じじぃの「イワノフの実験・チンパンジーと人間の受精は可能か?遺伝子の不思議な物語」

Joseph Stalin's Humanzee Experiments [FULL DOCUMENTARY] 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=QT1oPQLEi_M
ロシア(当時ソ連)の動物学者
イリヤ・イワノフ博士

暴かれた旧ソ連の”半人半猿”超兵士計画 2011-10-12 Let's easily go!気楽に☆行こう!
この"半人半獣兵士"計画を委任されたイワノフ博士は、世界初の人工受精競走馬研究所を設立した功績から、既に知られた人物で、ソ連成立後、イワノフの研究は当局にいたく気に入られ、1926年には20万ドルの資金と共に西アフリカに赴き、そこでチンパンジーの人工受精実験研究所を設立し、チンパンジーのメスに人間の精子を受精させる実験を行ったのである。
http://ameblo.jp/mythyjack/entry-11045904830.html
『にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語』 サム・キーン/著、大田直子/訳 朝日新聞出版 2013年発行
ヒューマンジーなどの惜しい失敗 (一部抜粋しています)
イワノフの実験についてDNAの観点から話すのは、少し時代錯誤である。しかし染色体は遺伝情報を世代から世代へと伝えていて、母親と父親から受け継ぐ染色体がとくに数という点で合致しなくてはならないことを、当時の科学者が知っていたのは確かだ。そしてイワノフは多数の証拠をもとに、チンパンジーとヒトはよく似ているので前へ進めると決断した。
資金を確保したあと、イワノフはパリの同僚を通じて、フランス領ギニア(現在のギニア共和国)にある霊長類調査基地で研究を行う段取りをつけた。基地の環境は嘆かわしいものだった。チンパンジーは雨ざらしの檻のなかで暮らしていて、地元の密猟者が網でとられて引きずってきた700頭のチンパンジーの半分は、病気にかかるか放置されたことで死んでいた。それでもイワノフは息子(やはり3つの「イ」でイリヤ・イリッチ・イワノフ)に協力を求め、ロシアとアフリカとパリを船で何千キロも行き来した。1926年11月、イワノフ親子はとうとう蒸し暑いギニアに到着し、実験を始める準備が整った。
とらえたチンパンジーは性的に未熟で妊娠するには若すぎたので、イワノフは毎日陰部の毛に月経血がついているかどうか確認しながら何ヵ月も無駄にした。その一方で、1927年のバレンタインデーまで、檻にはどんどん新入りが詰め込まれていった。イワノフは自分の研究を秘密にしておく必要があった。地元には混血のモンスターにまつわる伝説があったため、人間が霊長類と交わることを強く禁忌しているギニア人からの怒りの疑問を避けるためだ。しかし2月28日、ついにバベットとシヴェットという名の2頭のチンパンジーが月経を迎えた。翌朝8時、地元の匿名のドナーを訪ねたあと、イワノフと息子は精子入りの注射器を手に檻に近づいた。彼らは2丁の拳銃も携帯していた。イワノフ・ジュニアが数日前に噛まれて入院していたのだ。イワノフ親子は結果的に拳銃を必要としなかったが、それはただ、バベットとシヴェットを網でつかまえて事実上レイプすることに成功したからだ。処女のチンパンジーはとにかくのたうち回り、正確に精子を入れるには子宮のほうが好都合だったのだが、イワノフはなんとか注射器を膣に押し込んだだけだった。当然のことながらこの実験は失敗し、バベットとシヴェットは数週間後に再び生理になった。そのあと数ヵ月で、大勢の若いチンパンジー赤痢で死に、その春にイワノフが何とか精液を注入できたのはもう1頭だけだった(彼女は麻酔をかけられた)。この試みにも失敗し、追加資金を獲得するためにイワノフがソ連に連れ帰ることができるヒューマンジーは生まれなかった。
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とはいえ、イワノフがヒューマンジーをつくることができたと仮定しても、スターリンが立てたとされる軍事計画はおそらく失敗に終わっただろう。半分チンパンジーの人間が戦車を運転したりカラシニコフ銃を撃ったりするよう訓練することの難しさを無視し、ほかのことを脇に置いて、ソ連の気候だけを考えても彼らは全滅だったろう。イワノフの霊長類は、グルジアのヤシの木に彩られた海岸でさえ寒すぎて病気にかかったのだから、雑種がシベリアや数ヵ月にわたる戦争の第一線を生き延びたかどうか、疑わしいように思える。
スターリンが本当に必要としていたのはヒューマンジーではなく、ネアンデルタール人だった。寒冷な気候に順応する、大きくて、粗野で、毛深いヒト科の動物だ。しかしもちろん、ネアンデルタール人は何万年も昔に絶滅している。その理由はあいまいなままだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語』という本を読んでいたら、「イワノフの実験」が出てきた。
ロシア(当時ソ連)の動物学者イリヤ・イワノフ博士が、新しい実験を試みた。
イワノフ博士は1926年に西アフリカに赴き、チンパンジーの人工受精実験研究所を設立した。そこで、チンパンジーのメスに現地の人間の精子を受精させる実験を行ったのである。
結果は失敗に終わったが、人間とチンパンジーのゲノムを比較すると98%ぐらい同じらしい。
では、現在の遺伝子工学を用いて、受精は可能なのだろうか。
出来そうな感じがする。しかし、これに成功したからといって栄誉(ノーベル賞)をとることはできそうもない。