じじぃの「神話伝説_24_大国主神」

連続講座「日本の神話」 大国主命〜国譲り 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=nwl4AXOIr0c
神話 「稲羽の白うさぎ」

大国主 ウィキペディアWikipedia)より
大国主(おおくにぬし)は、『古事記』『日本書紀』に登場する神である。
日本書紀』本文によるとスサノオの息子。また『古事記』、『日本書紀』の一書や『新撰姓氏録』によると、スサノオの六世の孫、また『日本書紀』の別の一書には七世の孫などとされている。スサノオの後にスクナビコナと協力して天下を経営し、禁厭(まじない)、医薬などの道を教え、葦原中国の国作りを完成させる。だが、高天原からの使者に国譲りを要請され、幽冥界の主、幽事の主催者となった。国譲りの際に「富足る天の御巣の如き」大きな宮殿(出雲大社)を建てて欲しいと条件を出したことに天津神が約束したことにより、このときの名を杵築大神ともいう。
大国主を扱った話として、因幡の白兎の話、根の国訪問の話、ヌナカワヒメへの妻問いの話が『古事記』に、国作り、国譲り等の神話が『古事記』・『日本書紀』に記載されている。『出雲国風土記』においても多くの説話に登場し、例えば意宇郡母里郷(現在の島根県安来市)の条には「越八口」を大穴持命が平定し、その帰りに国譲りの宣言をしたという説話がある。
因幡の白兎 ウィキペディアWikipedia)より
稲羽の素兎(いなばのしろうさぎ)とは、日本神話(古事記)に出てくるウサギのこと。または、このウサギの出てくる物語の名。『古事記』では「稻羽之素菟」と表記。
この説話は、「大国主の国づくり」の前に、なぜ他の兄弟神をさしおいて大国主が国を持ったかを説明する一連の話の一部である。

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『日本神話の謎を楽しむ本』 鎌田東二/監修 PHP研究所 2012年発行
大国主神 葦原中国を切り開いた国作り神話の主人公 (一部抜粋しています)
葦原中国を切り開いた国作り神話の主人公が、『古事記』でスサノオの六世の子孫とされるオオナムヂこと、のちのオオクニヌシだ。しかし最初から地上の王にふさわしい神だったわけではない。彼には八十神と呼ばれる多くの兄たちがあったが、最初はこの兄たちからみくびられる存在だった。そんなオオナムヂがやがて葦原中国の支配者へと昇り詰めるのだが、そこに至る道のりは試練の連続だった。
オオナムヂにとって最初の飛躍となったのは、稲羽国でウサギを助け、兄たちを差し置いてヤガミヒメと婚約したことだろう。ところが兄たちに嫉妬され殺されかけたため、オオナムヂはスサノオのいる根の国への逃亡を余儀なくされる。そこで出会ったスサノオの娘スセリビメと結ばれるものの、そのまま安穏とはいかなくなった。スサノオがオオナムヂに次々と試練を課してきたのだ。その試練が尋常ではない。蛇や蜂のいる部屋へ入れられたり、野に放った矢を探すよう命じられたり、そこに火をかけられたりと、一歩間違えれば命を失うようなものばかり。しかし、スセリビメや鼠などの助けによってこれらを克服したオオナムヂは、スサノオが眠ったすきに神宝の生大刀、生弓矢を奪ってスセリビメとともに逃げ出した。スサノオは後を追ったがやがて諦め、「地上の王、オオクニヌシとなれ」とふたりを送り出した。
こうしたスサノオの試練は、東南アジアなどの服役婚(花婿が花嫁の家で一定期間働く習俗)と関わりがあるといわれるが、少年が大人(王)になるために試練を与えられる成人儀礼に由来するともいわれる。
その後、オオクニヌシはヤチホコの名で恋愛譚を残す一方で、スクナビコナやオオモノヌシの協力を得ながら国土を切り開いていくのだが、ここまでを振り返ると、別名があまりにも多いことに気づく。「オオクニヌシ」とは、「優れた国の守神」を表わすものだが、そのほかにも、『古事記』では貴神のオオナムヂ、強い男のアシハラシコオ、ウツシクニタマ、ヤチホコなどの名がある。歴史学者武光誠氏によれば、本来の名は土地の守り神「国魂(くにたま)」であったが、その後、日本各地に伝わる土地神たちの国土開闢(かいびゃく)の神話を集めて、「オオクニヌシ」の名のもとに神話がまとめられたとしている。