じじぃの「未解決ファイル_228_女王バチ」

QUEEN BEE + HER ROYAL JELLY! 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ivqconjgahg
特別な存在の大きな女王バチ

Queen Bee

女王バチのオドロキの生態 株式会社 杉養蜂園
●女王バチも働きバチも初めは同じメスバチ
女王バチとは1つの巣箱にたった1匹だけしかいない特別な存在の大きなハチで、卵を産むことが仕事です。
https://www.0038.co.jp/ec/sugiyohoen/mitsubachi/ecology/
RESEARCH -研究を通して-:女王を育むロイヤラクチン
ローヤルゼリーの中からメスのミツバチを女王蜂へと分化誘導する因子としてロイヤラクチンを見いだすことができた。そして、ロイヤラクチンのEGFRシグナルを介した女王蜂への分化誘導機構の詳細を明らかにすることができた(図6)。
https://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/074/research_1.html
エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』 仲野徹/著 岩波新書 2014年発行
女王様をつくるには (一部抜粋しています)
ミツバチの社会は、われわれヒトの社会とはまったくちがう。ミツバチの群れは「カースト」とよばれ、1匹の女王バチと、たくさんの働きバチ、そして少数の雄バチから構成されている。女王バチと働きバチはいずれもメスであり、働きバチは花粉や果汁を採取してくるのが仕事である。一方の女王バチは、働きバチが取ってきた餌で生きており、卵を産んで子孫を残すことが役割である。女王バチの方が左団扇でうらやましいような気がしないでもないが、巣の外に出てあちこち飛び回っているのと、1日1000個以上も卵を産みつづけるのをくらべると、なんとなく働きバチの方が楽しそうな気もする。
女王バチは、お役目がちがうだけではない。体の大きさは働きバチの2〜3倍もあるし、寿命にいたっては30〜40倍も長生きである。また、行動がまったく異なるのは、脳の神経回路の違いによることも知られている。しかし、この女王バチと働きバチの違いは、遺伝子の違いによるのではなく、育てられ方、より正しくは、餌のちがいによって生じるのである。
働きバチの仕事の1つは、巣房を作ることである。ミツバチの巣は、よく知られているように、六角形の小部屋でできており、小さな巣房が働きバチ用、大きい巣房が雄バチ用である。それにもう1つ、王台という女王バチのための部屋がある。王台は、巣の中にハチがはいりきれなくなった場合、あるいは女王バチの寿命が潰えそうな場合にだけつくられる。
どの部屋の幼虫も、卵から孵化した直後はローヤルゼリーが与えられる。しかし、、王台以外の巣房では、すぐに果汁や花粉へと餌が切り替えられる。一方、王台の幼虫にはローヤルゼリーが与えられつづけ、そこに住む幼虫だけが女王バチに育っていく。王台は複数つくられるが、最終的に、働きバチの半数を引き連れて巣立っていける女王バチは、1匹だけであり。最初に孵化した女王バチが、他の王台にいる女王バチ候補のさなぎを殺してしまうのだ。やっぱり、女王様になるのも楽ではない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館で新刊書コーナーを覗いたら、仲野徹著 『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』という本があった。
本のタイトルを見ると、何か専門書のような難しい本のようにみえる。
「女王様をつくるには」にはこんなことが書いている。
「女王バチは、お役目がちがうだけではない。体の大きさは働きバチの2〜3倍もあるし、寿命にいたっては30〜40倍も長生きである。また、行動がまったく異なるのは、脳の神経回路の違いによることも知られている。しかし、この女王バチと働きバチの違いは、遺伝子の違いによるのではなく、育てられ方、より正しくは、餌のちがいによって生じるのである」
女王バチも働きバチも卵から孵化した直後は同じなんだそうだ。
それが、与えられる餌によって、大きさも、寿命も、行動パターンも全く違ってしまう。
遺伝子は同じだというのだから、不思議ですねえ。