じじぃの「人の生きざま_358_山海・嘉之」

ロボットは どこまで 進化するのか? モーガン・フリーマン 時空を超えて 動画 dailymotion
http://www.dailymotion.com/video/x59d1s0
ロボット・スーツHALが文科省で動き出す! 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=dzDB_5DiAPI
医療ロボ、欧州で販売可能に 筑波大発ベンチャーのサイバーダイン 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=9joKIeh5rA8
山海嘉之

NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「ロボットはどこまで進化するのか?」  2016年11月18日 NHK Eテレ
【案内人】モーガン・フリーマン
日々進化し続けるロボットは、将来「種」として人類に取って代わるという説もある。
もしロボットがサッカーチームを作ったら、お互いの考えをクラウド化で共有でき、人間のようなコミュニケーション無しに作戦を遂行できる。ロボット独自の言語の開発も進み、やがては人類を排除する可能性も指摘される。しかし、人間の身体機能を補ったり、お互いに融合し合う関係を築くという見方もある。果たして人類とロボットの未来はいかに?
日本のロボット工学者 山海嘉之(サイバーダインCEO、筑波大学教授)は人間とロボットの融合を目指しています。
そして、彼が作り上げたのがHAL(Hybrid Assistive Limb)。通称ハルと呼ばれるロボットスーツです。
山海嘉之、「人間がある動きをしようとすると、脳から微弱な電気信号が出ます。それをHALが読み取り、意図した通りの動きをアシストしてくれます」
HALは日本のリハビリ施設で実際に使用されています。
山海嘉之、「何らかの麻痺があったり脳卒中を患ったりして、思い通りに体を動かせない患者さんのサポートに役立ちます」
何年もの間、歩けなかった人がHALのおかげで再び歩けるようになりました。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988012/index.html
山海嘉之 ウィキペディアWikipedia)より
山海 嘉之(さんかいよしゆき、1958年 - )は、日本の工学博士であり、サイバーダイン株式会社の創設者兼CEO、筑波大学大学院教授。日本ロボット学会理事、日本栓子検出と治療学会会長などを歴任。グローバルCOEサイバニクス国際教育研究拠点 拠点リーダー、内閣府最先端研究開発支援プログラム「健康長寿社会を支える最先端人支援技術研究プログラム」中心研究者 (サイバニクス研究コア/Center for Cybernics Research 統括)。
世界初のサイボーグ型ロボットであるロボットスーツ「HAL」を開発した。

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プロフェッショナル 仕事の流儀 「山海嘉之」 2014年1月20日 NHK
●”あなたのため”から 革新技術は生まれる
世界初のサイボーグ型ロボットを生み出した山海。人が筋肉を動かす時に出す「動け」という意識を【電気信号】として解析し、人間の複雑な動きを瞬時に実行できるロボットだ。
今このロボットが大きな注目を集めるのは、リハビリの分野。脊髄損傷や脳卒中になり、まひを抱える人々が、山海のロボットを装着して何度もまひした部位を動かすことで、「動いた」という感覚が脳にフィードバックされていく。これが脳神経機能の回復や治療につながり、これまでのリハビリでは考えられなかった身体機能の改善がなされる、と注目されているのだ。こうした山海の技術は、技術を利用する人々に”寄り添っていく”こと進化していく。ロボットをどう改良すればその人の症状が改善していくのか、困難を抱える人個人に徹底的に向き合っていく。
「たった一人の方に対してピタッと合わせた技術がうまくできれば、それはその方のものでしかないのかもしれませんが、実はその背後には類似の多くの方がいらっしゃるので、そうした方々にフィードバックできる。それが一つまた大きな扉を開けることになって、また新しい技術につながっていく」
http://www.nhk.or.jp/professional/2014/0120/
1月20日 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「山海嘉之」より
山海のロボットの最大の特徴は人が装着して始めてその力を発揮する点だ。
人が体を動かそうとする時には、まず脳で「動け」と意識する。その意識が電気信号となって筋肉に伝わる。山海はその電気信号を捕まえる高性能のセンサーを独自に開発。さらにその信号をコンピューターで解析し、人間の複雑な動きを瞬時に実行できる世界初のシステムを作り出した。
”意識”で動くロボット
その結果、使う人は意識するだけでロボットを操ることができる。100kgの重りも10kgの感覚で持ち上げることができるほどだ。
ロボットスーツを装着した研究員、「うそのようにスツとスーツが全部上がっていく感じです」
介護施設での力仕事や災害現場でのがれき処理など、山海が目指すのは何より人の役に立つロボットだ。
付き添いの人にエスコートされ、車イスの女性が映像に出てきた。
山海が今、ひときわ力を入れているのがリハビリの分野だ。
木村ふさ子さん(62歳)。12年前に脳卒中を起こし、左半身に強い麻痺を抱えている。
エスコートの女性、「やっぱり、倒れたときと比べて筋力とかも落ちてきている。できることが少なくなってきた」
麻痺が徐々に進行し、7年前から立つこともできなくなった。
ふさ子さん、「自由に歩きたい」
山海のロボットは単に力を増幅するだけでなく、リハビリにも有効だと考えられている。
脳が損傷すると脳からの信号が弱まり、筋肉にうまく伝わらず麻痺が起こる。その麻痺した部分をロボットで何度も動かすと、その都度に動いたという感覚が脳にフィードバックされる。すると脳が次第に強い信号を出すようになり身体機能が回復すると期待されているのだ。
まずは、木村さんの体のどの部分から脳からの信号を取り出せるかを探っていく。微弱な信号をとりだすのは容易ではない。山海さんはたえず声をかけ、直接手で触れながら場所を探っていく。
ロボットスーツを装着したふさ子さんが指示に従って、立ち上がろうとする。
ふさ子さん、「よいしょ、よいしょ」
立つことにチャレンジするのは7年ぶりだ。
ロボットスーツをそばで手伝っている人、「左ひざを伸ばしてください」
ふさ子さん、「よいしょ、よいしょ」
立ち上がった後、かかとの部分を動かすようにとの指示で足を動かす。
山海さん、「こちら(麻痺している左足)で体を支えることができていますね」
ふさ子さんは自分の足で立ったことで、顔が微笑んだ。声にはならないが、「立てた!」と言っているかのようだ。
どうしたら使う人の役に立つか、ひたすら現場に張り付き、研究を続ける山海。