じじぃの「人の生きざま_467_山口・淑子」

山口淑子さん死去 満州国の女優「李香蘭」 戦後は参院議員に【画像集】 2014年09月14日 
戦前の満州国で「李香蘭(りこうらん)」の名前で歌手デビューし、絶大な人気を誇った女優で元政治家の山口淑子(やまぐちよしこ)さんが、9月7日に死去していたことがわかった。94歳だった。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/13/yoshiko-yamaguchi_n_5817150.html
二つの祖国を愛した李香蘭山口淑子 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AYWboRIsBF0
李香蘭 Li Xiang Lan 1920 − 2014 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iR0w0mWB3uA
山口淑子 「李香蘭

山口淑子 ウィキペディアWikipedia)より
山口 淑子(やまぐち よしこ、1920年2月12日 - 2014年9月7日)は、日本の歌手、女優、政治家。戸籍名:大鷹淑子(旧姓:山口)。戦前の中国(中華民國)と満州國、日本、そして戦後の香港で李 香蘭(り こうらん、リ・シャンラン、Lee Hsiang Lan)、戦後の米国ではShirley Yamaguchiの名で映画、歌などで活躍した。終戦を上海で迎えた彼女は、漢奸(中国人として祖国を裏切った)容疑で中華民國の軍事裁判に掛けられたものの、日本人であることが証明され、漢奸罪は適用されず、国外追放処分となり、日本に帰国した。
帰国後は、旧姓(当時の本名)・山口淑子の名前で芸能活動を再開し、日本はもとより、アメリカや香港の映画・ショービジネス界で活躍をしたが、1958年(昭和33年)に結婚のため芸能界を退いた。そして1969年(昭和44年)にフジテレビのワイドショー『3時のあなた』の司会者としてマスメディア界に復帰、1974年(昭和49年)3月まで務めた。後に1974年(昭和49年)から1992年(平成4年)までの18年間は、参議院議員をも務めた。2006年に日本チャップリン協会大野裕之会長)の名誉顧問に就いた。
2014年9月7日、心不全のため東京都千代田区一番町の自宅で死去した。満94歳。

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サンデーモーニング 2014年9月21日 TBS
【司会】関口宏 【出演者】寺島実郎浅井愼平岸井成格目加田説子、涌井雅之、橋谷能理子、その他
▽「風をよむ」より
今日は李香蘭こと山口淑子さん。
今月7日に心不全のため亡くなった。両親は日本人だったが、生まれが満州で、父の知人から李香蘭の名を貰った。18歳で満洲映画協会に所属し、蘇州夜曲で知られる「支那の夜」などに出演。素性をふせられたまま、親日的で日本語が堪能な中国人女優として女優続けた。
多忙な満州時代は自分の出演した映画を見る時間もなかったが、ある時、映画を見る機会が生じた。その際、涙を流し、愛する2つの国が戦争している。その中で自分が身元を偽り中国人女優として活動していることに泪を流していたと藤原作弥さんは語った。その背景には、女学校時代、友人に誘われて参加した北京の抗日集会で「日本軍が迫ってきたらどうするか?」と唐突に質問されたことがある。山口淑子さんは「私は北京の縄文の上に立ちます」と答えた。
日本と中国のレールの枕木の一本になるという思いがあったが、戦争によってそれは困難なものとなった。藤原作弥氏は「戦争をしてはいけないというのが彼女の口癖だった。彼女は満州事変も盧溝橋事件もその場で体験しており、昭和史を体現した人」と語った。
コメンテーターの寺島さん、「満州という国策に運命を翻弄されたのが山口淑子さん。日本は悪くなかったという尊大な空気に走っても行けないし、必要以上に自虐に走ってもいけないということを山口さんの死で思い返した」

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週刊現代 2014年12.13日号
墓碑銘 2014〜まぶたを閉じれば 山口淑子(女優・歌手)
スパイと揶揄された女が見せた一筋の涙 執筆者 藤原作弥(元日銀副総裁・作家)
'87年頃、『李香蘭私の半生』を共同で執筆していた時、一緒に李香蘭時代の映画を観たことは、忘れられません。
若い頃の山口さんは、国策映画だと知らず、全編を観る機会もなかったようです。映画を観終わった瞬間、山口さんは、「なんでこんな映画に出ていたのかしら」と言って、一筋の涙を流しました。
もっとも普段は、気さくで、笑顔が絶えない人。
突然、高枝切りばさみが自宅に届いたこともありました。お礼を言うと、「あなたも年を取ると必要になってくるわよ。私はすごく重宝しているの」。庭の手入れをしている山口さんお姿を想像して笑いがこみあげてきました。