じじぃの「がん(ガン)のことをいろいろ考える・その3!がん患者力」

がん患者力

分子標的薬の一覧
分子標的薬とは、がん細胞の持つ特異的な性質を分子レベルでとらえ、それを標的として効率よく作用するようにつくられた薬です。がん細胞を狙って作用するため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めると期待されています。
http://www.anticancer-drug.net/molecular/
『がん患者力』 「がんプロジェクト」 NHK取材班/著 主婦と生活社 2013年発行
日本のがん医療−病院格差、専門医不在、ドラックラグ、就労差別等、患者が知っておくべき現実をレポート。
http://www.shufu.co.jp/books/detail/978-4-391-14292-1
特報首都圏 「命の薬が使えない〜がん患者の苦悩〜」 2012年7月6日 NHK
【キャスター】斉藤孝信  【ゲスト】鳥越俊太郎岸本葉子
2月からキャンペーンで伝えてきた「がんを生きる」。最後の放送となる今回、「がんで闘病しながらどう生きるのか」を考えていく。医療の進歩で、がんは「長くつきあえる病気」になってきたが、医療費は高騰。毎月9万円もかかる薬代を一生、背負うことになる患者もいる。がんと知られたことで雇用を失う患者も多い。NHKの行った独自アンケートをもとに、がんを乗り越えて生きる人たちに必要な支えについて考える。
例.轟さんは3年前、乳がんと診断され、乳がんの手術は成功した。「ハーセプチン」という抗がん剤が再発などのリスクを減らしてくれる。これは保険はきくが、ほかの治療があり毎週4万円くらいかかり、ほかも含めると毎月20万円くらいになる。国の支援制度を利用しても毎月10万円くらいになる。子供の養育費と薬を天秤にかけ、薬をあきらめた。
http://www.nhk.or.jp/tokuho/archives/2012_04-2012_09/20120706/
『がん患者力』 「がんプロジェクト」 NHK取材班/著 主婦と生活社 2013年発行
毎月10万円の薬代、続けられますか? 高い薬代に服用を諦め、再発の恐怖と闘い続ける女性の苦悩 (一部抜粋しています)
「薬代が高くて、払えない」――多くのがん患者がこの言葉をつぶやく。
NHKが行ったアンケートでも、一番目立った患者の訴えは「薬が効果で経済的に厳しい」というものだった。
海外で次々に開発される新たな抗がん剤、とりわけ、最近よく耳にするようになった「分子標的薬」は、がん細胞だけを狙って攻撃するタイプの抗がん剤で、劇的な効果が期待できる。ところが、こうした新しい薬は多額の研究開発費をかけて作られるがゆえに、価格は驚くほど高額である。
たとえば、腎臓がんや肝臓がんに使われる「ネクサバール」という抗がん剤。1日2回、合わせて4錠の服用が基本だ。ところが、1錠の値段が何と4547円(保険適用前)。わずか1日で1万8000円余りかかることになる(保険適用 患者3割負担で約5456円)。
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「内科と婦人科」のように、複数の診療科にまたがって治療を受けたり、異なる医療機関を同時に受診したりするケースでは、費用は合算されなかった。そのため、総額としては、制度が適用される額を負担しても、保険ではまかなわれないこともあったという。
轟さんの場合は、抗がん剤治療以外にかかった費用は、制度の対象にならなかった。結果的に、自己負担しなければいけない医療費は、毎月10万円以上にもなった。がんと診断される前は派遣の仕事をしていたが、病気で続けられなくなり、収入が絶たれた。その一方で多額の支払いは途切れることがない。高校生と小学生になった2人の娘を抱えて「毎月10万円以上」という負担は、二重の意味で重くのしかかった。
「どこからお金を出せばいいのか、いつまで続くのか、本当に怖くなってしまって。不安というか、ほとんどパニック状態でしたね」
ハーセプチンの投与を受け始めてから1年余り経ったころ、轟さんはついに決断せざるを得なくなった。
「この抗がん剤を使い続けるのをやめる」
その変わりにハーセプチンの5分の1程度の費用ですむ、ホルモン剤治療に切り替えた。実をいうとハーセプチンは、1年を超えて投与した場合に、再発率がどの程度下がるのかは、今のところ証明されていない。それでも、1年を超えて使い続ける患者は多い。「再発を防ぐことができる」――ハーセプチンが命をつなぐ心の支えになっているからだ。轟さんにとっても、それは同じだ。
「投与を諦めたことで、再発の可能性を高めてしまったかもしれない」。その思いが頭から消えたことはないという。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館の中で新刊書コーナーを覗いてみたら、NHK取材班著 『がん患者力』という本があった。
パラパラ、本をめくってみたら、「毎月10万円の薬代、続けられますか?」というのがあった。
2012年7月、NHK 特報首都圏 「命の薬が使えない〜がん患者の苦悩〜」を観た。その時放映された、がん患者さんのことが書かれていた。
「この抗がん剤を使い続けるのをやめる」
じじぃはともかく、母子家庭でお母さんが倒られたら大変だなあ。