じじぃの「人の死にざま_1473_ローラ・インガルス・ワイルダー(大草原の小さな家)」

Little House: Laura Ingalls- "Miracles Happen" 動画
http://www.yourepeat.com/watch/?v=d7n7wbcAepY
ローラ・インガルス・ワイルダー 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qVL_xUiMtJ8
ローラ・インガルス・ワイルダー

ローラ・インガルス・ワイルダー ウィキペディアWikipedia)より
ローラ・インガルス・ワイルダー(Laura Ingalls Wilder, 1867年2月7日 - 1957年2月10日)はアメリカ合衆国の作家・小学校教師。
彼女はその幼年期の体験に基づいた子どものための家族史小説シリーズを著した。最も有名な作品『インガルス一家の物語』は、NBCで『大草原の小さな家』としてテレビシリーズ化され、日本でも二度にわたってNHK総合テレビにて放映された。

                            • -

Newsweek日本版』 2015年1・13号
大草原の小さな家 いま明かされるその真実の物語 (一部抜粋しています)
TVドラマ『大草原の小さな家』でもよく知られる米作家ローラ・インガルス・ワイルダーの「小さな家」シリーズ。世界で累計5000万部も売れていて、誰もが知っている児童文学の名作だ。著者ワイルダーの伝記や関連書籍もたくさんある。
このシリーズは長年にわたり、ワイルダーの幼年期の体験に基づく自伝的作品と考えれてきた。1作目の『大きな森の小さな家』(1932年)から最終作の『この美しく日々』(43年)まで、開拓時代のインガルス家は全7作を通じて西へ西へと移動していく。
だが、実はこのシリーズに先立つ本物の自伝があった。1930年、63歳のワイルダーが一人称でつづった自伝『パイオニア・ガール』である。長女ローズ・レーンの手を借りて書き上げたものだが、出版社には相手にされなかった。そこで話を小分けにし、架空の主人公を立ててフィクション化したのが、「小さな家」シリーズだ。
その『パイオニア・ガール』が、ついに注釈付きで刊行された。作家でワイルダーの研究者でもあるパメラ・スミス・ヒルが綿密な注釈を付しており、ワイルダーのファンにとっては必読の書となっている。
そこには家庭内暴力や悪質な復讐、酔っぱらいによる若きワイルダーへの性的暴行未遂など、衝撃的な描写もある。酔っぱらいがウイスキーを飲んだ食後に葉巻に火を付け、「炎を肺に吸い込んで、ほぼ即死」などという場面もある。
ヒルの豊富な注釈によって明らかにされる裏話もある。ドーシア叔母さんが離婚したことや、隣人が婚外妊娠したこと。「この楽しき日々」でローラが教師として最初に受け持ったクラスにいた「やんちゃ坊や」のクラレンス・ブルースターが、実生活では後に過失致死罪で有罪判決を受けたことなどだ。たくさんの手紙や古い原稿、家系図、関連書籍、政府の公文書などを、ヒルが丹念に精査してくれたおかげで明らかになった。
随所にちりばめられた衝撃のエピソードを除けば、『パイオニア・ガール』が語り出すのは穏やかな日々だ。
家族思いの父さんに、しっかり者のお母さん。おすましのメアリーに、思いやりのあるおてんば娘のローラ。登場人物のキャラクターは「小さな家」シリーズとそっくりだ。そして著者ワイルダーは、善良な人々が善良に暮らす平板な日々を充実した物語に編み上げるという離れ業を見事にやってのけている。
何よりも本書は読者に「小さな家」シリーズの素晴らしさをあらためて実感させる。イナゴの大群に襲われたこと、薪がないので干し草を束ねてストーブで燃やしたこと――そこには貧しさや困難にめげず、互いに寄り添って生きた家族が紡ぎ出す壮大なドラマと、珠玉のエピソードが詰め込まれている。