じじぃの「人の生きざま_344_南淵・明宏」

南淵明宏 - あのひと検索 SPYSEE
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セミナー5:南淵明宏 先生(心臓外科医)講演 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=EXU9NcNU8uc
冠動脈 バイパス術

人工弁には「機械弁」と「生体弁」がある

ブラック・ジャック

心臓外科医 南淵明宏 公式サイト
http://www.nabuchi.com/
世界に誇る50人の日本人 「成功の遺伝史」 2013年12月30日 日本テレビ
【MC】たけし&くりぃむ上田 【ゲスト】伊集院光劇団ひとり鈴木奈々武田鉄矢茂木健一郎山岸舞彩荒川静香HIDEBOH星野仙一、Mr.マリック、米村でんじろう、その他
人生には大きな影響を受けた人物が必ずいる…引き継がれたその熱きDNAの「遺伝」の「歴史」→「遺伝史」と名付け、スポーツ選手、映画監督、漫画家、政治家、作家、キャラクター…日本が世界に誇る話題50人のルーツを徹底解剖!
東京・大崎にある「大崎病院 東京ハートセンター」の南淵明宏さんは冠動脈バイパス手術のスペシャリストで、最も難易度が高いとされるこの手術を年間200件のべ4000件以上執刀してきた。
そんな南淵さんの成功の遺伝史は、毎週楽しみにしていた「週刊少年チャンピオン」に連載されたマンガ「ブラック・ジャック」だった。主人公は難しい手術を次々と成功させていた。いろんな人の運命を大きく変えるのが医者だと理解し、奈良県立医大に進学した南淵さんは卒業後ブラック・ジャックと同じ外科医の道に進んだ。
外科医となった南淵さんは、教授を頂点とした医局制度という壁にぶつかる。南淵さんはブラック・ジャックのように生きようと30歳で医局を辞め、手術の腕を磨くために海外へ武者修行に出かけた。帰国後、若き心臓外科医として医療界で注目されていた南淵さんだったが、いつも通り手術を受けた患者が直後に手術と全く関係ない右肺から原因不明の出血により、手術から2日後に患者はなす術もないまま亡くなった。医師として、人間としてどん底に落とされた南淵さんだったが、ブラック・ジャックが語った言葉が浮かんできたという。
その思いは医師達に受け継がれ、南淵さんは3年前に7人の医師と新プロジェクトをスタートさせた。24時間救急対応、心臓に関する病気はどんな症状でも断らない、そのことで患者の最後の砦として頑張っていきたいと語った。
http://www.ntv.co.jp/idenshi/
爆問学問 「南淵流 患者力とは?」 2012年2月20日 NHK
【司会】爆笑問題田中裕二太田光) 【心臓外科医】東京ハートセンター長 南淵明宏
難度が高い心臓外科手術を3000例もこなしてきたスーパー外科医・南淵明宏。日々、患者の生死に直結する臓器と向き合っていると、「外科手術は根本的に“ひどいこと”だ」「手術は結局、環境を整えて心臓に機嫌を直してもらう程度のことでしかない」と思えてくるという。スーパー外科医が目の当たりにしてきた、心臓の神秘・人体の神秘とは? 南淵ならではの「よい医者の選び方」「よい患者になる方法」も伝授する。

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2012年2月20日 NHK 『爆問学問』 「南淵流 患者力とは?」より
今日の舞台は心臓の専門病院。2人を待ち構えているのは日本が誇るスーパードクターだ。
心臓外科医 南淵明宏。人体において神の領域ともいわれる心臓部。南淵はおよそ年間200人、これまで3000人以上の患者の心臓にメスを入れてきた。こよい、医療界のカリスマが本音をぶちまける。
この手術室では最も難度が高いとされる心臓外科手術が行われている。それでは世界最高峰とも言われる南淵の手術をご覧にいれよう。
世界最高峰 南淵の手術
心臓の画像が出てきた。
患者は心筋梗塞。根元が狭くなった「冠動脈」は肋骨の内側にある「内胸動脈」を移植して血液の迂回路(バイパス)を作る。一昔前まで「人工心肺」を使用するのが普通だったが、南淵は人体への影響を最小限にまで抑えて、心臓が動いたままで執刀。直径わずか1㎜の血管を縫い合わせていく。これをこなせる外科医は国内でも数少ないのだ。
南淵さん、「ようするに、今ある血管のかわり、あまり重要でない血管を心臓に持ってきて、重要な命綱の血管にする」
田中さん、「バイパスするということだね」
南淵さん、「そうです。新たにまったく作ったり、アメリカ製のものを使ったりすることはできない。やっぱり人工的なものはダメなんです。細かい、細い直径1、2㎜だから詰まってしまう。血がね。やっぱり人間の血管を使わざるをえない」
動いている心臓の血管を糸でつなぎ合わせようとしている映像が出てきた。
太田さん、「患者がドキドキしているね」
田中さん、「意識的にドキドキしているんじゃないでしょ」
南淵さん、(モニターを見ながら)「今から、冠動脈を縫うところ」
太田さん、「何でこんなことができる。裁縫が得意なんですか」
南淵さん、「あんまりやらないけど。心臓が一部だけ止まっている感じではあるけど、やはり、全然心臓でないところで練習しても、現実とは違います。患者さんも前の日は眠れないでしょうし、外科手術は根本的にひどいことをするんですよ」
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南淵さん、「バイパス手術が始まって30年以上経て、いろいろ開発されているんですが、結局30年前と同じ方法ですよ。実際、手で縫う。いろいろ接着剤とかあっても、結局これ(縫うのが)が一番いい」
小さな浮き袋のようなもの中にフタが付いたものが出てきた。
これは人工の「心臓弁(機械弁)」。この弁を使って全身の血液の流れを制御する。少しの不具合も許されない。
南淵さん、「これも実は30年以上、デザインが変わっていないです。30年前にたまたま作られたものですが、こっちは『生体弁』といわれるものです」
太田さん、「本物の皮膚みたい」
南淵さん、「そうです。これは『牛の心膜』、牛の心臓を包んでいる膜なんです。こちらの生体弁は薬がいらない。でも20年くらいしかもたない。こっちの機械弁は400年もつ。生きていればですけど」
田中さん、「すごいね。400歳だ」
南淵さん、「新しいものも開発されているけど、これに勝てない。これ、患者さんに説明するとき『30年これ、使っているんです』って言うと安心しますよ、やっぱり、『昨日、出来た新製品であなたが第1号です』なんて言われると、『ええ〜!』って思うじゃないですか」
太田さん、「そりゃそうだ。いやだね」
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南淵さん、「動いている心臓って、すごいと思います。だって1日10万回勝手に動いているんです。僕が眠っている間もずっと動いている」
太田さん、「え〜、そうなんだ」
南淵さん、「そういうのを見ていると、何で僕らって、こんなふうに生かしてもらっているんだろうって。大田さんなんか、心臓に感謝しなくちゃ」
太田さん、「普段、あまり考えないからね。生きてあたりまえだと思っているから」
田中さん、「心臓って、意識しないけど、ひとたび意識すると、何だろうと思う」
太田さん、「心臓って人間の基本だと思うけど、心臓が止まれば死じゃないですか。脳死というのもあるのかもしれないけど。でもまあ、基本じゃないですか。哲学的に心臓のことを考えたりするんですか。たとえば人間の生命を延命していくってことには、どういう意味があるんだろう、とか」
南淵さん、「それはやっぱり考えますよ。心臓手術して、天寿をまっとうする人もいれば、ダメだったりする人もいたりして。たとえば、日本人の平均寿命を延ばすのにどれぐらい心臓外科医って貢献しているのかなって。日本の心臓外科医が一人もいなくなったら、日本の平均寿命は短くなるのかな。ひょっとして延びるんじゃないか、なんてね」
太田さん、「そうですね。わかんないですよね」(笑)
南淵さん、「それと、心臓ってさっき見た通り、動いているじゃないですか。これは生命のバトン。38億年続いている、すごい奇跡。それに対して、人工弁を入れたりというのは『治している』っていう感じじゃないと思う。お願いしているみたいな。機嫌とっているみたいな気がする」

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