じじぃの「逆転の発想・カギは蚊取り線香・ついに大量培養に成功!ミドリムシ(ユーグレナ)で世界を救う」

ユーグレナ(1/2) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Q61Pezc81x0
ミドリムシ Google 画像検索
http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7&um=1&ie=UTF-8&ei=EAEjS6nDJ8uTkAXjocinAw&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CBoQsAQwAA
話題のユーグレナミドリムシ)に期待 2013年1月17日 素活美 by over40
話題の自然素材「石垣産ユーグレナ(和名:ミドリムシ)」入り健康ドリンクです!
http://over40.official.jp/biken/%E8%A9%B1%E9%A1%8C%E3%81%AE%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%8A%EF%BC%88%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7%EF%BC%89%E3%81%AB%E6%9C%9F%E5%BE%85.html
クローズアップ現代 「二酸化炭素が資源に! 夢の人工光合成 2013年6月17日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【専門家・ゲスト】井上晴夫(首都大学東京 特任教授・人工光合成研究センター長)
やっかいものの二酸化炭素と、どこにでもある水と太陽光のエネルギーで、燃料やプラスチックなどを作り出す夢の技術「人工光合成」の研究が進んでいる。人工光合成の研究において、日本は世界をリードし、多くの研究成果を出してきた。将来の産業化をめざすプロジェクトも立ち上がり、国、大学、企業がこれまでにないほど密接に連携して研究開発を行っている。一方、世界各国も人工光合成の研究に力を入れ始めた。中でもアメリカは、クリーンエネルギー政策の柱として巨額を投じて研究所を作り、第一線の研究者を集めて、人工光合成の研究に本腰を入れている。人工光合成の技術はどこまで進んでいるのか?そして日本は世界をリードしつづけることができるのか?夢の技術の現状を伝える。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3365.html
ミドリムシ燃料開発で神鋼環境がストップ高ユーグレナも急騰 2013/05/31 サーチナ
神鋼環境ソリューションが急騰。80円ストップ高の375円で買い気配となっている。
同社は30日、従来よりも油脂含有率の高いミドリムシを発見、培養に成功したと発表した。このミドリムシは石炭と同程度の燃焼力をもつといい、新たなバイオ燃料として注目を集めそうだ。同社では、2018年をメドに実用化を目指すという。
また、神鋼環境の急騰に伴い、ミドリムシを利用したジェット燃料の研究などに乗り出しているユーグレナも大幅高。朝方に1160円高(10.2%高)の1万2450円まで急伸している。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0531&f=business_0531_025.shtml
報道ステーション 特集「食料、燃料、水の浄化にも…ミドリムシに注目」 2012年5月2日 テレビ朝日
東京都内で3日、ミドリムシが入った飲料を販売する移動式カフェがお目見えする。ミドリムシは、虫ではなく、藻の一種で、体長は0.03〜0.05ミリ。5億年以上前から生息している。動物と植物、両方の性質があり、ビタミン、ミネラルなど59種類もの栄養素を備えていて、人間が生きていくために必要な栄養素をほとんど備えているという。最近では、飲み物だけでなく、ラーメンなどにミドリムシを入れた商品もある。ミドリムシは食べられるだけでなく、バイオ燃料にもなる。植物でもあるミドリムシは、光合成ができるため、水、光、二酸化炭素があれば育つ。1日に2倍となる増殖力の高さや、燃料として加工しやすいというメリットがある。火力発電所二酸化炭素削減効果も期待されている。排出ガスをろ過する実験では、水の色が緑から濃い緑に変化した。ミドリムシ二酸化炭素を吸っているという証拠だ。さらに、東京都は、ミドリムシの窒素とリンを吸着する能力に着目。現在、ミドリムシで下水を浄化する研究を行っている。下水に含まれている窒素やリンが多いと、東京湾赤潮の原因の一つになるという。
ミドリムシのパワーが注目されている。東京・文京区の「山手らーめん安庵 本郷店」ではオリーブオイルにミドリムシを入れている。ミドリムシには59種の栄養素が含まれている。移動式カフェ「ユーグレナ」でもミドリムシを使用したドリンクが売られている。
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=24181
ミドリムシ ウィキペディアWikipedia)より
ミドリムシ(緑虫)は、ユーグレナ植物門ユーグレナ藻ユーグレナ目に属する鞭毛虫の仲間であるミドリムシ属 Euglena の総称。Euglena の由来は、(eu 美しい + glena 眼点)。名称としてミドリムシの代わりに「ユーグレナ」を用いる場合も多く、ユーグレナ植物と呼ぶ事もある。古くはユーグレムシの名称が使われたこともある。
近年、ミドリムシを用いたバイオ燃料の研究や医療技術の転用、環境改善、豊富な栄養素を持つことから食用としての研究が進んでいる。

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『遺伝子はダメなあなたを愛してる』 福岡伸一/著 朝日新聞出版 2012年発行
エネルギー問題も地球温暖化も一気に解決する方法はありませんか? (一部抜粋しています)
二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化の原因として、現在、すっかり悪者扱いされています。しかし、地球にとって二酸化炭素はゴミでも毒物でもありません。環境の動的平衡を支える重要な物質、より正確には循環の一形態であり、地球になくてはならないものです。
灯油やガソリンを燃やすことによって私たちはエネルギーを得ます。これと全く同じしくみで、私たち生命体も食べ物を体内でゆっくり燃やすことによってエネルギーを得ます。エネルギーは熱となって体温を維持し、運動のために使われ、あるいは細胞内の化学反応に使われます。
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植物の光合成は、二酸化炭素と水と太陽のエネルギーだけがあれば可能です。もし光合成を植物の力を借りずに人工的に達成できたら? エネルギー問題はすべて解決します。地球温暖化の問題も一挙に解消します。
挑戦する価値はもちろんあります。しかし、自然界が何億年もかけて構築した光合成の仕組みはものすごく複雑です。生物学の教科書は、光合成の章だけで数十ページ費やしています。それでも理科系の学生(のほとんど)はちゃんと理解できていません。意欲のある方はぜひ勉強してみてください。予断のない素人のアイデアが世紀のブレイクスル―をもたらすことは科学史上、何度も起きたのですから。

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『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。―東大発バイオベンチャーユーグレナ」のとてつもない挑戦』 出雲充/著 ダイヤモンド社 2012年発行
テクノロジーと、それを継承するということ (一部抜粋しています)
石垣島では、全国のミドリムシの研究者の先生方からいただいた過去の研究データをひたすら検証していった。これまでミドリムシの大量培養に成功した人は、世界に誰1人いない。しかしその失敗には、必ず原因と理由がある。その原因を1つずつ割り出し、残らずつぶしていけば、いつか必ずミドリムシの培養は成功するはずだ。そう考えると、どの先生の研究も、かって行われたどの実験の結果も、すべて疎かにすることはできない。
鈴木はプールが借りられることになってから、石垣島に安いアパートを借りてずっと泊り込み、すべてのデータの検証作業を、担当してくれた八重山殖産の石垣さんや他の方々とともに繰返し行っていた。
ミドリムシ培養の難しさは、先にも述べたが、「生物的汚染」を防ぐことが極めて難しいことが大きな理由だった。
ミドリムシは植物連鎖の中で一番下に位置する。つまり、ミドリムシ自体は他の微生物や藻類を捕食しない。光合成細胞分裂し、自分たちを増やしていく。そのミドリムシを別の微生物が食べることで、植物連鎖のピラミッドが積み上がっていく。つまりありとあらゆる地球上の生物が、もとを辿ればミドリムシや微生物を食べることで生命活動を行っているのだ。
そのためこれまでのミドリムシを培養する研究のアプローチは、「どうすればミドリムシを食べてしまう外敵から、ミドリムシを守るか」ということをテーマにしていた。そのために大規模なクリーンルームを作り、ほとんど無菌のところで、どうにかしてミドリムシのみを純粋に培養しようと試みていた。それが今までの研究の方針だった。
しかしそのアプローチを取る限り、必ず大きな壁にぶち当たってしまう。培養の途上で一匹でもミドリムシの天敵であるバクテリアや昆虫がプールに入ってきてしまったらどうなるか。その生物にとっては、自分を捕食する外敵が一切いない環境で大好物のミドリムシを食べ放題、という状況になるのである。そのため一夜にしてミドリムシが全滅し、本来はきれいな緑色の培養液が、そのバクテリアが持つ色――真っ赤であったり黄色であったり――にあっという間に染まってしまう、という事態が繰り返し起こっていた。
そうならないように、「もっときれいな環境にしよう」「クリーンルームを二重、三重にしよう」というアプローチをとっても、生物汚染をゼロにすることはできなかった。だからミドリムシの培養は、手詰まりになってしまっていたのだ。
鈴木と僕たちは、その先輩たちの研究の結果を受けて、逆のアプローチをとることにした。
例えていえばこういうことだ。
夏の夜、寝ようとするとき、蚊に刺されたくないならばどうするか。それには2つの方法がある。1つは、部屋に「蚊帳」をつるして、その中に入って寝る。蚊が1匹でも入ってきたら、血を吸われ放題になってしまうので、蚊帳を二重、三重にする、という考え方である。しかしそれでも、人が出入りするときには蚊帳の隙間から入ってくる蚊の侵入を防ぎきることはできない。
我々はそうではなくて「蚊取り線香」を焚くことにした。部屋の中で蚊取り線香を焚けば、血を吸う蚊の侵入を阻止することができる。そこで寝る人は、多少の煙さと臭さを感じるが、健康には影響がない。
それと同じように、ミドリムシにはほとんど何も影響を与えないが、ミドリムシ以外の生き物は侵入できないような培養液を人為的に作り出すことができれば、別にクリーンルームでなくても問題がないんじゃないか。そうすれば、屋外で大量に培養することが可能になる。当然、高価な投資の費用もかからないから、安く大量にミドリムシを増やすことができる。
ミドリムシを天敵から守る環境をセッティングする」という発想から、「ミドリムシ以外は生きられない環境をセッティングする」という発想への切り替え、これが鈴木と僕が生み出したセッティング培養の切り札となるアイデアだった。
鈴木はデータの検証と並行して、その環境を石垣島のプールで実現するために、温度や成分が異なる何百というパターンの培養液の研究・実験を繰り返していた。
そして、2005年12月16日。
夕方の6時頃、六本木ヒルズライブドアの会議室を借りて、福本たちと今後の会社の運営などについて話し合っていたときに、1本の電話があった。鈴木からだった。
「出雲さん、やりました。プールが、ミドリムシでいっぱいになりました」
「本当か!」
「はい。いまも順調に増え続けています。培養に成功したといって、間違いありません。これからミドリムシを『収穫』します」
鈴木はこのとき、乾燥した状態で66キログラムのミドリムシを収穫した。2004年から2005年までは、1リットルのフラスコから1グラムのミドリムシが取れるレベルだったのが、比較にならないほどの量が取れるようになったのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館の中で新刊書コーナーを覗いてみたら、出雲充著『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。―東大発バイオベンチャーユーグレナ」のとてつもない挑戦』』という本があった。
「これまでミドリムシの大量培養に成功した人は、世界に誰1人いない」
ミドリムシは動物と植物の両方の特徴を持っいて、植物のように光合成を行い、動物のように細胞分裂して増殖する。
「出雲さん、やりました。プールが、ミドリムシでいっぱいになりました」
大量培養の成功の原因は例えていえば、夏の夜に蚊に刺されないように「蚊帳」を吊るのではなく、「蚊取り線香」を焚いたのだそうだ。
ちょっとした思いつきのように思える。しかし、そこには逆転の発想があったのだという。
もしかして、この人たちが地球を救うのかもしれない。