなかったのだ。
いま見るとスタイルがいい。くちびるの形もいい。笑顔が、それもちょっとお茶目な表情がすばらしい。胸のふくらみも結構なものだ。あの頃は胸なんて見られなかった。そんな失礼なことはできなかったのだ。
美貌だけの女優だと思っていたのだが、実はもっとすばらしい女優としてもけっしてB級ではない。A級にランクされて恥ずかしくない女優である。
ジョン・ウェインが自分のプロデュース作品2本に相手役として彼女を選んでいるのも、ただ自分が惚れたからではあるまい。ちゃんと演技もできる美人女優としてゲイル・ラッセルを認めていたにちがいない。
声が、そういえばきれいなのにも今回気がついた。エロキューションもいいが、口跡がすばらしい。中学生の頃には、英語もわからなかったし、こういった演技的なことには暗かったので、映画雑誌の文章にあった、美貌だけの女優という評をうっかり信じていたのだ。
彼女の名誉回復のために大声でいいたい。ゲイル・ラッセルは、すばらしい女優だった!