じじぃの「進化と生殖行動・人にはなぜガンが多いのか?ヒトはなぜ病むのか」

The Big Idea EXTRA: Evolution of Cancer 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gTIt-d5_XUI
human evolution and Cancer

「がん」がヒトの進化の過程で作られてしまった経緯とは? 2016年06月07日 GIGAZINE
がんの研究は日夜続けられていますが、がんを完全に克服できる治療法はいまだ発見されていません。がんは人間の進化に伴って生まれてしまった細胞なのですが、がんがどのような進化の過程で生まれてしまったのか、そして進化を続けるがんの治療法は発見できるのか、ということについて最新のがん研究がまとめられています。
このように多くの研究が発がん率の上昇を示しているのですが、この理由を理解するには、がんが進化の「副産物」であることを理解する必要があります。これは、人間が地球上で最も高度で複雑な生物へと進化してきたが故に、がん細胞に対して脆弱性を持ち合わせてしまったことが一因となっているとのこと。
https://gigazine.net/news/20160607-cancer-evolution/
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
ヒトにはなぜガンが多いのか より
野生動物は寿命が短いのでガン化する前に死んでしまうと言われている。しかし詳しくデータを見ると、動物で長寿命だと言われるカメは150年、ゾウで80年という寿命が知られているが、彼らがガンで死んだという報告はあまりない。さらに、チンパンジーなどの動物園で飼育され寿命をまっとうした動物の死因を詳しく調べた研究によると、世界中で死んだ霊長類をすべて解剖して調べた1065例のうち、悪性腫瘍、つまりガンだったのは4例しかなかったと報告されている。約0.4%という率だから、チンパンジーを含む霊長類や多くの野性動物がガンにかかる率は圧倒的に少ないことがわかる。
それに対して日本人は2人もしくは3人に1人がガンになるわけだから、圧倒的にガンにかかりやすいのだ。
その理由はいくつか挙げられているが、進化の側面でいうと、ヒトの場合は生殖時期がなくなり年がら年中発情していることに関係しているのではないか、という点だ。
まず、生殖時期について考えてみよう。多くの野生動物には生殖時期がある。イヌやネコなどの家畜や、さらにはマウスなどの実験動物では、年中いつでも繁殖するケースがあるが、多くの野生動物は普通年1回の生殖時期があり、オスとメスがつがいをつくり、交尾をし、一定の時期に出産して子育てをする。それは子育てにふさわしい時期に生殖するしくみが出来上がっているからだ。
温帯にすむトリは春になると生殖時期を迎える。それはヒナが生まれるころに植物が繁茂し、それを食べる虫が大発生するからだ。その虫を食べて子育てをするようにプログラムされている。間違って秋に繁殖子y同をすると、孵化したヒナは十分なエサがなく、飢え死にしてしまう。
ヒトはもともと野生動物だから、大昔は生殖時期があった。たぶん年に1回発情して子作りをしていたが、その後、長い時間をかけて通念発情になった。その背景には、食糧の問題がある。野生動物はいつも飢餓の危険と背中合わせに生きてきたが、ヒトは大脳を大きく発達させ、道具を工夫し、狩猟・採集生活をするようになり、野生動物よりも有利に食料を得られるようになった。最後には農業を始め食料の心配がなくなり、いつでも子どもを作れるようになったのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
人にはなぜガンが多いのか?
ヒトとチンパンジーとで決定的に違うのは、精子を作り出す遺伝子だ。
両者の遺伝子を比べたら、比較した50個の遺伝子のうち違っている遺伝子11個が精子を作り出す遺伝子だった。
ヒトは生殖に関係なく、年中セックスを行うようになった。
精子を作り出すための細胞分裂の遺伝子が多くなり、その結果ヒトにガンが多くなった。
とか、若原正己著『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』という本に書かれていました。