じじぃの「人の生きざま_339_A・リース」

Adam Riess - Nobel Press Conference 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=65VVue6CTRo
Ia型超新星爆発

ノーベル物理学賞、宇宙膨張加速発見の3氏に 2011年10月4日 asahi.com
スウェーデンの王立科学アカデミーは4日、今年のノーベル物理学賞を米ローレンス・バークリー国立研究所のソール・パールマッター博士、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット博士、米ジョンズホプキンス大のアダム・リース博士の3氏に贈ると発表した。授賞理由は「遠距離の超新星観測を通じた宇宙の膨張加速の発見」。
この研究では、「Ia型」と呼ばれる超新星に注目した。Ia型超新星は、銀河に相当するほどの光を発し、その明るさは宇宙のどこにあってもほぼ同じなので、その超新星のある銀河までの距離がわかるほか、超新星の色からどれだけの速さで遠ざかっているのかもわかる。
http://www.asahi.com/special/nobel/TKY201110040483.html
アダム・リース (天体物理学者) ウィキペディアWikipedia)より
アダム・ガイ・リース(Adam Guy Riess, 1969年12月16日 - )はアメリカ合衆国の天体物理学者。ワシントンD.C.生まれ。宇宙の加速膨張の観測に関する研究で、2011年ノーベル物理学賞受賞。

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宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ』 ジョン・D・バロウ/著、林一、林大/訳 青土社 2013年発行
膨張する宇宙 (一部抜粋しています)
1998年に事態は劇的に変わった。互いに無関係に活動し、世界的な天文学者に率いられた2つの大きな研究チームが、宇宙の膨張が今加速している最初の証拠を見つけた。ハーヴァード大学アダム・リース率いるハイゼット(High-z)超新星プロジェクトとカリフォルニア大学バークレー校ローレンス・バークリー研究所のソール・パールマッター率いる超新星宇宙論プロジェクトがともに、宇宙の膨張の加速はほんの数十億年前にはじまったという新たな目覚ましい証拠を見つけた。ハッブルの法則をこれまでよりはるかに長い距離にまで延長しなければならない。そうすれば、十分長い距離までの膨張速度の上昇をたどって、単に距離に比例して上がるより急速に膨張速度が上がりはじめるかどうかを確かめることができる。このような上昇があれば加速の印だ。
光の赤方偏移を利用すれば速さを正確にはかるのはたやすいが、問題は、遠く離れた光源の速さをはかっているとき、その光源までの距離を知ることだ。光源の明るさが平均的なものだとしたら、それ自体としては暗いが近くにあるのか、それとも、それ自体としては明るいがずっと遠くにあるのか。理想を言えば、宇宙に100ワット電球の集まりが見つかればよい! それなら望遠鏡を用いて、それぞれの電球についている100ワットの表示を読むことができ、そうすれば本来の明るさがわかる。この数字を見かけの明るさとくらべれば、それぞれの電球までの距離を推論できる。悲しいかな、標識のついた電球の集まりはあちことにあって、宇宙が膨張するにつれて間隔が広がっていくというわけではない。私たちは、(電球のように)変化率のような、物理的な性質の一部を観測することによって固有の明るさが判断できる天体を探しているのだ。このような基準天体を天文学者は「標準光源」と呼んでいる。
2つのチームによるこうした新たな観測で利用された事実に、Ia型超新星という、たいへん遠くにあるたいへん特殊な種類の爆発する星を地上の望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡でみることができるいうことであった。この超新星は標準光源の有力候補で。宇宙のたいへん特殊な事象の結果だと考えられており、宇宙でとりわけ明るい天体に数えられるからだ。
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ハーヴァードのチームもバークレーのチームも、この道具を用いて、距離を判断し、ハッブルの法則についての私たちの測定を広げた。まず地上に望遠鏡を配置し、夜空がもっとも暗くなる新月のとき、それぞれ銀河をおよそ1000個抱える夜空の数百個の部分を監視した。そして3週間後に戻ってきて、いずれかの星は劇的に輝いて超新星になったかどうかを確かめるために空の同じ部分を精密に調べた。普通、輝きはじめている超新星を25個くらい見つけた。それから地上と宇宙空間の望遠鏡を用いて光の変化をたどり、明るさが増していってピークに達してから落ちていって爆発前のレベルに戻るのを見守り、光の色の変化も記録した。注目すべきことに、この2つのチームが目にした光度曲線の形は同じ種類の近くの超新星に見られるものによく似ていた。これで観測者たちは、目に見える宇宙のはずれ近くに見えているものは本質的に同じ種類の天体で、比較的暗いのは、ひとえに私たちから遠いせいだと確信した。
2つのチームは、データをすべて合わせるとともに同じ結論にいたった。遠い超新星の距離と膨張速度の関係についてのハッブルの法則の形は右上がりだった。宇宙の膨張は加速していた。

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