じじぃの「神話伝説_44_猿田毘古神」

火の鳥 黎明編」(ラジオ版全話) 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=sXnkI5Yk1i8
手塚治虫作 「火の鳥 黎明編」

第13回 猿田彦神②サルタヒコ神が道祖神や庚申様と結びつく理由
サルタヒコ神は、民間においてさまざまな信仰と結びついていていますが、なかでも道祖神や庚申との結びつきは、一般にもよく知られるところです。
http://www.rekishijin.jp/rekishijinblog/tobe/kousin0529/
サルタヒコ ウィキペディアWikipedia)より
サルタヒコ、またはサルタヒコノカミは、日本神話に登場する神。『古事記』および『日本書紀』の天孫降臨の段に登場する(『日本書紀』は第一の一書)。『古事記』では猿田毘古神・猿田毘古大神・猿田毘古之男神、『日本書紀』では猿田彦命と表記する。
【解説】
その異形な風貌から赤鼻の天狗とされるが、仏教、特に密教系の烏天狗と混同されやすい。
現代でも小説や漫画などの創作物の登場人物として用いられる。例えば手塚治虫の『火の鳥』シリーズには、「猿田」もしくは「サルタヒコ」という人物が多く登場する。それらの多くが、鼻が大きいという身体的特徴を持っている。

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『日本神話の謎を楽しむ本』 鎌田東二/監修 PHP研究所 2012年発行
猿田毘古神 天孫降臨の先導役となった異形の神 (一部抜粋しています)
天孫降臨の直前、じつはひとつの事件があった。今まさに地上へ降りようとしていたニニギ一行の前に、異形の神が現れたのである。その神の名は、国津神(くにつかみ)のサルタビコ。『日本書紀』一書によれば、「鼻長は七握(ななつか)、背長は七尺、目が八咫鏡(やたのかがみ)のように、またホオズキのように照り輝いている」とあり、天狗を転送させる容貌が伝えられている。そこでニニギの命(めい)を受けたアメノウズメが胸乳をあらわにして接触したところ、「自分は伊勢の神で、一行を案内するため待っていた」と答え、ニニギ一行の先導役となった。
この異形の神の正体については、貝に手を挟まれて溺れたという『古事記』の逸話から伊勢の漁労神とみられる一方、光り輝く容貌や、猿が太陽の使いと考えられていた点から、本来、伊勢土着の太陽神だったいう説が有力だ。サルタビコの出生地とされる伊勢には土着の太陽信仰を思わせる仕掛けが数多く伝わる。
たとえば、二見浦(ふたみがうら)の夫婦岩(めおといわ)と伊勢神宮夏至の日の出線で結ばれ、夏至の日には夫婦岩の真ん中から太陽が昇る。この夫婦岩の沖合いの海中にはサルタビコの出生地と伝わる興玉石(おきたまいし)という岩が沈んでいる。
太陽神は広く全国に様々な神が祀られていた形跡があり、サルタビコもそれらのひとつだったのかもしれない。