じじぃの「人の生きざま_397_ジェレミー・リフキン」

Jeremy Rifkin speaks to "Living Energy" about the Third Industrial Revolution 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=f5bI1AvxHUk
著者インタビュー『第三次産業革命』ジェレミー・リフキン氏 2012年10月24日 HONZ
第三次産業革命は世界中に散在する課題を解決するために、経済・社会など従来のパラダイムを大きく変えることを標榜しています。リフキン氏は、第三次産業革命によって予測できる未来を語るだけでなく、自らの仲間とともに世界を巻き込み、手足を動かし、構想を現実化しようとアクションしています。
http://honz.jp/16037
Jeremy Rifkin from Wikipedia
Jeremy Rifkin (born January 26, 1945) is an economic and social theorist, writer, public speaker, political advisor and activist.
Rifkin is president of the Foundation on Economic Trends and the bestselling author of nineteen books on the impact of scientific and technological changes on the economy, the workforce, society, and the environment. His books have been translated into more than thirty five languages and are used in hundreds of universities, corporations and government agencies around the world. His most recent books include the New York Times Best Seller The Third Industrial Revolution (2011), The Empathic Civilization (2010), The European Dream (2004), The Hydrogen Economy (2002), The Age of Access (2000), The Biotech Century (1998), and The End of Work (1995).

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『現代アメリカ社会を知るための60章』 明石紀雄、川島浩平/著 明石書店 1998年発行
増大する貧富の差 サイバースペースの影響 (一部抜粋しています)
1990年代を特徴づける社会・経済問題の1つに、拡大の一途をたどる貧富の格差がある。才能と運に最も恵まれた一握りの人々が巨万の富を瞬時のうちに築いている一方で、貧困に喘ぐ人々も激増している。その結果、最も富裕である1%と次に富裕である9%の人びとが国家総資産の3分の1ずつを所有し、ほかの90%の人びとが残りの3分の1を分けあっているという著しい富の分配の不公平が生じている。いったいなぜ、このような不平等が生じるのであろうか。経済学者は労働組合の漸次的弱体化、貿易赤字多国籍企業の出現、技術革新などを要因として指摘しているが、なかでも技術革新、特に近年最も進歩した分野、ハイテクコンピュータ産業の影響に注目する論者が多い。その1人にジェレミー・リフキンがいる。
リフキンは著書『仕事の終わり』のなかで、次のような議論を展開する。インフォメーション・エイジ「情報化時代」と呼ばれる現代はコンピュータやハイテクロボットが人に代わって労働する時代である。体力を要求されたブルーカラー職の減少が続き、1960年代に総雇用の33%に該当した同職の割合が、94年には17%になり、同じペースで減少が続くと、2025年までに2%にまで下落するだろうと予測されている。失業した第二次産業ブルーカラー第三次産業が吸収できれば、失業問題も緩和されるが、見通しは明るいとはいえない。この産業でも技術革新が進行し、ヴァーチャル・カンパニーなど中間管理職がほとんど不要な組織が次々と誕生している。ここでの必要人員は少数の経営者、技術者、責任者のみである。90年代に主要企業でダウンサイジングが進行している背景にはこのような事情があるのである。21世紀に向けて繁栄を期待できるのは、アナリスト、エンジニア、科学者、コンピュータプログラマ、芸能人、会計士、弁護士など少数の専門職のみである。これからのアメリカ社会では、反映する上部20%と時代の流れに適応しきれないで混乱する下部80%とへの2極分化が一層顕著になるであろう。
リフキンの予測では、反映する上部の一員となるためにコンピュータ操作能力が必須であるとされる。しかし、コンピュータ利用が一般化し、高等教育にみならず義務教育でも取り入れられるようになってはいるが、普及の度合いには階級とエスニシティによる不均等が存在するという問題がある。