じじぃの「エアコンの事故を防ぐ部品・インターナルプロテクター!ニッポンの世界No.1企業」

エアコンの解説 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=32jQTEm4mTU
愛知のモノづくり企業50:005株式会社生方製作所 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=O8340PpwTJ0
モータープロテクター 株式会社 生方製作所
温度と電流、両方を感知する能力を持つのが生方製作所のインターナルモータープロテクター。世界的に需要が加速しているエアコンのコンプレッサー内部に取り付けられ、その高い性能と信頼性から圧倒的なシェアを誇ります。
http://www.ubukata.co.jp/product/product01.html
テキサス・インスツルメンツ ウィキペディアWikipedia)より
テキサス・インスツルメンツ(英語名 Texas Instruments)は世界的な半導体開発・製造企業。本社はアメリカ・テキサス州ダラス。略称は「TI」。
【概要】
1930年に米国テキサス州に設立。世界25ヵ国以上に製造・販売拠点を有する国際的な半導体企業であり、デジタル情報家電、ワイヤレス、ブロードバンド市場に欠かせないデジタル信号処理を行うDSPと、それに関連するアナログIC、マイクロコントローラを主力製品としている。
1958年当時TIの研究者であったジャック・キルビーが発明したICについての基本特許の特許権保有しており、ICが広く普及した1980年代になって日本をはじめとする著名な半導体企業(日本電気 (NEC)、日立製作所富士通等)に対して高額な実施料を要求、特許侵害訴訟に発展した。これに対し、富士通を除く各社はTIと和解し、多額の実施料を支払うこととなった。

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『ニッポンの「世界No.1」企業』 日経産業新聞/編 日本経済新聞出版社 2012年発行
エアコンの事故を防ぐ知られざる部品――生方製作所  (一部抜粋しています)
エアコンの過電流や温度上昇を防ぐ機能を持つ「インターナルプロテクター」。生方製作所(名古屋市、木村重夫社長)は世界シェアの7割を握る。エアコンのコンプレッサー(圧縮機)に内蔵されて目立たないが、異常にこそ確かな役割を求められる安全部品だ。品質向上を地道に重ね、従業員約200人の中堅企業が。世界の米テキサス・インスツルメンツ(TI)の独占市場を崩した。
「良品率で100分の100を目指せ」――。木村社長は現場へ号令をかける。求めるのは一般的な歩留まり率向上ではない。たとえ1個でも不良品を許さない意識を徹底させている。製品はエアコンを過熱や爆発から守り、絶対に不具合を出さない品質水準の高さが売りだからだ。
同プロテクターは消しゴムほどの大きさの容器に、温度や電流を感知する精密センサーや端子などの部品を封入、過電流などを感知するとスイッチをオフにする機能を持つ。
生産ラインには作業単位に独自開発した自動検査装置を置き、品質を漏れなくチェックする。コスト削減は進めているが「顧客からもっと手間を省いてもいいから価格を抑えられないか、と言われるほど」の徹底した検査の姿勢が、大手家電メーカーに評価される。
インターナルプロテクターはかって米TIの牙城だった。生方製作所は水銀を応用した液体スイッチが原点で、1970年から同プロテクターに本格参入。当時はエアコンメーカーが、米TI製の部品に使用を合わせており、生方製作所は顧客企業に合わせたきめ細やかな商品を供給、「すきまに競争力をぶつけた」
シェアを順調に拡大した一方、巨人の虎の尾を踏んだのも事実。80年第から米TIに特許侵害で訴訟を起こされ、シェア争いは、”場外戦”に飛び火した。名古屋工業大学講師だった故生方進氏が創業した生方製作所は、研究者に特許や実用新案を求める風土があった。これまでの特許申請は1000件近くにのぼる。
こうした特許武装はニッチ分野で技術を磨くだけでなく、係争でも威力を発揮した。米TIからの訴訟は90年第までにほぼ勝訴し、製品に対して名実ともにお墨付きを下される結果となった。「独創性を重んじながら性能を高めてきた」という自負が、世界シェアを大きく引き上げる転機になった。
生方製作所にはもうひとつ高いシェアを脱ぎる製品がある。都市ガスの元栓やヒーターなどで地震の揺れを感知する「感震器」だ。東日本大震災の際も、2次災害を防ぎ話題となった。地震が多発する地域に商圏が限られる製品だが、国内では約7割のシェアを占める。「狭い分野でも高い市場占有率を維持できれば、市場の流れを完全につかみ好循環を生む」と、高いシェア獲得を企業戦略の柱と位置づける。

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どうでもいい、じじぃの日記。
日経産業新聞/編、『ニッポンの「世界No.1」企業』を見ていたら、「エアコンの事故を防ぐ知られざる部品――生方製作所」というのがあった。
「インターナルプロテクターはかって米TIの牙城だった」
すごいなあ。あのテキサス・インスツルメンツ(TI)だよ。
そのTIと特許戦争で勝って、今や、世界シェアの7割を占めているのだそうだ。
暑い夏、エアコンをがんがんかけて、何もトラブルが起きないのは、こんな会社が頑張っているからなんだ。
日本の中小企業って、すごいなあ。