じじぃの「未解決ファイル_192_モルフォ蝶」

ナイトメア Nightmare - Morpho (English translation and lyrics) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=SmSAjVqb09c
カワセミ」の飛び込み 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Sk4VKXn2c4s
目にも留まらぬ速さで飛び去るルリボシカミキリ Rosalia batesi 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2kFDTd-l3kA
グラナデェンシスモルフォチョウ 画像
http://iccp.img.jugem.jp/20110118_1726921.jpg
カワセミ 画像
http://pds.exblog.jp/pds/1/201205/25/87/f0172287_7442781.jpg
ルリボシカミキリ 画像
http://www.yasutani.com/diary/diarimg3/20050718.jpg
モルフォ蝶に学ぶギラつかない光沢 積水化学
その翅に緻密なナノ構造を隠した命ある宝石。生きるために存在を主張し、独自のブルーを放って、優雅にジャングルを舞う。柔らかい光沢を持ったモルフォ蝶に学ぶ新技術とは?
http://www.sekisui.co.jp/csr/contribution/bio_mimetics/1174625_1621.html
『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』 福岡伸一/著 文春文庫 2012年発行
花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」? 福岡ハカセが最先端の生命科学から教育論まで軽やかに語るエッセイ集が文庫化
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167844011
モルフォチョウ属 ウィキペディアWikipedia)より
モルフォチョウ(学名・Morpho)は、北アメリカ南部から南アメリカにかけて80種ほどが生息する大型のチョウの仲間。"Morpho"は、ギリシャ語で「形態」・「美しい」を意味し、アプロディーテーおよびウェヌスの形容語句でもある。
体にくらべて非常に大きな翅をもち、さらに翅の表面に金属光沢をもつのが特徴である。この光沢はほとんどの種類で青に発色する。これは翅の表面にある櫛形の鱗粉で光の干渉が起きるため、光沢のある青みが現れる。このような現象を構造色という。また、不規則な軌跡を描いて速く飛ぶのも特徴である。鮮やかな翅の色を持つのは雄で、ほとんどの雌は雄よりも地味な茶色であることが多い。
構造色 ウィキペディアWikipedia)より
構造色(structural color)は、光の波長あるいはそれ以下の微細構造による発色現象を指す。身近な構造色にはコンパクトディスクやシャボン玉などが挙げられる。コンパクトディスクやシャボンには、それ自身には色がついていないが、その微細な構造によって光が干渉するため、色づいて見える。構造色の特徴として、見る角度に応じて、様々な色彩が見られることが挙げられる。色素や顔料による発色と異なり、紫外線などにより脱色することがなく、繊維や自動車の塗装など工業的応用研究が進んでいる。

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奇跡の地球物語 「生命の色 38億年 〜カワセミの青 フラミンゴの赤〜」 2013年7月28日 テレビ朝日
生物の誕生から38億年。動物たちは、視覚の発達によって、自らの色を変化させていった。
フラミンゴのピンク、パンダの白黒、ライオンの茶色、象の灰色など、ほとんどの動物の体色は、色素によって色がついている。しかし、青色だけは違う。
奇跡の色 青色
地球には青色が溢れているが、実はこの青という色が、動物にとっては最も作り出しにくい色だという。
東京大学 遠藤秀紀教授「生き物は自分の体に青い色を作り出すことが凄く難しいようなんですね。理由は難しいですが、青い色素を使って青い色を出してる動物というのは殆どいません」
日本の清流、静岡県柿田川。ここに青色が象徴的な鳥がいる・・・カワセミだ。
この美しい背中の青色は、色素による色ではないというのだ。では、青く見えているものの正体は何なのか。
大阪大学 吉岡伸也助教「太陽の光には青・赤・緑などいろんな色が含まれておりますが、青色だけを強く反射する、そんな仕組みが青い生物にはあります。それは、構造色と呼ばれています。構造色とは、光の反射と干渉によって見える色のことをいうのだ」
構造色・・・色素が無くても構造と光の関係によって色が見える仕組みのこと
身近な例がシャボン玉に見られる虹色の輝きだ。シャボン玉の膜の表面と裏面で反射した光は、その膜の厚さが一定ではないため、場所によって反射される光が異なることで虹色に見える。カワセミの場合は、羽毛に含まれた、細かな構造に光が当り、青のみを強く反射する事で、あの鮮やかな青色を生み出していたのだ。
蝶の中にも、この構造色を手に入れたものがいる。モルフォ蝶だ。
アメリカ南部から南アメリカにかけて、約80種が生息している。では、モルフォ蝶は、どのように青を作り出しているのか?
実際にモルフォ蝶の羽の鱗粉を電子顕微鏡で見てみると、そこには、細かな構造が見て取れる。
吉岡助教「翅根の上にびっしりと並んだ鱗粉一枚一枚の中に非常に複雑な構造があります。棚型の多層膜構造と呼んでいますが、その棚の構造が青色を干渉させるようにちょうど良い厚さになっています」
鱗粉の棚の間隔と、青い光の波長が同じなので、青い光のみが棚にぶつかり、更にいくつもの棚で反射された青い光同士が互いに強め合うことで、羽はより鮮やかな青に見える。
つまり、青く見えている鳥や蝶の羽には実際には青色の色素は含まれていないのだ。
では、羽の仕組みはどうなっているのか。
裏面に茶色い色素を持つモルフォ蝶の羽の鱗粉に、構造による反射を消す液体を垂らすと…
なんと、裏面の茶色い色素が透けて見えてしまうのだ!
乾けば、また元の鮮やかな青色に戻る。青色の正体は、この構造色だったのだ。
まばゆい宝石のような青色を身にまとうモルフォ蝶
この光り輝く青にはもうひとつ秘密がある。
表の青い羽の裏は、地味な茶色をしている。このコントラストが重要なのだという。
モルフォ蝶の青い輝きは、飛んでいるときに表の鮮やかな青と、裏の地味な茶色いが交互に現れて、フラッシュが点滅するようになる。これで捕食者の鳥の目を惑わすともいわれているのだ。そして木などに止まり、羽を閉じると、保護色となる。
モルフォ蝶は構造色の青と自らの茶色い色素をたくみに利用しているのだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/backnumber/20130728/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
7/28、テレビ朝日 『奇跡の地球物語』で「生命の色 38億年 〜カワセミの青 フラミンゴの赤〜」を観た。
こんなことを言っていた。
「まばゆい宝石のような青色を身にまとうモルフォ蝶」
モルフォ蝶は「生きた宝石」とも呼ばれている。そして、あの鮮やかな青色は蝶の体色ではなく、鱗粉表面に刻まれた格子状の構造による「構造色」なのだ。
そういえば、あの生物学者 福岡伸一博士も子どもの頃、青色の昆虫に魅せられた少年だったそうだ。
モルフォ蝶の青色は生物の誕生から38億年、進化の末にたどり着いた色なのかもしれない。