じじぃの「お餅に生えたカビ・カビ毒・食べても大丈夫?人類とカビの歴史」

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お雑煮

餅につくカビは、食べてもだいじょうぶ? 2010/1/10 Yahoo!知恵袋
回答
カビ生えた餅食べて死んだ人…聞いた事ないです。なので大丈夫。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434630109
アフラトキシン ウィキペディアWikipedia)より
アフラトキシン (aflatoxin , AFT) とは、カビ毒(マイコトキシン)の一種でB1、B2、G1、G2を始めとする10数種の関連物質の総称。熱帯から亜熱帯地域にかけて生息するアスペルギルス・フラブス (Aspergillus flavus) やアスペルギルス・パラシチクス などのカビにより生成され、紫外線の照射により強い蛍光を発する。
1960年にイギリスで七面鳥が大量死した際の分析中に発見された。その際は「ターキーX(七面鳥X病)」と呼ばれていた。人に対する急性中毒の例としては、1974年にインドで肝炎のために106名が死亡した事件やケニアでの急性中毒事件などがある。

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『人類とカビの歴史 闘いと共生と』 浜田信夫/著 朝日新聞出版 2013年発行
カビ毒について (一部抜粋しています)
歴史的に最も古くから知られていたカビ毒は麦角(ばっかく)である。ライ麦などのイネ科などのイネ科植物の穂がクラビセプス(C)プルプレアという菌類に侵され、黒い爪のような菌体が穂のあちこちから顔を出す。この麦角の混入した麦粉を食べたために起こるのが麦角中毒だ。その中毒症状は、流産や「身を焼かれるような痛み」だった。中世ヨーロッパの各地で、まるで風土病のように、多くの幻覚症状を伴う患者が出た。さらに死者も出た。
特筆すべきは、麦角中毒は多くの犠牲者とともに、魔女狩りに人々を駆り立てたことである。幻覚症状の患者を見て、悪魔が憑(つ)いたと思ったのだろう。
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作物に麦角菌が多く発生した年は天候不順で寒くて湿っていた。作物の生育が悪くて食糧不足だったために、庶民がパニックに陥っていたようだ。アメリカでその舞台となったマサチューセッツ州セーラムには魔女博物館があり、当時の悲惨な様子を展示している。幸いにも、日本では麦角中毒が集団で起きることはなかった。
今でも、「モチのカビは食べて大丈夫でしょ」とよく年配の主婦に言われる。なぜそう思うかについて、その意識の歴史と現状を述べたい。
1932年2月9日付の『読売新聞』は、「青黴、乳黴、麹黴の類からは大して毒になるような物は分泌しません。然し餅は元来含水炭素が主成分なので多少は酸性物質のものを出すが、その中には極弱い毒性のものもあるが、問題にする程ではありません」と栄養研究所所長の談話を紹介している。大量にカビが生えて酸っぱくなったモチは食べないほうがよいが、その毒性はせいぜい有機酸である。カビの部分は刃物で削って、焼いたり煮たりして食べれば大丈夫との論調が、戦前には一般的だった。
1954年の黄変米事件や1960年のアフラトキシン事件を経て、新聞の論調はどのように変化しただろうか。1966年5月29日付の『朝日新聞』は、「いままでの”カビ観”を改めなくてはならなくなるかもしれない」と前置きし、次のような記事を掲載している。
農林省食糧研究所の角田博博士は「コメにつくアオカビの種類は約60種もあり、このうち約4分の1が、多かれ少なかれ、毒性物質を出す」「もちろん、その量はきわめて少なく、これまで、カビもちやカビ米を食べて、すぐ中毒したした例はほとんど見つかっていないが、角田博博士は、長時間食べた場合、絶対に影響はないとは言い切れないと警告している」。
しかしながら、年配の人にとっては、今日でもカビ毒に対する一般感覚はあまり変わっていないように見える。カビ毒は慢性毒性なので、専門家は「影響がないとは言い切れない」との歯切れの悪い警告にならざるをえない。この煮え切らなさは「もったいない」には勝てなかったようである。
1970年1月15日付の『朝日新聞』は、「水もちはなるべく早くたべること。においが気になりだしたら、焼いてからかれーやシチューの中にいれてたべるとおいしいもの」と、生活の知恵を紹介している。この時代の主婦なら、カビの部分を捨て、残った部分は無条件に食べた。カビの生えた食品はまだ多く、できる限り食べようとした。
しかし、今日では、カビの終えた食品は減り、食糧は街にあふれている。ゆえに、無理して食べる必要がなくなった。水餅を食べたことのない比較的若い世代には、モチのカビは大丈夫と思う人は少ない。テレビでは、カビ毒がいかに恐ろしいかを強調している。戦術した輸入米に含まれていたアフラトキシンに関しても、残留の王役のメタミドフォスなどと同様に大きな問題になり、輸入穀物の買い控えを助長した。消費者の食品の安全性に対する眼差しは厳しい。
今日では、保健所などに問い合わせをすると、カビの生えた食品を見つけたらすべて捨てなさいと答えが返ってくる。たいていの担当者はアフラトキシンでも含まれていたら大変だと考えるようだ。ただ、もう食べてしまったと言うと、1回ぐらいなら大丈夫だろうと答える。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、図書館のなかで新刊書コーナーを覗いてみたら、『人類とカビの歴史 闘いと共生と』という本があった。
そういえば、去年の春、大袋のお餅を買った。袋の中のお餅を2、3個食べて、忘れていた。
昔と違って、今はマッチ箱大のお餅が1個づつプラスチックでこん包されている。
「大量にカビが生えて酸っぱくなったモチは食べないほうがよいが、その毒性はせいぜい有機酸である。カビの部分は刃物で削って、焼いたり煮たりして食べれば大丈夫」
こんなことも書いている。
「今日では、保健所などに問い合わせをすると、カビの生えた食品を見つけたらすべて捨てなさい」
捨てません。もったいない。