じじぃの「神話伝説_29_サムエル(士師)」

Samuel Chooses David - Bible Stories For Children 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=aVUCz1AhLZM
イスラエル地図 「シロ」

漫画家が書いた 人物からわかる「旧約聖書 Google ブックス
http://books.google.co.jp/books?id=aYMDBAAAQBAJ&pg=PT112&lpg=PT112&dq=%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%83%AB+%E3%83%A4%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%A7&source=bl&ots=mxtCvQC2Kc&sig=gVYvmS17mG36--Vdp-nxy_V9IP0&hl=ja&sa=X&ei=bi8yVNXlBISl8AW-nIKYCg&ved=0CC8Q6AEwAw#v=onepage&q=%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%83%AB%20%E3%83%A4%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%A7&f=false
サムエル ウィキペディアWikipedia)より
サムエルは、旧約聖書の『サムエル記』に登場するユダヤ預言者、士師(民族指導者)。名前の語義はヘブライ語で「彼の名は神」。実在の人物である場合、紀元前11世紀の人。
父エルカナ、母ハンナ。サムエルは、長きにわたって子供を望んでハンナがようやく授かった子であった。母はこれに感謝し、サムエルをシロの祭司エリに仕えさせた。エリは自分の息子たちの不品行を恥じ、サムエルを愛した。幼いサムエルは、寝床にあって神の言葉を聞き、成長して主の預言者として認められるようになった。
サムエルは宗教的指導者(祭司)かつ政治的民族指導者(士師)として活躍した。晩年になって民が王政を望むと、サムエルはその非を説いたが、聞き入れられず、サウルを初めての王として建てた。イスラエルはサウル王のもとで団結し、周囲の民族と戦ったが、神の「アマレク人を殲滅せよ」という命令にサウルがそむいたことから、サムエルは密かにダビデに油を注いだ。
サムエルは死んで、ラマに葬られた。
サムエルの出身氏族については、資料により違いがある。

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ユダヤ教の本―旧約聖書が告げるメシア登場の日』 学習研究社 1995年発行
サムエル (一部抜粋しています)
「その名は神」という意味のサムエルは、紀元前11世紀の終りにこの世に生を享(う)けた。母のハンナが神に誕生を祈ったことから、この名がつけられたのである。
「サムエル記」は上下に分けられており、全体の内容は、イスラエル王国の成立と初代の王サウル、次代のダビデをテーマにした壮大な歴史物語になっている。
サムエルの誕生からダビデの死までの約100年間を扱っているわけだが、矛盾する表現もあり、複数の異なった伝承から構成されたと考えられる。伝承を大きく区分すると、サムエルの言動に表された古典的で厳格な宗教観による部分と、2人の王を主人公にした歴史を語る部分に分けられる。
サムエルは、エフライムの山地に母の祈りによって生誕した後、シロの祭司エリに預けられる。神への祈りから生まれた子なので、初めから一生を神に捧げる運命を背負っていたのである。
やがて、サムエルは神の声を聞く……。
「見よ。わたしは、イスラエルに1つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く(サムエル記上/3・11〜13)。
エリの家の息子は神を畏(おそ)れぬ悪行を行ったので、一族は祭司から追われ、代わってサムエルが神の言葉を話す者、預言者となることを告げたのである。
シロは、一度ペリシテ人の攻撃によって破壊されたが、10年後にサムエルを指導者(士師)として戦い、奇跡的な勝利を勝ち取った。神を軽んじた民に下った破壊の裁きの結果が、サムエルによって回復されたからだという。いずれにせよ、ここにイスラエル王国の基礎が固まったのである。