じじぃの「人の生きざま_448_笹井・芳樹」

理研笹井芳樹氏は、なぜ自死を選んだか 2014年8月5日 東洋経済オンライン
理化学研究所CDBの笹井芳樹副センター長が、8月5日朝9時前に、自らの研究室のある先端医療センター(神戸)で発見され、病院に搬送されたが、午前11時03分死亡が確認された。死因は自殺とみられている。
笹井氏は7月に取り下げられたNature誌のSTAP論文共著者の一人で、論文執筆に当たって、主著者である小保方晴子氏を指導する立場だった。ES細胞神経細胞研究で世界的な名声のある研究者が、52歳という研究者として脂ののりきった時期に犠牲になってしまった。
http://toyokeizai.net/articles/-/44690
STAP 騒動 理研笹井芳樹 副センター長が死亡 自殺の可能性 小保方晴子 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tzkmOmfAFVw
疑惑のSTAP細胞
小保方晴子氏と自殺した笹井芳樹

笹井芳樹 ウィキペディアWikipedia)より
笹井 芳樹(ささい よしき、1962年(昭和37年)3月5日 - 2014年(平成26年)8月5日)は、日本の発生学者、医学者。京都大学博士(医学))。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)グループディレクター 兼 副センター長、京都大学大学院医学研究科応用発生生物学連携講座客員教授だった。
神経系の初期発生の遺伝子・細胞レベルの研究者として知られ、世界で初めてES細胞による網膜の分化誘導と立体的網膜の生成に成功した。更にES細胞から視床下部前駆細胞の分化誘導、脳下垂体の立体的な形成にも成功し、井上学術賞、山崎貞一賞、武田医学賞、上原賞等を受賞。
論文執筆の天才とも呼ばれ、センター全体の資金調達や神戸医療産業都市関連の事業でも活躍。文部科学省科学技術振興機構再生医療プロジェクトや委員会でも手腕を見せた。2014年に発表・撤回されたSTAP論文により様々な責任が追及される中、2014年8月5日に縊死(首吊りによる死亡)。その死は国内外に衝撃を与えた。

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真相報道 バンキシャ 2014年9月14日 日本テレビ
【司会】福澤朗夏目三久
▽世界初iPS手術成功 女医の素顔
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターと先端医療センター病院(ともに神戸市)は12日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜細胞を、目の難病「加齢黄斑おうはん変性」の患者に移植する臨床研究の手術を行ったと発表した。
様々な組織や臓器の細胞に変化させられるiPS細胞を用いた治療は世界で初めて。
理研高橋政代・プロジェクトリーダーらが移植用細胞の作製を、同病院の栗本康夫・眼科統括部長らが移植手術を担当した。
高橋氏らは患者の選定基準に従い、女性を第1例患者に選んだ。女性から採取した皮膚細胞に6種類の遺伝子を入れて、iPS細胞を作製。さらに特殊なたんぱく質を加えて約10ヵ月かけて培養し、長さ3ミリ、幅1.3ミリの短冊状の細胞シートに加工した。
自殺した笹井芳樹氏とは京都大学医学部で同級生だった。
2005年に笹井氏との共同研究で、世界で初めてES細胞から神経網膜を分化誘導することに成功した。
http://www.ntv.co.jp/bankisha/index.html
9月14日 日本テレビ真相報道 バンキシャ!』の「世界初iPS手術成功 女医の素顔」より
理化学研究所 高橋政代プロジェクトリーダー(53)率いる理研のチームが、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った細胞を人体に入れる、世界初の臨床応用を実施した。
世界に先がけこのプロジェクトを進めたのはSTAP問題に揺れる理化学研究所の一人の女性研究者でした。
研究者として世界のトップを走る高橋リーダー。その素顔とは。
手術が行われるのは先端医療センター。午後2時過ぎ70代の女性に対し、iPS細胞を使った世界初の移植手術が始まった。
手術では網膜の劣化した部分を取り出し、iPS細胞から作った細胞シートを移植した。手術は約2時間で無事終了。
iPS細胞の生みの親、京都大学山中伸弥教授(52)もその功績を称えた。
山中教授、「高橋政代先生をはじめとする理化学研究所 先端医療センターのこれまでの長い努力の結晶 たまものであります」
ここに1枚の写真がある。今から28年前に撮られた京都大学医学部卒業生の写真。その中に眼鏡をかけた高橋リーダーの姿が。同じ写真には夫の高橋淳氏も。夫の淳氏とはテニス部で一緒だったという。
去年2月28日 厚労省へ計画申請。7月19日 厚労省が承認。
着々と準備が進んでいた。今年に入り、思いがけないことが。
同じ理化学研究所小保方晴子研究リーダー(30)が発表したSTAP細胞の論文問題が起きたのだ。
組織改革を迫られた理研。高橋リーダーが所属する組織の解体論まで飛び出した。
さらの追い打ちをかけるかのように、大学の同級生で理研の上司 笹井芳樹副センター長が自殺。
世界初iPS細胞を使った移植手術を控えていた理化学研究所 高橋政代プロジェクトリーダー。その大事なときに理研の上司 笹井芳樹副センター長が自殺が自殺したのだ。
笹井氏と高橋リーダーは大学時代の同級生。大学時代からの友人である女性の同級生は、「笹井先生のことがあって、もしかすると今回の網膜の臨床応用にストップがかかるのではないかと。いろいろなことを仲間内では心配していたんです」
実は高橋リーダーの今回の研究の原点は笹井氏だった。
かつて共同研究をしていて、再生医療の第一人者である笹井氏の技術がiPS細胞を使った研究に発展したのだという。
高橋リーダー、「笹井先生にES細胞からできた網膜色素上皮を見せていただいたときから始まったプロジェクトです。ですから、この日を迎えられたことはとてもうれしく思っております」