じじぃの「検証・第二次世界大戦終結後70回目・太平洋戦争の終え方!プライムニュース」

日露戦争 日本海海戦

真珠湾攻撃

プライムニュース 「検証“戦争の終え方” 70年談話のあり方とは  半藤一利 加藤陽子 2015年3月3日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】半藤一利(作家)、加藤陽子東京大学大学院教授)
戦後70年の今年、8月にも発表される“安倍談話”の内容が早くも注目を集めている。70年前の戦争は、“テロとの戦いの時代”の現代にどんな教訓を残したのか。
作家の半藤一利氏、東京大学大学院教授の加藤陽子氏を招いて2回目の議論となる今回は、太平洋戦争の“始末のつけ方”を中心に、その後70年間日本に与えた影響の功罪などを、秘話をまじえて論じる。
「日独伊三国同盟」締結
なぜ、国力に大きな差のある米国と戦争をすることになったのか。
半藤、「ドイツが英国本土に上陸作戦を行い、ロンドンを征服すれば英国が降伏するのではないかという状況を夢見た。そのドイツと結べば戦争に入らないと説を出す人が主力を占めた。それが政府の国策になり三国同盟を結んだが、裏目に出た」
なぜ、大国・米国と開戦した?
1941年12月、太平洋戦争開戦当時、米国との間に圧倒的な国力の差がありながら戦争へと突入していった日本。
そこにはどんな思惑があり、どんな戦争の終え方を想定していたのか。
日本と米国、英国との対立が決定的となるなか、日本は昭和16年12月8日、ハワイ・真珠湾を奇襲攻撃し太平洋戦争が開戦。
開戦当時の米国の国力(対日比較):GNP(国民総生産) 11.83倍、粗鋼(加工をしていない鋼) 12.11倍、石油(産出量) 776倍。
国力に差がある中で、日本は米国との戦争へ突入していったのか。
日清戦争日中戦争、ドイツ、米国国務省ハルノート(1941年11月26日、米国国務長官・ハルが日本に示した最終提案。
中国・仏印からの撤兵、三国同盟の廃棄、中国を満州事変以前の状態に戻すことなどを要求)について。
加藤、「日本は国力が大きな国と戦争をするのはある種の習い性で、日露戦争の時も国力比が10倍あった。しかし、日露戦争でロシアに勝ったことが日米開戦の決断に大きな影響を与えた」
戦後70年“安倍談話”のあり方
先週25日、安倍総理は戦後70年談話に関する有識者懇談会の初会合を開き、今夏までにまとめる報告書を参考に新談話を作るとしている。
新談話はどのようなものになるのかについて。
加藤、「過去への省察と未来への日本人としての発信が、半々くらい大事だと思う」
米国の学者・エズラヴォーゲルの提言を紹介。
半藤、「プラス面としては戦後、日本は軍事国家にならないという信頼を生んだ。これは最大の日本の国益。マイナス面としては戦争というものをきちんと清算していない。日本人は戦争に対して無知になったととられている。新談話は和解の歩みを逆転させることにもなるので注意してほしい」
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150303_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150303_1
プライムニュース 「2015年幕開けに考える “戦後70年”とは何なのか」 2015年1月5日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】半藤一利(作家)、加藤陽子東京大学大学院教授)
太平洋戦争終結から70年を迎える2015年。年初の番組では、昭和史研究の第一人者、作家半藤一利氏をスタジオに招く。
日本はなぜ戦争に突入することになったのか?戦後をどう位置付けてきたのか?
年頭に当たり、歴史の視点から“戦後70年”を徹底検証し、2015年を読み解くヒントを探る。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150105_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150105_1